第6回東京大学ホームカミングデイのご報告

11月10日(土)本郷・駒場の両キャンパスにて、卒業生の祭典であるホームカミングデイが開催されました。当日はあいにくの天候にもかかわらず、卒業生とそのご家族やご友人など多くの方が両キャンパスを訪れました。

創立130周年記念式典をはじめとするさまざまなイベントが行われ、大いに盛り上がりました。また、数多くの同窓会主催のイベントなどが開催され、卒業生ご自身の手で大学の活動に関わる姿勢が強く感じられました。ご多忙のところ雨の中ご来場いただきました皆様には、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

なお、来年のホームカミングデイは、平成20年11月15日(土)の開催です。キャンパスへのお越しをお待ち申し上げております。

創立130周年記念イベント

ノーベル賞受賞者記念講演

安田講堂にて、本学出身のノーベル賞受賞者、江崎玲於奈氏、大江健三郎氏、小柴昌俊氏による記念講演が、渡邊あゆみNHKアナウンサーの司会で行われました。お三方とも、在学中の思い出話やこれからの東大への思いなどを熱心に語られ、満員の観衆は興味深く耳を傾けていました。

創立130周年記念式典

小宮山宏総長の式辞では、130周年の歴史を振り返り、今後は知の頂点を目指しながらいっそう社会貢献をしていくという力強いメッセージがありました。その後の来賓祝辞では、佐々木学友会副会長から、卒業生と学生の強い結び付きが今後の社会の発展につながるとのお話がありました。そして、「映像でふりかえる東京大学百三十年」の放映では、昔の懐かしい映像に目を細める卒業生の姿が多く見られました。最後は、応援団の演奏とエールによる「ただ一つ」の斉唱で締めました。
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ホームカミングデイスペシャルイベント

映画「不都合な真実」上映/環境シンポジウム

東大現役学生と卒業生との連携企画である「環境サミット」が行われました。
ノーベル平和賞受賞のアル・ゴア氏がその半生を捧げ伝える人類への警鐘、環境問題を取り上げたこの上映会は満員の観客を集めました。映画の後、環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也氏をモデレータに迎え、国連環境・計画金融イニシアチブ(UNEP FI)特別顧問 末吉竹二郎氏、東京大学サステイナビリティ学連携研究機構統括ディレクター 住明正教授並びに環境省 瀧口博明氏のパネリストによる「環境」をテーマにシンポジウムを開催しました。地球温暖化問題等身近なテーマだっただけに参加者は真剣に聞き入っていました。最後に演壇から下りたパネリストを囲み参加者より活発な質問がなされ「環境問題」に対する参加者の意識の高さを示しました。

記念写真撮影会

山上会館にブースを設置し、プロのカメラマンによる撮影会が行われました。購入は、後日インターネット上からプリント注文するものです。最初は遠巻きに眺めていた方も、何名かの方がポーズを決めていると、撮影自体は無料のため、われもわれもとブースに集まりはじめ、撮影のための長い列ができたほどでした。お一人で、友人と、ご家族で、アカデミックガウンを着用されたみなさんは満足されていました。

本郷いちょう藝術祭

毎年、好評を得ている「本郷いちょう藝術祭」が今年も安田講堂で開催され、本学学生団体(音楽部管弦楽団、柏葉会合唱団、Jazz Junk Workshop、音楽部コールアカデミー)が諸先輩方にその活躍を披露しました。始まりは音楽部管弦楽団による荘厳で重厚感あふれる演奏、柏葉会合唱団による柔和で伸びやかな歌声披露に引き続き、Jazz Junk Workshopによる軽快なジャズ演奏、最後に登場した音楽部コールアカデミーは、OB合唱団のアカデミカコールとともに男声合唱独特の歌声を響かせ、来場者と輪唱する場面もある等、それぞれに趣ある演奏と歌声に安田講堂は包まれました。
今年も多くの方にご来場いただき、その中には新たにファンになった方もおられるのではないでしょうか。

世界最先端「東大のヒューマノイドロボット」展示

“21世紀はロボットが飛躍的に各方面で活躍する時代”と言われています。世界の最先端を行く「東大のヒューマノイドロボット」の一端をご覧いただくべく、工学部2号館のフォラムで展示説明会を開催しました。情報理工学系研究科の稲葉・水内・岡田研究室が開発した、人間と同じ動作が可能な知能ロボ「小太郎」と、柔らかいボディと触覚センサーをもつ「macra」が紹介されました。また、情報学環/生産技術研究所の池内研究室が提供した、音楽に合わせて「会津磐梯山」を踊るロボットが展示されました。お子様連れを含めた大勢の来場者が、年配者と一緒に眼を輝かせて見入っている姿が印象的でした。

古書展示

今年からはじめた新企画です。古書組合文京支部の皆様の協力を得て、稀少本や骨董価値の大きい資料の展示が、工学部2号館フォラムの会場で開催されました。また、卒業生や教員がお持ちの秘蔵本などの買取り相談にも応じるなど、多くの来場者の関心を集めました。

卒業生自ら企画する様々なアトラクション

東大落語会寄席

恒例の東大落語会OBによる寄席が開催されました。毎年楽しみにされている卒業生の方も多いのではないでしょうか。ユニークな名前の演者が、大観衆の前で熟練の技を披露し、会場は熱気と笑いにつつまれました。

御殿下サッカー祭り

東大LB会(東大ア式蹴球部OB会)主催による、少年少女サッカー教室、東大と京大とのOB対抗試合が、御殿下グラウンドにて行われました。OB戦では、あいにくのお天気にもかかわらず、熱い戦いが繰り広げられました。試合後は、懇親会にて両大学のOBが仲良く語らいました。

ワンダーフォーゲル部写真展/講演会

日本百名山のひとつ巻機山の麓に建つワンダーフォーゲル部の「巻機山荘」を通じておつきあいのある銘酒「八海山」の醸造元の元会長が撮られた天山山脈やヒマラヤの写真パネル約20枚を中央食堂に展示し、同社にあってエベレストを初め14座ある8,000m峰の内8座に登頂した谷川太郎氏より「高所登山と自己管理」と題する講演をしていただき、併せて利き酒会を催して多くの方々に越後の銘酒を味わっていただきました。当日発売の「東大130周年記念ラベル付八海山」は引き続き生協にて取り扱っています。

浪曲師春野恵子氏口演

主に関西で活躍中の東大OGの春野恵子さん。関西東大会の同窓会ではしばしば口演会が開催されます。その関西東大会が「ぜひ関東地区の卒業生にも聞いてほしい」との熱意から、昨年の第一回開催に引き続き今年も工学部2号館の教室で、浪曲口演会が開催されました。口演2回にして早くも固定ファンができたようで、多くの聴衆を集めた熱演となりました。勝手ながら卒業生皆様のご声援をお願いいたします。

学友会主催「同窓会集まれ!」

昨年に引き続き、第二食堂にて夕方から各同窓会の合同懇親会が開かれました。昨年とはまったく違った顔ぶれが集まり、学生時代を振り返りながら、にぎやかに楽しく過ごされていました。

本郷キャンパス散策

本郷キャンパスツアー

本郷キャンパスの名所をめぐるキャンパスツアーのホームカミングデイ特別版です。130周年を記念した「知のプロムナード」として整備されたキャンパスを、現役学生が案内しました。それぞれの名所に隠れたエピソードがあり、新たな発見にみなさん満足していただいたようです。

懐徳館一般公開/現役茶道部員お茶会

加賀藩前田家縁の建物が公開され、庭園をみつめながらしばし休息される方が多くいらっしゃいました。現役茶道部員のお茶会では、学生のお手前に目を細める卒業生の姿が印象的でした。喧騒から逃れた都会のオアシスたる別世界が、癒しのひとときを奏でていました。

駒場キャンパス

駒場キャンパス

駒場キャンパスでは、「オープニングセレモニー」が駒場コミュニケーション・プラザで開催され、小島憲道研究科長の挨拶の後、引き続きオーディションにより選抜された本学の学生による「ピアノ演奏会」が行われました。スタンウェイのグランドピアノによる演奏は、会場にいっぱいとなった聴衆の方々を魅了しました。

これに先だって、昨年度も開催して好評を博した「駒場の樹木をめぐる会」が行われ、梶幹男北海道演習林長による講演会『ブナ学ことはじめ』の後、梶先生の引率で会場周辺の樹木にネームプレートをつけながら構内の散策が行われました。

大学院数理科学研究科では、新井仁之教授による『錯視の数理』と題した講演会が開催され、講演後には聴講者との活発な質疑応答等が行われました。

また、駒場博物館では、特別展示「機械じかけの音楽」が終日開催され、多くの来館者がありました。
最後に行われた「レセプション」は、本学の創立130周年を記念して、教職員OBによるベテラン会と合同で開催され、教職員の先輩方や一高同窓会から最近卒業された方まで多くの方々に参加いただき、盛会のうちに終わりました。

上記のほかにも、東海銀杏会、さつき会をはじめとする同窓会主催の数多くのイベントが開催されました。
イベントを開催してくださった同窓会のみなさまにはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。

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東京大学卒業生室
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