ライフサイエンス研究倫理支援

平成30年度 動物実験の自己点検・評価
(1)点検(現状の把握)
  • 動物の選択(使用した動物種は適正であったか。また、動物を適正に用いたか。)
    「適正」であった。
  • 動物数の削減(使用動物数(実験使用数及び繁殖数)の削減に努めたか。)
    「適正」であった。
  • 動物の苦痛軽減安楽死(動物の苦痛軽減、排除及び安楽死を適正に行ったか。)
    「適正」であった。
  • 安全管理上注意を要する動物実験(遺伝子組換え実験、感染実験、特定動物・特定外来生物、放射性物質・放射線、毒物等の使用や実施が適正か。)
    「適正」であった。
  • 動物実験に係わるその他の事項(動物の輸入や入手方法、麻薬・向精神薬の使用等が適正であったか。)
    「適正」であった。
  • 動物の飼養及び保管状況(動物を適正に飼養・保管し、動物実験に用いたか。)
    「適正」であった。
  • 施設等の設置及び利用(施設等を適正に設置し利用したか。)
    「適正」であった。
  • 教育訓練(動物実験実施者及び飼養者に動物訓練を行ったか。)
    「適正」であった。
    ・動物実験講習会開催数 26 回
    ・受講者の総数 1543 名
    (内訳:教員265 名、職員148 名、学生807 名、研究員等321 名)
  • 事故の発生・対応(事故報告書の提出に該当する事故の発生があったか。)
     重大な事故が1件、軽微な事故が4件あった。
    ・ネズミ返しに足を引っかけて骨折があった。対策として、ネズミ返しの上部に警戒用テープを貼って目立つようにした。
    ・ケージ交換の際マウスに咬まれた。
    ・ケージの水交換の際ラットに咬まれた。
    ・マウスによる咬傷事故(右手小指)があったが、適切な対応がなされた。
    ・マウス保定中に親指を咬まれ出血、整形外科を受診し、抗生物質を処方した。
  • 安全確保(人の安全に配慮した適正な環境が整備されていたか。)
    「概ね適正」であった。
  • 環境保全(適正な環境を維持することができたか。廃棄物等の処理は適正であったか。)
    「適正」であった。
  • 部局の委員会の運営・審査等
    「適正」であった。

●委員会の設置
・他部局に審査を依頼する部局を除く動物実験を実施する部局で設置
●委員数
・総数 90 名(うち、動物実験を実施しない委員17 名、他部局5 名、外部3 名)
●動物実験計画 総数
・平成30年度に実施された動物実験計画 総数 1517 件
・平成30年度に終了した動物実験計画 総数 467 件
・平成31年度も継続する動物実験計画 総数 1050 件
 
●審査方法
・委員会の開催又は迅速審査(持ち回り審査、メール審査,電子会議)
・委員長のみの審査(軽微な変更等:若干の研究期間延長など)
・5部局で事前審査あり。
 
●審査 (平成30年度の開始分の動物実験計画)
・審査結果 「適合」 311 件
・審査結果 「修正後適合」 146 件 (事前審査による修正分は含まない。)
・審査結果 「不適合・取り下げ」 13 件
 
(2)評価
  • 基本指針、本学規則及び飼養保管基準への適合性
    「適合」
 上記の点検結果に基づいて、総合的に検討した結果、適正な実験動物の飼養保管及び適正な動物実験の実施を行っていると評価した。
 例年になく多くの事故が発生したため、全学的なネズミ返しの点検を行い必要に応じて警戒用テープの利用や手摺りの設置等を促すこと、動物による咬傷事故の防止のために改めて注意喚起すること、とした。
現状を維持しつつより適正な実験動物の飼養保管及び動物実験の実施を追及すること。
 
(3)その他
●機関内規程(全学)
・本学動物実験実施規則
・本学動物実験実施マニュアル
●全学委員会
・動物実験専門委員会 委員数 14 名
●その他資料
・平成30年度 動物実験実施状況報告書
・平成30年度 施設等利用状況報告書

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