無限の可能性、
何かを成し遂げたい熱い思い

農学生命科学 / 応用生命工学専攻
鈴木 あやの
Ayano SUZUKI

鈴木 あやの

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~自分の仕事・夢~

 野生のイルカと泳ぐドルフィンスイマー、写真家、水中モデルとして活動しています。
東京大学理科II類から農学部、東大大学院では生命工学や分子生物学の研究をし、修士課程修了後、大手企業での研究職に就きましたが、働く意味というものを考え、転職を経て休職。そこで初めて世界自然遺産小笠原諸島へ一人旅をし、大自然と雄大な海、野生のイルカと出逢い、その魅力に取り憑かれました。
野生のイルカと人間が、目を合わせ心通わせ共に泳ぐことができるという感動。また、繰り返し泳ぐことにより見えてきた野生のイルカの生態の面白さ。
そんな世界を、写真家として、そして水中モデルとしての視点を組み合わせ発信しています。
写真や映像をご覧いただいた方から、感動した、生きる勇気をもらった、など様々な感想を頂き、本当に嬉しく思います。

 東大や企業にいた頃は、自分は組織の一員でしか無いという思いが強くあり、自分は一体何者なのか、と模索する日々でした。
ドルフィンスイマー、写真家、水中モデルとしての活動を始め、ようやく自分らしく生きる道に出会えた気がします。
とはいえ、今の活動が認められるようになったのは、東大で学んだことや企業で働いた経験や積み重ねがあるからであり、東大生であったことを心から誇りに思います。

 これからも私らしい発信を続けていきたいと思います。

~大切にしていること~

 家族や友人、人との縁やつながりなど、人との関わりを大切にしたいと思っています。
お互いを尊重し高め合える、そんな人と関わり生きていくことが人間らしい営みだと考 えております。
それができて初めて、自然や野生の動物とも向き合えるのではないかと思います。

~後輩たちへ~

 東大には、優秀な面白い人材が集まります。
東大で出会った人たちは一生の友であり、東大で過ごした日々はかけがえのない時間です。
その思いは、卒業し年月を経るごとに強くなります。
私はこんな素晴らしい場所にいたんだ、恵まれた環境にいたんだ、と。

 東大という場所は無限の可能性を秘めており、何かを成し遂げたい熱い思いを支えてくれます。

 また、東大は進学振分けがあるため、入学してしばらくは自分が将来何をしたいのか、何を学びたいのかを考える猶予を与えてくれます。
受験と東大入学がゴールではなく、東大生として様々なことを学び、視野を広げ考えていく時間です。
なるべく多くの人と関わり、様々な分野を学び、自分の心で考える力をつけて欲しいと思います。

プロフィール:
鈴木あやの(Ayano SUZUKI)
ドルフィンスイマー、写真家、水中モデル
(2014/05/30現在)

企業での研究職を経て小笠原諸島で野生のイルカに出逢い、共に泳ぐ感動や水中世界の魅力を伝えることを志す。
ソロモン流、未来シアターなどのテレビ番組、CM、ラジオ、PV出演や執筆、写真展、講演会などを行う。
日経ビジネス「2014 日本の主役100人」に選出される、写真集「イルカと泳ぐ」新潮社より刊行

URL: http://ayanoo.com

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