悲観は感情、楽観は意志。
素直に努力を重ねて

法学部
小池 萌
Megumi KOIKE

小池 萌

インタビュー一覧 > 小池 萌

~自分の仕事・夢~

 今年で外務省に務めて5年目になります。外務省の仕事は大きく分けて、他国との一対一の関係を深めていく二国間外交と、複数の国で国際的な問題を解決するための枠組みや条約を作っていく多国間外交があります。私は入省後、途上国の開発や持続的発展を国際社会としてどのように支援していくか、という枠組み作りの多国間外交に携わりました。現在はフランスの国立行政学院という公務員の研修機関に留学中で、夏からの大使館勤務に向けて語学能力を鍛えつつ、フランスの政治・行政制度について学んでいます。

 私が外交官になったのは、日本人であることに誇りを持ち続けられるような国づくりに貢献したいという想いからです。実際に外務省で追求すべきは国単位の利益であり、このような想いに嘘なく仕事が出来ることを幸せに感じています。

~大切にしていること~

 仕事において:「悲観は感情、楽観は意志」という言葉(哲学者アラン)
友達との関係で:相手の幸せを喜ぶ気持ち
生活全般:感受性(映画や本から得られる感動、季節の移り変わり、薫りなど)、自制心と贅沢のバランス
結婚生活において:感謝の気持ち、互いの考えを尊重すること
女性として:清潔感、言葉を丁寧に選ぶこと

~後輩たちへ~

 特に女性の後輩へ。状況は徐々に改善されているとは言え、女性として社会の第一線で働きたいと考えると心配になることがたくさんあると思います。私自身外務省を選ぶとき、結婚・子育てとの両立が難しそうだと少し躊躇しました。それでも決断したのは、不確実な将来のことを心配してやりたいことを諦めてしまうのはあまりに残念だと考えたからです。この先考え方や優先順位が変わるかもしれない。それならばその折々ベストだと思うことを素直に選び努力を重ねていきたい。そうすれば将来的に今描いている道と異なる道を選んだとしても、後悔することはないと思います。がむしゃらになってもただ一つだけ、支えてくれる人への感謝の気持ちと周りの人への尊敬の念は忘れないように。その頑張りは必ず素敵な将来につながると私は信じています。

プロフィール:
小池萌(Moe KOIKE)
(2014/05/30現在)

東京大学法学部卒業
外務省入省後、地球規模課題総括課で勤務。2年間のフランス留学を経て6月からOECD日本政府代表部で勤務予定。

©東京大学