フィールドスタディ型政策協働プログラム(FS)

フィールドスタディ型政策協働プログラム(FS)

【概要】
社会が大きな転換期にある今、様々な立場の方と協働しながら、政策を立案・実行できる人材の育成は、日本社会の喫緊の課題です。本プログラムを通じ、東京大学は、多様な関係者と協働し社会的課題に果敢にチャレンジするリーダー人材を育成します。

本プログラムは、FSにご協力いただける県から学生の皆さんへ、地域における課題を提示していただくことから始まります。投げかけられた課題に対して、チームで協力して、事前調査や活動計画の作成等を行った後、地域の現場に入ります。地域の現場では多様な関係者と対話し、現状について身をもって体験・把握します。大学へ戻った後、引き続き課題解決に向け、自ら主体となってチームの仲間と共に考え、時には学内の教職員等の協力を得つつ、その糸口を探ります。これらの事前調査、現地活動、事後調査を通じて、一年をかけてじっくり課題解決の道筋を探り、地域に提案していきます。
参加を希望する学生は、以下の要領により申請を行ってください。

なお、災害や感染症等の状況によっては、直前にプログラム内容や実施方法等に変更が生じる可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

現地活動
地域住民の方との交流

参加希望学生向け情報

1 オリエンテーション

参加希望者は各地域の自治体担当者から今年度の課題の説明があるため、オリエンテーションに必ず参加してください。
やむを得ず参加できなかった場合は、必ず以下のフォームに登録し、自動通知メールにて送付されるオリエンテーション資料を確認してください。資料にてプログラム概要および各地域の課題を確認してから応募してください。

オリエンテーション欠席者用フォーム(資料申請フォーム)
https://forms.office.com/r/kE2B3NdGBJ

上記のフォームへの事前登録をしていないオリエンテーション欠席者の応募については、無効とさせていただきます。

●オリエンテーション情報

日時:2025年4月15日(火)18時40分~20時25分(予定)※終了しました
場所:オンライン(Zoom)開催

※ミーティングURLはUTAS掲示板に掲載するので、確認してください。
※オリエンテーション終了後~20時45分まで、各都道府県の方との交流タイムとなります。希望の地域を検討するために、5分程度ずつ、複数の地域の方々と直接お話しすることを推奨します。

●各都道府県課題説明資料(北から順)
岩手県  大槌町 (PDFファイル: 921KB) 田野畑村 (PDFファイル: 1875KB)
山形県  高畠町 (PDFファイル: 1776KB) ※2025/4/17更新
福島県  相馬市 (PDFファイル: 1436KB) 棚倉町 (PDFファイル: 1918KB)
東京都  新島村 (PDFファイル: 11319KB)
富山県  氷見市 (PDFファイル: 1745KB) 富山市 (PDFファイル: 1993KB)
石川県  珠洲市 (PDFファイル: 1187KB) 能美市 (PDFファイル: 2489KB)
三重県  紀北町 (PDFファイル: 3450KB) 南伊勢町 (PDFファイル: 1529KB)
滋賀県  長浜市 (PDFファイル: 1922KB)
和歌山県 岩出市 (PDFファイル: 1128KB) 那智勝浦町 (PDFファイル: 1169KB)
鳥取県  北栄町 (PDFファイル: 1016KB)
島根県  江津市 (PDFファイル: 2350KB)
香川県  坂出市 (PDFファイル: 795KB) 土庄町 (PDFファイル: 2880KB)
高知県  日高村 (PDFファイル: 1624KB)
佐賀県  鹿島市 (PDFファイル: 1072KB)
長崎県  佐世保市 (PDFファイル: 2108KB) 五島市 (PDFファイル: 967KB)
熊本県  あさぎり町 (PDFファイル: 1234KB) 山江村 (PDFファイル: 2322KB)
宮崎県  諸塚村 (PDFファイル: 4395KB)

2 申請手続き

申請の前には必ず「2025年度フィールドスタディ型政策協働プログラム(FS)参加者募集について」の内容を確認してください。
以下の応募資格を満たす意欲的な学生からのご応募をお待ちしております。(専門知識は必要ではなく、学部・研究科、学年を問わずご参加いただけます。)

●応募資格
1.東京大学の学部学生・大学院学生(休学等、長期に就学を中断している者は除く。)
2.地域の課題解決に向けて、自発的に地域と大学を奔走できる人材であること
3.チームや地域の方に自ら働きかけ、協力して活動を進められること
4.プログラムの全期間を通じて意欲的かつ継続的に活動できること

●申請開始日
2025年4月16日(水)

●申請締切日
2025年5月8日(木)正午

●申請方法
以下のMicrosoft formsより申請内容を登録する。
※申請内容に不備があれば1週間以内にメールで連絡があるため確認すること。
(1週間以内に特に連絡がなければその時点で申請は完了していると判断すること。)

Microsoft forms(申請用):https://forms.office.com/r/AUVvj5xTqb別ウィンドウで開く

<主な申請内容>
・活動希望地域 【4地域 ※必須】
・4地域についてのレポート
※興味を持った4地域を選び、そこでどのような貢献をしたいと考えているかについてそれぞれ記述(各地域400字以内)
※第4希望地域まで記載がない場合や、第1~第4まで全て同じ地域を選択した場合には、いかなる理由であっても、申請を受け付けません。

3 活動支援

現地活動及びそれに準ずる活動にかかる経費の一部支援として、活動支援金(最大3回まで、活動1回につき活動日数は3泊4日までの予定)を支給します。
※往復旅費、宿泊費、活動費の補助として、規定に基づき定額を支給
また、参加決定の後、大学負担で賠償責任保険加入手続きを行います。

4 年間スケジュール(予定)

2025年
4月15日(火)
オリエンテーション【参加必須】
4月16日(水) 申請開始
5月8日(木)正午 申請締切
5月下旬 結果通知
5月28日(水)もしくは
5月30日(金)19:30-21:00<予定>
第1回ワークショップ(プログラムのガイダンス、チームビルディング)【対面】<会場未定>
6月4日(水)
19:00-20:30<予定>
第2回ワークショップ(自治体顔合せ)【Zoom】
6月~7月 ワークショップ(1回)、学内での事前調査、担当地域とオンライン形式による交流
8月~9月 現地活動※、担当地域とオンライン形式による交流
中間報告書提出
10月~2026年1月 ワークショップ(1回)、現地活動※、学内での事後調査、担当地域とオンライン形式による交流
2026年
2月
ワークショップ(1回)
2月~3月 活動報告会(現地、学内)、最終報告書提出

※現地活動は夏季休業や冬季休業、そのほか土日祝日等で行います。
また、学内での事前事後調査なども、授業時間外で行える範囲で取り組みます。

プログラムを締めくくる活動報告会
プログラムを締めくくる活動報告会

5 よくある質問

【オリエンテーション】
ーーオリエンテーションに参加できない場合、プログラムに参加できないのでしょうか。
基本的には、必ず出席してください。各地域の担当の方にお会いし、直接課題の説明を受けたり相談したりできますので、活動の具体的なイメージが湧くはずです。やむを得ず参加できなかった場合は、必ずHPに掲載される欠席者用フォーム(資料申請フォーム)に登録し、自動通知メールにて送付されるオリエンテーション資料を確認してください。資料にてプログラム概要および各地域の課題を十分に理解してから、応募してください。なお、フォームへの事前登録をしていないオリエンテーション欠席者の応募については、無効とさせていただきます。

【活動地域について】
ーー活動を希望する都道府県/地域は、自分で選べるのでしょうか。
活動地域は応募の際に第1希望から第4希望まで登録します。選考の際には皆さんの希望をできるだけ考慮しますが、応募状況等により、必ずしも希望に添えない場合があります。

【専門性について】
ーー専門知識は必要ですか。
全学の学生を対象としており、特定の専門知識を応募に際して問うことはありません。多様な学部・研究科、学年の学生からなるチームで活動することも、FSの醍醐味のひとつです。

【日本語能力について】
ーー留学生も参加できますか?日本語があまり得意ではないのですが。
留学生でも参加は可能です。ただし活動は日本語がメインとなります。プログラムの性質上、自治体の方との議論や現地の住民の方への聞き取り調査を行う必要があるため、ある程度日本語でコミュニケーションが取れる必要があります。あくまで目安ですが、日本語能力試験でN2相当のレベルがあると望ましいです。(特に証明書等の提出は不要です。) N2相当のレベルに満たない方であっても、現地の住民の方と日本語で積極的にコミュニケーションが取れる方は参加できる場合もあるので、参加を考えている方は本部社会連携推進課体験活動推進チームまでご相談ください。

参考 :日本語能力試験 レベル別問題サンプル:https://www.jlpt.jp/samples/forlearners.html別ウィンドウで開く

【活動量について】
ーーどの程度の活動を想定すればいいですか。
主なイベントとしては、現地活動(および現地報告会)が2~3回、学内ワークショップが約5回、学内報告会が1回あります。そのほか定期的に、自治体担当者やチームメンバーとのミーティングを行います。目安として、自治体とのミーティングを1ヶ月に1回程度、学生でのミーティングは1ヶ月に1、2回程度です。
活動の進め方についてはチームと自治体で調整を行います。正課の授業を優先することが前提となっています。

【学内調査について】
ーー学内調査はどのように進めるのでしょうか。
同じ地域のチームの学生と議論を行ったり、プログラム担当の先生方や、課題に関係した専門の先生方からアドバイスをもらったり、図書館での調査等を行ったりするチームが多いです。

【休学・退学】
ーー参加決定後に休学や退学をした場合、参加資格はどうなりますか。
休学や退学をした場合は、参加資格を失います。

6 2024年度参加学生の声(活動報告書より)

【地域での気づき】
「東京で生活するだけでは見えない世界、価値観、生き方があることを学んだ。地域を愛する気持ち、地域の文化や伝統、コミュニティ、自然との暮らしが存在し、全て新しい発見だった。高齢化によりこれらが失われつつある中、今後地域をどうしていくべきか、最初は住民の方々の中に正解を求めていた。だが結局、地域の住民の方々の中にも地域の未来の正解はないことを学んだ。正解がない世界でどうビジョンを描き、 実行に移していくか。今後の人生においても直面する課題に真剣に向き合う良い機会となった。」

「優秀で地域での活動にモチベーションがあるチームメンバーにも刺激を受け、自分が地域に対して何かできるとしたら何なのかと考えることが多い1年間だった。地域の方に温かく対応していただき、それに自分が何を返せるのか、自分は地域での学びを何に繋げたくて参加しているのか、最後まで考えさせられた。地方の面白さやそこで熱く働く人々の存在を知れて大変興味深い学びが数多くあった。」

「継続して一つのことに取り組むことで得られる深さを感じるようになりました。 初めて訪れた時と、ステークホルダーとの関わりを踏まえて地域の見た時の印象は全く違いましたし、自身の視座の変化も感じました。目標を立て、プロジェクトの成功を目指して、いまできることを考えて行動することができるようになりました。」

【チームメンバーとの関わり】
「所属や学年の異なる東大生と、課題解決に向かって協力して作業すると言う唯一無二の体験を行えたことが大きな糧になったと強く感じる。」

「同じ課題に対しても多様な視点や考え方があることを実感し、これまで狭い研究室という環境では気づくことができなかった多様性の重要さを改めて認識できた。」

【進路への影響】
「進路に関しては、地方創生に関する取り組みや耕作放棄地の利活用について漠然とした興味があった段階から、実際に地域に赴く経験を通じてこの経験を生かした地方の活気ある方々ともかかわることができる進路を検討したいという段階に進めることができました。」

「今回学んだことを活かし、今後は、過疎地域の公共交通機関をいかに持続可能にするかという点について知見を深めていきたいと思いました。実際に、プログラム終了後、自家用有償旅客運送のスキームなど、新たに公共交通機関を走らせるうえでの法制度について自習を行っています。将来輸送業界に就職した際には、プログラムで学んだ現地の方との対話の方法などを実践し、住民のニーズと事業者としてのリソースを勘案した最適な輸送体型が実現できるように努めていきたいです。」

【各種書類の提出先・問い合わせ先】

東京大学本部社会連携推進課体験活動推進チーム
〒113-8654 東京都文京区本郷7-3-1(医学部2号館1階)
TEL:03-5841-2541/2542 FAX:03-5841-2275
E-mail : fs-office.adm@gs.mail.u-tokyo.ac.jp

◆他の体験型教育プログラムへの参加も、あわせてご検討ください。

体験活動プログラム
東京大学グローバル・インターンシップ・プログラム(UGIP)
初年次長期自主活動プログラム(FLY Program)別ウィンドウで開く

参考資料

●リーフレット

フィールドスタディ型政策協働プログラム(FS)

●オリエンテーション資料

2024202320222021201920182017

●活動報告

●学内広報「専門知と地域をつなぐ架け橋に FSレポート!」

第36回NO.1592号 p.8第35回NO.1590号 p.8第34回NO.1588号 p.8第33回NO.1586号 p.8第32回NO.1584号 p.8第31回NO.1582号 p.8第30回NO.1580号 p.8第29回NO.1579号 P.11第28回NO.1578号 p.8第27回NO.1576号 p.8第26回NO.1574号 p.8第25回NO.1572号 p.8第24回NO.1570号 p.8第23回NO.1568号 p.7第22回NO.1566号 p.7第21回NO.1564号 p.7第20回NO.1562号 p.7第19回NO.1560号 p.7第18回NO.1558号 p.7第17回NO.1556号 p.7第16回NO.1554号 p.9第15回NO.1552号 p.9第14回NO.1550号 p.9第13回NO.1548号 p.16第12回NO.1546号 p.25第11回NO.1544号 p.9第10回NO.1542号 p.9第9回NO.1540号 p.9第8回NO.1538号 p.9第7回NO.1536号 p.9第6回NO.1534号 p.9第5回NO.1532号 p.9第4回NO.1530号 p.9第3回NO.1528号 p.9第2回NO.1526号 p.9第1回NO.1524号 p.9

●活動報告会開催報告

2024202320222021202020182017

●そのほか

ご寄附のお願い

本学は、学生が、キャンパス内で座学に励むだけでなく、これまで生きてきた世界とは異なった考え方や発想、異なった行動様式や価値観に接し、刺激を受け、自身の価値観を相対化し、不断に新たな学びを得ていくことも、きわめて重要であると考えています。
このため、国内外の様々な立場の方にご協力いただき、学生が、就業体験活動・地域体験活動・国際交流活動・社会貢献活動等に参加できる機会を整備しています。
キャンパス内での学びだけでなく、さらに、自ら学びの機会を国内外に求めようとする学生たちの意欲をご理解いただき、温かいお力添えをお願いいたします。

体験活動支援基金(FLY Program他)別ウィンドウで開く

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