特別フォーラム

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2019年 第18回東京大学ホームカミングデイは終了いたしました。

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時間
10:40~12:30
場所
安田講堂
『AI時代を生き抜く処方箋』というテーマで特別フォーラムを開催。松尾氏、養老氏にそれぞれ講演していただきます。
引き続きモデレータの横山広美氏を交えて「未知なる時代を生きるための知恵」などについて議論を深めます。

【講演1】「AIの可能性と限界」
松尾 豊 東京大学教授。大学院工学系研究科 人工物工学研究センター/技術経営戦略学専攻所属。

【講演2】「AI時代を生き抜く処方箋」
養老 孟司 東京大学名誉教授。

AFTER REPORT

松尾教授は人工知能、ディープラーニング(深層学習)の研究者の観点から、「ディープラーニングの変革による日本企業への影響」「AIとヒトとのインタラクションという意味で、AIへの理解を深め、よりよい形を作っていく姿勢をとり続けなくてはいけない」などと語りました。また、養老氏は「情報化社会においてはデータだけが必要となっている」「例えば病院の診察で医者は検査結果(データ)だけを見ており、目の前のヒトは見ていない。AIが生み出す脳化社会においてヒトは不用なノイズとなってしまう」「理屈のないものを大事にする感覚、差異の感覚を大事にすることがAIが生み出す脳化社会への処方箋である」などと語りました。
  • 養老 孟司氏

    養老 孟司氏

    東京大学名誉教授
    1962年東京大学医学部卒業。
    一年のインターンを経て、解剖学教室に入る。以後解剖学を専攻し、医学博士号取得。67年~81年まで東京大学医学部教授。退官後95年に北里大学教授に就任(大学院医療人間科学) 、96年同大学を退職。「身体の文学史」「バカの壁」「死の壁」「超バカの壁」「養老訓」「ほんとうの環境問題」など著書多数。
  • 松尾 豊氏

    松尾 豊氏

    東京大学教授。大学院工学系研究科 人工物工学研究センター/技術経営戦略学専攻所属。
    専門分野は、人工知能、ウェブマイニング、ビッグデータ分析。
    1997年東京大学工学部電子情報工学科卒業。2002年同大学院博士課程修了。博士(工学)。スタンフォード大学客員研究員、東京大学大学院工学系研究科総合研究機構/知の構造化センター/技術経営戦略学専攻准教授等を経て、19年より現職。
  • 横山 広美氏

    横山 広美氏

    東京大学教授、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構所属、東京大学学際情報学府・大学院兼担
    専門は科学技術社会論。科学と科学者の信頼問題、SNSと科学、ジェンダーと科学、巨大科学の在り方、大学論、科学技術政策、学術広報などに関心がある。
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