植物は、生物的・非生物的環境に適応して多様に進化を遂げてきました。新しい環境への適応は、具体的にどのような遺伝子の変革によって生じ、その変化は野外集団でどのように機能を発揮しているのでしょうか。私は、特に植物の生殖過程における自他認識機構や花の形などの形質に注目して、適応に関わる遺伝子の解析と野外でのフィールドワークとを組み合わせた多角的アプローチから研究を進めています。また、過去に起きた進化の理解を通して、有用形質の自在なデザインと生物の進化予測を目指します。