Kohei SAITO
斎藤 幸平
総合文化研究科 准教授

再生産力の思想ーエコフェミニズム、ポスト開発、脱成長
これまでの経済思想は、希少性を克服するために生産力や技術を発展させていくことでより豊かな社会を実現しようとしてきました。そのような経済成長偏重の結果、経済が扱う領域は社会全体の経済過程の一部へと切り詰められることになり、社会が存在していくために欠かせないさまざまな活動が周辺化されることになってしまったわけです。より具体的には、ケア、メンテナンス、自然といった再生産にかかわる行為や領域が周辺化され、そのような活動を担ってきた女性、先住民、生態系の「労働」は無視され、搾取されることになってきたわけです。本研究では、そのような周辺化されたものに焦点を当てることで、生産の概念を拡大し、より持続可能な社会へのビジョンを切り拓くことを目標にしています。
- 研究テーマ
- 再生産力の思想ーエコフェミニズム、ポスト開発、脱成長
- 学歴(大学)
- ウェズリアン大学政治学部(米国)
- 学歴(博士課程)
- ベルリンフンボルト大学哲学研究科哲学専攻(ドイツ)
- 学位
- Ph.D(哲学)
- 経歴
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2016.4~ 日本学術振興会 海外特別研究員 2017.4~ 大阪市立大学経済学研究科 准教授 2022.4~ 現職 - 受賞歴等
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2018 Deutscher Memorial Prize 2020 日本学術振興会賞
- お問合せ
- 〒113-8654 東京都文京区本郷7丁目3番1号
東京大学 人事部(卓越研究員担当) - Email : UTokyo-Takuetsu.adm@gs.mail.u-tokyo.ac.jp