Mariko HARIGAI
針貝 真理子
総合文化研究科 准教授

声に潜む(権)力関係を探り、聴くための場を開く
私は研究・実践双方の立場から演劇・パフォーマンス・ダンスといった上演芸術に携わり、とりわけ声の演出というテーマに重点を置いて研究してきました。上演芸術は、日常では聞かれないような声、それどころか「語る」「歌う」といった行為からさえも逸脱する声を聴くための場を開いてくれます。現在私が関心を抱いているのは、そうした、普段耳を傾けないものを聴くための場を開いていく方法です。その場にはいつも、聴く者と聴かれる者との(権)力関係が潜んでいます。実験的な上演芸術はしばしば、現実と虚構、理性と感性が絡み合う舞台の重層性と戯れながら、その力関係自体を垣間見せてくれるのです。
- 研究テーマ
- 聴くことのパフォーマティヴィティ
- 学歴(大学)
- 慶応義塾大学大学院文学研究科
- 学歴(博士課程)
- ベルリン自由大学哲学人文学科演劇学研究科(ドイツ)
- 学位
- Ph.D(演劇学)
- 経歴
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2019.4~ 東京藝術大学音楽学部 准教授 2022.4~ 現職 - 受賞歴等
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2020 日本独文学会・DAAD賞 2012 Festival ImPulsTanz Wien, Prix Jardin d'Europe(ドラマトゥルク参加作品)
- お問合せ
- 〒113-8654 東京都文京区本郷7丁目3番1号
東京大学 人事部(卓越研究員担当) - Email : UTokyo-Takuetsu.adm@gs.mail.u-tokyo.ac.jp