第7回東京大学ホームカミングデイのご報告

11月15日(土)本郷及び駒場の両キャンパスにおいて、年に一度は母校に集い、旧交を深めるイベントであるホームカミングデイを開催し、本学卒業生を中心に多数の方々にご来場いただきました。

中曽根康弘元内閣総理大臣をキーノートスピーカーに迎えての特別フォーラムをはじめとするさまざまなイベントが行われ、大いに盛り上がりました。また、各部局や個別同窓会など多くの懇談会・懇親会等が行われ、多くの卒業生が懐かしの旧友と語らい、それぞれの秋の一日を楽しまれました。

ご多忙のところご来場いただきました皆様には、厚くお礼を申し上げます。

なお、来年のホームカミングデイは平成21年11月14日(土)の開催です。次回も多くの皆様のご参加をお待ちしております。

ホームカミングデイ スペシャルイベント

特別フォーラム「世界の中の日本−日本の進路−」

安田講堂にて、本学出身の中曽根康弘元内閣総理大臣をキーノートスピーカーに迎えての基調講演と各界の識者として寺島実郎氏((財)日本総合研究所会長)、R.フェルドマン氏(モルガン・スタンレー証券(株)マネージング・ディレクター、経済調査部長、本学経営協議会委員)、伊藤元重氏(本学大学院経済学研究科長)、田中明彦氏(本学東洋文化研究所教授、情報学環教授、国際連携本部長:司会)によるパネルディスカッションが行われました。現在の日本、そして世界の情勢について語っていただき、また会場からは多くの質問が飛び交うなど、白熱した議論が交わされました。

歓迎式典

はじめに小宮山総長の挨拶で、1年を振り返って東京大学の今までの活動、将来への取り組みについて説明があり、東京大学が時代の先頭に立つ大学、そして行動する大学として積極的に活動していきたいとの強いメッセージがありました。赤門学友会の代表として、張会長(トヨタ自動車会長)からは、赤門学友会の活動報告、また、卒業生が大学と社会のつながり重要性、社会との接点として、大学創りに参画していくことが必要だと話がありました。そして、平尾卒業生室長(副学長)からは近況報告及び同窓会活動報告がありました。
最後は、コールアカデミー・アカデミカコールによる「ただ一つ」の斉唱で締めました。

卒業生自ら企画する様々なアトラクション

本郷いちょう藝術祭

年々人気が高まっている「本郷いちょう藝術祭」が今年も開催され、学生団体(音楽部管弦楽団、柏葉会合唱団、和太鼓グループ〜彩〜、音楽部コールアカデミー)、東大教職員有志が諸先輩方にその活躍を披露しました。初の試みである講堂前広場でのオープニングイベント(彩の和太鼓演奏)では秋空高く音楽が響きわたり、来場された方それぞれに印象を残すような素晴しい時間となりました。

東大落語会寄席

この日を待ちわびていた方も多いはず。毎年恒例となり、徐々に定着し始めた東大落語会寄席が法文2号館3大教室で行われました。OBの方々が円熟の技を披露し、教室中笑い声が響き渡り、今年も大盛況に終わりました。

レゴ展示(東大レゴ部)

五月祭に展示した赤門レゴブロックが復活。東大レゴ部の協力で、赤門隣りのコミュニティーセンターの中に常設している安田講堂レゴの隣に、赤門レゴ、東大ロゴマークレゴを期間限定で展示しました。

少年少女サッカー教室・サッカー対抗戦(御殿下グラウンド)

御殿下グラウンドにて東大LB会(東大ア式蹴球部OB会)主催、少年少女サッカー教室が行われました。たくさんの子ども達が元気に走りまわり、汗を流していました。サッカー教室の後はOBによる対抗試合が行われ、今年、東大ア式蹴球部創立90周年記念ということもあり、早稲田大学慶應義塾大学OB戦など様々な対抗戦を行い、熱い戦いが繰り広げられました。

世界最先端「東大IRTロボット」展示

昨年に引き続き、東京大学の最先端技術の結晶ともいえる「東大IRTロボット」が工学部2号館フォーラムなどに展示しました。今現在、本学と各企業と連携して「少子高齢社会と人を支えるIRT基盤の創出」というプロジェクトテーマを協働して研究開発しております。今回は掃除、洗濯、いすの片付けをし、巧みに道具を使い、失敗したらやり直す家事支援ロボットなど「東大IRTロボット」を披露しました。子供たちはロボットに触れるなど興味津々でした。多くの来場者は、人間と変わらない動きをするロボットを見て、驚きとともに、技術の高さに感心しておりました。

本郷キャンパス散策

本郷キャンパスツアー

毎年、大好評の本郷キャンパスの各所を巡るキャンパスツアーが今年も行われました。現役学生がガイドとなり、本郷の広大なキャンパスの見所を案内し、多数の参加者がガイドのきびきびとした説明に熱心に耳を傾けていました。

懐徳館一般公開/現役茶道部お茶会

加賀藩前田家縁の建物・懐徳館がホームカミングデイ当日に一般公開され、また現役茶道部員によるお茶会も開催され、学生らが着物姿で皆様をおもてなししておりました。
都会の喧騒から逃れた空間が、癒しのひとときを生み出していました。

同窓会自主企画イベント

電気系同窓会

電気系同窓会のイベントが開催され、100名を超える同窓生の他に多数の見学者や聴講者が会場を訪れました。午前中から工学部2号館のフォーラムでグリーンテクノロジー展示が始まり、10団体によるパネル展示や実験デモが行われました。また、午後からはグリーン東大工学部プロジェクトとの共催で、グリーンIT特別シンポジウムが開かれました。
シンポジウム後半は電気系同窓会主催で経産省星野岳穂氏、東大江崎浩氏、NEC広崎膨太郎氏による特別講演会が開かれました。夕方からは、電気系同窓生の懇親会が開かれ、久しぶりに会うクラス仲間や先輩・後輩との交歓が行われました。

ワンダーフォーゲル部パネル展示/講演会

ワンダーフォーゲル部OB会が主催して、当部OBである盛岡大学教授で平泉郷土館館長の大矢邦宣氏を迎えて、「世界遺産登録をめざす平泉・・・浄土の景観」と題して、生協中央食堂で平泉の世界遺産登録に向けての活動などを郷土色濃いロマン溢れる講演を行いました。また併せて、平泉の歴史・文化、世界遺産に関することなど「平泉早分かり」のパネル展として、写真や資料を展示しました。

さつき会

国連職員として難民支援の現場を歩き、2006年には日経ウーマン「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2007」を受賞され、現在は日本UNHCR協会事務局長を務める、根本かおる氏をお迎えして「あなたと私の難民支援 〜難民支援の現場から〜」というテーマで開催しました。司会は中川登紀子さん。
厳しい現実に直面し、その中でも必死に生きる難民を映し出したビデオ映像と、根本さんの迫力ある体験談に、50人近い参加者全員が深く難民問題を心に刻んだことと思います。
質疑応答の時間には元国連職員からの発言などもあり、多くの質問や意見で盛り上がりました。
何かとても大切なことを思い出させてもらったような有意義な時間を過ごすことができました。

都市工塾

毎月一度開催されている都市工学科同窓会有志による公開自主講座「都市工塾」では、11月の例会をホームカミングデイ参加プログラムとして当日午前に工学部14号館141教室で開催し、約40名の参加者がありました。まず、環境対策やヒューマンなまちづくりの観点から欧米都市で急速な普及をみせているコミュニティ・サイクル・システムの現状と展望について、実際にその事業に従事されている白江喜実子氏(クリアチャネル・ジャパン)からフランス、北欧、スペイン、米国等の具体的実例に基いた講演があり、次いで、参加者全員で、14号館前に仮設置されたステーションに置かれた欧米で使用されている自転車の実物に試乗し、その乗り心地を堪能して、散会しました。

駒場キャンパス

駒場キャンパス

駒場キャンパスのホームカミングデイは今年建築協会賞(BCS賞)を受賞したコミュニケーション・プラザでのオープンニング・セレモニーで幕を開けました。小島憲道教養学部長の挨拶に続いて行われたスタインウェイのグランドピアノを奏でるピアノ独奏4曲とピアノ五重奏2曲からなる第4回教養学部選抜学生コンサートでは、圧倒的な曲の響きに会場いっぱいの聴衆が魅了されました。

恒例となった「駒場の樹木をめぐるイベント」では梶幹男北海道演習林長による「温暖化と樹木・森林」と題した樹木の分布の不思議に迫る興味深い講演と、先生の引率によるキャンパス内の樹木へのネームプレート添付が行われました。

小林寛道名誉教授による「スポーツ科学が社会に果たす役割」と題した講演会も多くの聴衆を集め、それに先立って行われた渡會公治准教授の「中高年のための美しく立つ教室」と合わせて、高齢化社会と自らの高齢化に備えたトレーニングの大事さが説かれました。

大学院数理科学研究科棟大講義室では「数学卒の『変人』人生」と題した高橋洋一東洋大学経済学部教授による講演が行われ、駒場博物館では特別展「behind the seen アート創作の舞台裏」、駒場図書館では企画展「一高蔵書展」が終日催されました。

夕刻のレセプションはベテラン会と合同で行われ、大先輩方から最近卒業された方までが駒場の過去現在未来を語り合いました。述べ参加者数450名という多数のご参加をいただき、盛況のうちに一日を終えました。

同窓会集まれ!

同窓会集まれ!

毎年恒例となった「同窓会集まれ!」を生協第二食堂にて、夕方から各同窓会の合同懇親会が開かれました。懐かしい顔や久しぶりに会う旧友など、若き日のことを振り返りながら、楽しい時間を過ごす懇親会になりました。

周年幹事のお願い

周年幹事のお願い

来年度は下記の方が周年幹事になります。
【卒業対象年】
学部卒業40周年 1969(昭和44)年卒業生
学部卒業30周年 1979(昭和54)年卒業生
学部卒業20周年 1989(平成元)年卒業生
学部卒業10周年 1999(平成11)年卒業生

周年幹事としてホームカミングデイのPRや、同窓会を企画していただくなど、お手伝いしていただく方を募集します。
今後とも皆様のご協力をお願いいたします。

来年のホームカミングデイは、
平成21年11月14日(土)
です。

【問い合わせ先】東京大学卒業生室
TEL : 03-5841-1216  FAX : 03-3814-5368  E-mail : tft@adm.u-tokyo.ac.jp