第9回東京大学ホームカミングデイのご報告

11月13日(土)本郷及び駒場の両キャンパスにおいて、ホームカミングデイを開催し、当日は秋晴れの中、本学卒業生を中心に多くの方にご来場いただきました。

メイン会場の安田講堂では、10:00からの「いちょう藝術祭」の後、12:30から歓迎式典が行われ、引き続き13:30から、今回は若い卒業生の目線を意識したテーマを採用し、特別フォーラム「社会が変わる、ベンチャーで変える、東大が変える!」を開催、濱田 純一総長の基調講演と、世代の異なるベンチャー企業の創業経営者4名(飯塚 哲哉氏、厳 浩氏、岩瀬 大輔氏、出雲 充氏)モデレーターの各務 茂夫東大教授及び司会の佐々木 恭子フジテレビアナウンサーらによるパネルディスカッションが行われました。

また、本郷キャンパス及び駒場キャンパスの各所において、キャンパスツアー、懐徳館一般公開及びお茶会、記念写真撮影会、東大落語会寄席、サッカー祭りなどの恒例となった人気イベントが行われたほか、新たに東大ワールドカフェやインターナショナル・アラムナイ・フォーラムなどの新企画、その他さまざまな講演会・シンポジウム・展示が行われ、さらに各部局や個別同窓会などの数多くの懇談会・懇親会等が行われました。

なお、来年のホームカミングデイは平成23年10月29日(土)の開催です。次回も多くのみなさまのご参加をお待ちしております。

ホームカミングデイ スペシャルイベント

特別フォーラム「社会が変わる、ベンチャーで変える、東大が変える!」

安田講堂にて、特別フォーラム「社会が変わる、ベンチャーで変える、東大が変える!」を開催、濱田 純一総長の基調講演を行い、その後、パネリストとして、ベンチャー経営者(起業家)として活躍している東京大学卒業生の代表の方々として、ザインエレクトロニクス株式会社社長 飯塚 哲哉氏(75年工学系Dr.修了)、イーピーエス株式会社社長 厳 浩氏(93年医学系Dr.修了)、ライフネット生命保険株式会社副社長 岩瀬 大輔氏(98年法学部卒)、株式会社ユーグレナ社長 出雲 充氏(02年農学部卒)、モデレーターの各務 茂夫東大教授及び司会の佐々木 恭子フジテレビアナウンサー(96年教養学部卒)らによるパネルディスカッションが行われ、自らベンチャーを起業した経緯、起業家としての志、今後ベンチャーを起業したい方へのアドバイスなど、ベンチャー企業の魅力について語っていただきました。

歓迎式典

はじめに、濱田 純一東京大学総長の挨拶では、今年3月にForest2015と称して、東京大学の行動シナリオをまとめ、その中で、「卒業生との緊密なネットワークの形成」を重点テーマとして取り入れたことなど報告しました。

続いて、張 富士夫赤門学友会長(トヨタ自動車株式会社会長)の卒業生とのコミュニケーションをより深めていくため、赤門学友会の趣旨や活動の説明がありました。

江川 雅子卒業生室長からの大学の近況報告・同窓会活動報告があり、最後はコールアカデミーのリードで「ただ一つ」を斉唱し締めくくられました。

卒業生自ら企画する様々なアトラクション

本郷いちょう藝術祭

午前中、安田講堂にて、「本郷いちょう藝術祭」が開催され、和太鼓グループ〜彩〜による響き渡る太鼓の音を皮切りに、音楽部管弦楽団、柏葉会合唱団、音楽部コールアカデミー・コーロレティツィアによる演奏等がありました。

ワールドカフェスペシャル2010

ワールドカフェスペシャル2010として、安田講堂での特別フォーラムを受けて、「社会が変わる、ベンチャーで変える、東大が変える!」をテーマに約140名の東大卒業生たちが御殿下体育館(ジムナジアム)に集いました。キーワードは「ベンチャー精神」。厳 浩氏(イーピーエス(株)代表取締役社長)がオープニング・スピーチを行い、「格好良さばかり追求せず、貪欲になれ!リスクを取れ!」と述べられたのが印象的でした。

「カフェ」は、3つのブロックに分かれ、各ブロックに1テーブル5〜6人で8〜9テーブルが設えられ、5つのテーブル・テーマの下に議論が戦わされました。

International Alumni Forum(外国人同窓生・外国人教職員の集い)

今年のホームカミングデイにおいて、初の懇親会兼同窓生ネットワーク構築発起人会「インターナショナル アラムナイ フォーラム」を開催し、80名の外国人卒業生・教職員が集まりました。

本郷キャンパス散策

本郷キャンパスツアー

現役学生がガイドとなり、赤門、三四郎池などの各名所を巡るキャンパスツアーが行われ、好天に恵まれたこともあり、多くの卒業生を案内していました。

懐徳館一般公開/現役茶道部お茶会

ホームカミングデイ当日に一般公開している東京大学の迎賓館といわれている懐徳館において、毎年恒例の現役茶道部員によるお茶会が開催され、想像以上に多くの方が訪れ、庭園の風景を見ながら、お茶を楽しんでいる姿がありました。

東大落語会寄席

今年も東大落語研究会寄席が法文1号館21番教室で行われ、毎年恒例となったせいか、寄席を楽しみにしている方が多いようです。日頃、練習した成果を思う存分発揮する場として、得意の演目を披露し、観客の笑い声が絶えなく、大盛況でした。

同窓会自主企画イベント

電気系同窓会

2010年11月13日(土)本郷キャンパス工学部2号館4階の講義室で、14:30からの先端技術講演会では、(独)宇宙航空研究開発機構 橋本 樹明氏が、小惑星探査機「はやぶさ」を支えた電気電子技術、と題する講演を行いました。今回の偉業を支えた電気電子技術について多くの写真やイラスト、CGを交えた興味ある内容となりました。15:00からのパネル討論は、「国際人ってなんだろう-世界に通ずる人材を大学はどう育てるか-」と題して、まず鈴木 學氏(日立製作所)、庭野 征夫氏(東芝)、曽根 公毅氏(日産自動車)、保立 和夫氏(東大)、各氏から示唆に富むプレゼンが行われました。その後の総合討論では若手研究者・大学院生代表も参加して、庶務幹事 中野先生の司会の下で、活発に意見やコメントが交わされました。講演会後、第74回同窓会総会、そして懇親会が開催されました。延べ参加者は136名でした。
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卒業30周年学年会

私ども昭和51年入学/55年卒業を中心とするメンバーは、ホームカミングデイの日に「卒業30周年学年会」を開催いたしました。全学部の出身者のうち連絡先の把握できた方に案内を流した結果、当日は9学部175名の同期生が集まり、旧交を温め合いました。
この会は、2010年年初に開催のアイデアが一部のメンバーから提案されたのを機に、有志が仕事の合間に会合を重ね、半年以上の準備を経て開いた ものです。今回この学年会をきっかけに、同期の中でいろいろな集まりが復活した話も聞いています。今後このような会が毎年学年を繰り下げながらホームカミングデイの恒例の行事として継続されることを期待いたします。
(問い合わせ先:30th-junbi@tokyo.email.ne.jp

駒場キャンパス

駒場キャンパス

駒場キャンパスのホームカミングデイは、一昨年建築協会賞(BCS賞)を受賞した駒場コミュニケーション・プラザでのオープンニングセレモニーで幕を開けました。山影 進教養学部長の挨拶に続いて行われた、第8回教養学部選抜学生コンサートでは、スタインウェイフルコンサートピアノを奏でるピアノ独奏曲など6曲が演奏され、圧倒的な曲の響きに会場の聴衆が魅了されました。

恒例となった「駒場の樹木を楽しむ会」では、芝野 博文北海道演習林長による「富良野の森を歩く」と題した講演会が行われた後、芝野先生の引率によりキャンパス内を散策しながら樹木へのネームプレート取り付けが行われました。

また、数学ライターの中村 亨氏による講演会「数学を『見せる』!−深夜の数学番組が5年目に突入した秘密−」には、駒場の卒業生にとっても興味深い話に多くの聴衆が集まり、駒場博物館では特別展「真空から生まれる科学と技術−アリストテレスからカミオカンデまで−」、駒場図書館では企画展「知の伝承と駒場図書館」が終日催されました。

夕刻のレセプションは教職員のOB・OG会であるベテラン会を始め大先輩方から最近卒業された方までが、駒場の過去・現在・未来を語り合いました。
当日は、この他にも各学科の同窓会が開催され、述べ参加者数520名という多数のご参加をいただき、盛況のうちに一日を終えました。

周年幹事のお願い

周年幹事のお願い

来年度は下記の方が周年幹事になります。
【卒業対象年】
学部卒業40周年 1971(昭和46)年卒業生
学部卒業30周年 1981(昭和56)年卒業生
学部卒業20周年 1991(平成 3)年卒業生
学部卒業10周年 2001(平成13)年卒業生

周年幹事としてホームカミングデイのPRや、同窓会を企画していただくなど、お手伝いしていただく方を募集したします。
今後ともみなさまのご協力をお願いいたします。

来年のホームカミングデイは、
平成23年10月29日(土)
です。

【問い合わせ先】東京大学卒業生室
TEL : 03-5841-1216  FAX : 03-5841-1054  E-mail : tft@adm.u-tokyo.ac.jp