第10回東京大学ホームカミングデイのご報告

写真:東京大学ホームカミングデイ当日の様子

10月29日(土)本郷及び駒場の両キャンパスにおいて、年に一度は母校に集い、旧交を深めるイベントであるホームカミングデイが、今回で第10回目となり、秋晴れのもとに開催され、本学卒業生を中心に多くの方にご来場いただきました。

メイン会場の安田講堂では、「いちょう藝術祭」の後、世界を舞台に活躍中の本学卒業生の方々に国際社会の実情と今後の日本の役割について語っていただく特別フォーラム「世界で学ぶ、働く、生きる」を開催しました。

そのほかにも、本郷キャンパス及び駒場キャンパスの各所において、キャンパスツアー、懐徳館一般公開及びお茶会、東大落語会寄席、サッカー祭りなどの恒例となった人気イベントが行われた。そのほか、東大ワールドカフェやインターナショナル・アラムナイ・フォーラム(外国人卒業生の交流会)、若手卒業生グループ「UTフェスティバル」による新たな企画として銀杏並木での野外ステージ及び屋台などが行われ、さらに各部局や個別同窓会などの数多くの講演会・懇談会等も開催され、天候にも恵まれた一日でもあり、盛況のうちに終えました。

ご多忙のところご来場いただきましたみなさまには、厚くお礼を申し上げます。
なお、来年のホームカミングデイは平成24年10月20日(土)の開催です。次回も多くのみなさまのご参加をお待ちしております。

ホームカミングデイ スペシャルイベント

特別フォーラム「世界で学ぶ、働く、生きる」

安田講堂では、まず初めに、濱田純一総長から、このたび、東日本大震災に伴い、大学として、岩手県大槌町の国際沿岸海洋研究センターがほぼ水没し、復旧に取り組んでいることなどや、「タフな東大生の育成」の取り組みを進める上で、秋入学の検討などの報告があり、卒業生と大学との関係を強化するため、大学改革の活動について協力していただきたいとのあいさつがあり、引き続き、佐々木元赤門学友会副会長(NEC特別顧問)から卒業生とのコミュニケーションをより深めていくため、赤門学友会の趣旨や活動の説明がありました。

その後、「世界で学ぶ、働く、生きる」をテーマとして特別フォーラムが始まり、イエール大学経済学部教授 浜田宏一氏が「大学の国際化はなぜ必要か」「学際教育の重要性」などについてのキーノートスピーチを、引き続き、江川雅子理事をモデレーターとして、国内外で活躍する4人の卒業生(世界エイズ・結核・マラリア対策基金 テクニカルオフィサー 赤地葉子氏、ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表 土井香苗氏、JAXA宇宙飛行士 野口聡一氏、ボストン・コンサルティング・グループ日本代表 水越豊氏)がパネルトークを実施しました。
異なる年代の、海外で活躍する多様な卒業生たちが、国際舞台における日本人の競争力、国際社会の実情と今後の日本の役割について語りました。

写真:濱田 純一 総長のあいさつ 佐々木元 赤門学友会副会長(NEC特別顧問)のあいさつ
写真:特別フォーラムの様子 講演をするイエール大学経済学部教授 浜田宏一氏 熱く語っていただいたパネリスト(赤地葉子氏:左上、土井香苗氏:右上、野口聡一氏:左下、水越豊氏:右下) モデレーター(江川雅子理事)

卒業生自ら企画する様々なアトラクション

東大ワールドカフェ・スペシャル2011
写真:東大ワールドカフェ・スペシャル2011

特別ゲストとして土井香苗氏(弁護士 ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表)、水越豊氏(ボストン・コンサルティング・グループ日本代表)に安田講堂で行われた「特別フォーラム」からお越しいただき、「世界で学ぶ、働く、生きる」をテーマに、海外で学ぶ・働くことの意義・可能性を追求し、世界における日本・日本人の強みとは何か、それをどう活かすか、本学卒業生がさらに世界で活躍するために何が必要か、大学はそのために何をなすべきか、などについて、熱心な議論が展開され、室内は熱気にあふれて、時間を忘れるほどでした。

International Alumni Forum(外国人同窓生・外国人教職員の集い)

第二回外国人同窓生・外国人教職員の集い「インターナショナル アラムナイ フォーラム」を開催し、今年は濱田総長を迎え、和やかに歓談する風景が見られ、国際化を基盤となるキーパーソンたちと楽しい集いとなり、約80名の外国人卒業生・教職員が集まりました。

写真:International Alumni Forum(外国人同窓生・外国人教職員の集い)
UT-Festival企画(若手卒業生による企画)

若手卒業生グループ「UTフェスティバル」による新たな企画として、小宮山宏前総長や本田由紀教授(教育学研究科)の熱中講義をはじめ、卒業生たちが登場する座談会、野外ステージでは、東大出身のソノダバンドなど、ホームカミングデイならではの多彩なプログラムが催されました。家族で楽しめるキッズ企画もあり、20代〜40代の親子連れの姿も目立ちました。さらにNPO法人「街ing本郷(文京区)」と連携し、銀杏並木には地元商店街や関連の飲食店が出店しました。

写真:熱中講義(小宮山宏前総長) 熱中講義(本田由紀教授) 銀杏並木に並ぶ屋台 野外ステージ(ソノダバンド演奏) キッズ企画
本郷いちょう藝術祭
写真:本郷いちょう藝術祭

安田講堂にて、オープニングプログラムである「本郷いちょう藝術祭」が開催され、音楽部管弦楽団、柏葉会合唱団、音楽部コールアカデミー・アカデミカコール・コーロレティツィアによる演奏などが行われ、観客を楽しませていました。

本郷キャンパス散策

本郷キャンパスツアー

大好評の本郷キャンパスの各所を巡るキャンパスツアーが、青空の下行われました。 現役学生がガイドを行い、有名な場所はもちろん、キャンパスツアーに参加しなかったら、分からなかったことなど、参加されていた方は、満足そうでした。

写真:本郷キャンパスツアー
懐徳館一般公開/現役茶道部お茶会
写真:懐徳館一般公開/現役茶道部お茶会

普段、一般公開されない懐徳館がホームカミングデイ当日に解放し、また現役茶道部員によるお茶会も開催され、澄んだ青空の下、庭園の木々を眺めながら、お茶を楽しむ姿がありました。

東大落語会寄席

毎年恒例となった東大落語研究会寄席が法文1号館21番教室で行われました。
10名以上のOBが噺家として参加し、その中でも、最近テレビなどでも活躍している若手の噺家、春風亭昇吉(二ツ目)は寄席初顔見せしました。
今年も多くの方が来場し、教室中が笑いの渦に包まれていました。

写真:東大落語会寄席
サッカー対抗戦(御殿下グラウンド)
写真:サッカー対抗戦(御殿下グラウンド)

御殿下グラウンドにおいて、東大LB会の主催でサッカーフェスティバルを開きました。サッカー教室は、朝から秋空の下行いました。12時前から、年齢別に3つの招待試合が行われ、藤枝FC、東京大学スポーツ愛好会、京都大学を相手に戦いました。

同窓会自主企画イベント

卒業30周年学年会

今年度も、ホームカミングデイの日に「卒業30周年学年会」を開催いたし、昭和52年入学/56年卒業を中心とするメンバーが集まりました。全学部の出身者のうち連絡先の把握できた方に案内を流した結果、当日は134名の同期生が集まり、懐かしいクラスメートに会う楽しみを感じながら、旧交を温め合いました。

写真:卒業30周年学年会
卒業20周年学年会
写真:卒業20周年学年会

「卒業30周年学年会」が開催されるのを機に、「卒業20周年学年会」もという声が上がり、仕事で忙しい年代で、当日は、20名と少数ですが集まり、楽しいひとときを過ごしました。

駒場キャンパス

駒場キャンパス

駒場キャンパスのホームカミングデイは、今年もコミュニケーション・プラザでのオープンニングセレモニーで幕を開けました。
長谷川壽一教養学部長のあいさつに続いて行われた第10回教養学部選抜学生コンサートでは、スタインウェイフルコンサートピアノを奏でるピアノ独奏曲など8曲が演奏され、美しい曲の調べに会場の聴衆が魅了しました。

恒例となった「駒場の樹木を楽しむ会」では、芝野博文北海道演習林長の講演会「ソローの言葉と富良野の森」の後、芝野先生の引率によりさわやかな秋空の下キャンパス内を散策しながら樹木へのネームプレートの取り付けが行われました。

また、先日竣工した21KOMCEEの公開、そして、普段は入ることのできない1号館の時計台も特別公開され、見学者の列は終始途切れることがありませんでした。
昨年の紫綬褒章受章者で数理科学研究科の儀我美一教授の講演会「大きく変わる数学の役割」では、多くの聴衆がメモをとるなど熱心に聴き入っていました。

駒場博物館では特別展「一/獨逸-第一高等学校資料に見る日独交流史-」「はだしの写真展-東大駒場地区保育所の子どもたち-」、駒場図書館では企画展「一-獨逸:駒場図書館篇」が終日催されました。

教職員のOB・OG会であるベテラン会と合同開催されたレセプションでは、駒場の過去・現在・未来について語り合いました。

当日はこのほかにも各学科の同窓会が開催され、各イベントの参加者数は950名(延べ人数)を超えるなど、盛況のうちに一日を終えました。

写真:当日の駒場キャンパス正門 オープニングセレモニーで挨拶する長谷川壽一教養学部長 駒場の樹木を楽しむ会で講演される芝野北海道演習林長

周年幹事のお願い

周年幹事のお願い

来年度は下記の方が周年幹事になります。

【卒業対象年】
学部卒業40周年 1972(昭和47)年卒業生
学部卒業30周年 1982(昭和57)年卒業生
学部卒業20周年 1992(平成 4)年卒業生
学部卒業10周年 2002(平成14)年卒業生

周年幹事としてホームカミングデイのPRや、同窓会を企画していただくなど、お手伝いしていただく方を募集したします。
今後ともみなさまのご協力をお願いいたします。

来年のホームカミングデイは、平成24年10月20日(土)です。

【問い合わせ先】
東京大学卒業生室
TEL:03-5841-1216
FAX:03-3814-5368
E-mail:tft@adm.u-tokyo.ac.jp