オンライン授業の感想を教えてください。|『Stay Home, but our Heart is on Campus!』第6回

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第6回『オンライン授業の感想を教えてください。』

Campus Voiceでは、東大生のコロナ禍での過ごし方について、アンケート結果やインタビューを紹介し、少しでも皆様の不安を解消できればと、緊急企画『Stay Home, but our Heart is on Campus!』を発信しています。

6回目となる今回は、学生の皆さんに4月から始まったオンライン授業についての感想を聞いてみました。
実際にオンライン授業を受けて、みなさんどのような感想を持ったのでしょうか。
 

オンライン授業での一番のメリットは「通学時間がかからないこと」


通学時間がないので授業が終わった後に体を動かす時間が作れるようになったり、家にいるので空きコマ に休憩できるようになった。(教養学部・2年)

オンライン授業は思っていたよりも受けやすいなと思いました。まず「登校の時間がかからない」というのが一番良い点だと思います。私は一人暮らしですが、本郷キャンパスま で電車で一時間ほどかかるので、その時間がなくなるというのは良い点だと思います。(文学部・4年)

駒場の頃から同じ家に住んでおり、本郷までは若干時間がかかるので、通学時間が0分で済むのは利点と言えば利点かもしれません。(教育学研究科修士課程・2年)

自宅で受講できるため、移動時間が不要になったことが一番大きいです。1日に使える時間が増えますし 、2コマ連続で他学部の授業を受けるなども可能で、選択肢が広がりました。(法学部・4年)

一限に参加しやすいのは言うまでもないです。通学時間が長めであり、一人暮らし初心者だと生活習慣の設定がなかなか難しいところがあります。ほかにも常にパソコンに向かっているので、授業中に少しわからないことが あっても抵抗なくブラウザで調べ物をすることができるのは利点だと思います。(教養学部・1年)

チャット機能を使うことで、授業中に気軽に質問できるようになった


授業では、チャット機能を使うことで教授に質問するハードルが下がりました。(法学部・4年)

チャットで先生に質問を送ることができるので、授業中に気になった時に質問を送ることができ、教授にも答 えやすいタイミングで答えてもらえるというのは良い点だと思います。友人や教授に会えないなど少し寂しい点もありますが、可能性が広がる良い取り組みだと思います。(文学部・4年)
 

オンライン授業が続き、目の疲れや頭痛も


一日に4限あったのち、サークルの懇親会などに出席すると、夜には目が真っ赤になってしまっていて、それでいて寝つきが悪かったり、頭痛があったりとよかれあしかれな部分もあります。(教養学部・1年)
 
オンライン授業の利点はやはり、大学に行かなくてもよいことだと思います。夜型の私にとっては、朝早い時間に起きて準備をしなくても、授業の5分前に起きても十分間に合うのが嬉しいです。ですが、全ての授業がオンラインとなり、非常に長い時間(例えば1日に4コマだと7時間!)パソコンに向かっていなければなら ないので、正直つらいです。ブルーライトも心配ですし、集中力も落ちてきます。一部の大学では通常より 授業時間を短縮しているようですが、東大でもそのような対策をするべきではないかと思います。(教養学部・2年)

周りからは、登校時間が無くなり一限の授業にも出席できるようになったという声を聞きます。私個人としては 、Zoomのチャット機能を使って教授への質問がしやすくなりました。プライベートですし、回答するかは教授が判断するので授業を無理に中断する心配がないというのが便利です。他の受講者が回答してくれることもあります。一方で、目が疲れやすく何コマも連続で受けるのが辛い、WiFiの調子が悪いと何度も接続が切れてしまうなどの問題があります。また、従来試験を行っていた科目で成績評価の方法が確定していないのが不安です。(教養学部・2 年)
 

通学時間がかからなくなったり、質問がしやすくなったという一方で、オンライン授業ではパソコン画面を眺める時間が長くなってしまい、目の疲れや頭痛が出てしまうようになったという声も多く挙げられました。
また、ネット環境によっては接続が不安定になってしまうなど、オンラインならではの悩みが増えたようです。


PCの画面を見て授業を受けているため、ブルーライトの効果なのかと思うのだが、対面の授業では眠気に襲われてしまうことがあるがオンライン授業では居眠りせず授業を受けることができる。授業を聞きつつ体を動かすことも可能なので、能率が上がっていると感じるが、その反面ずっと画面を見ているため対面授業に比べて目は疲れていると感じる。(農学部・3年)

その一方で授業よりもオンライン授業のほうが眠くならなくなった、という意見もありました!
  • 本郷キャンパスの中でも静かな三四郎池。夏目漱石の作品、『三四郎』にも登場しています。あいにくの梅雨空ですが、晴れていると水面に空が反射して、とても綺麗な景色が見られます。キャンパスでの授業が再開されたら、ぜひこの静かな場所で学問を。

やはり「教室の空気」や「キャンパスの雰囲気」は大切


感染のリスクから、対面での授業はしばらくできていません。そのため授業は主にZOOMというアプリを 使ったオンライン形式で行われています。慣れない環境下ですが、教授も私たち学生も試行錯誤を重ねて何とか授業を行っています。もちろん移動にかかる費用や時間がかからない分負担は減りますが、教授や他の学生と直接交流したり、キャンパスの雰囲気を味わいながら学習することができず少し残念でもありますね 。(法学部・3年)

授業自体は、講義型の授業の場合は教室よりも楽かもしれません。一方、大学院 の演習の授業のように受講者間でのやり取りが多い授業は、発言のタイミングが何となく難しかったり、自分の発言への反応が汲み取りにくい分疲れます。「教室の空気」も大事なのだと思わされました。(教育学研究科修士課程・2年)

『Stay Home, but our Heart is on Campus!』第6回「オンライン授業の感想を教えてください。」いかがでしたか?

なかなか明けない梅雨と長く続く自粛生活で、みなさんなかなか気分も晴れないかもしれません。
夏休み前の試験期間、疲れで体調を崩さないよう体調管理には気を付けてくださいね。
 
次回は、特別企画第一弾!
学生ライターによるインタビュー「大学生活、新入生はどう過ごしてる?」を紹介します。
入学早々オンライン中心の学生生活が始まってしまった1年生たち、その生活の実態とは?お楽しみに!