
第18回ホームカミングデイのご報告
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第18回ホームカミングデイのご報告
昨年10月19日(土)第18回東京大学ホームカミングデイを本郷キャンパス、駒場キャンパスで同日開催。当日、校友会登録団体が企画・主催したイベント数は30プログラムでした。ご協力いただきありがとうございました。


講演会「特別フォーラム」
AIをキーワードに、松尾豊教授が「AIの可能性と限界」養老孟司名誉教授が「AI時代を生き抜く処方箋」と題してそれぞれ講演しました。松尾教授は人工知能、ディープラーニング(深層学習)の研究者の観点から、「ディープラーニングの変革による日本企業への影響」「AIとヒトとのインタラクションという意味で、AIへの理解を深め、よりよい形を作っていく姿勢をとり続けなくてはいけない」などと語りました。また、養老氏は「情報化社会においてはデータだけが必要となっている」「例えば病院の診察で医者は検査結果(データ)だけを見ており、目の前のヒトは見ていない。AIが生み出す脳化社会においてヒトは不用なノイズとなってしまう」「理屈のないものを大事にする感覚、差異の感覚を大事にすることがAIが生み出す脳化社会への処方箋である」などと語りました。
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特別フォーラム
AIをキーワードに、松尾豊教授が「AIの可能性と限界」養老孟司名誉教授が「AI時代を生き抜く処方箋」と題してそれぞれ講演しました。
特別フォーラム 登壇者
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養老 孟司氏
東京大学名誉教授
1962年東京大学医学部卒業。
一年のインターンを経て、解剖学教室に入る。以後解剖学を専攻し、医学博士号取得。67年~81年まで東京大学医学部教授。退官後95年に北里大学教授に就任(大学院医療人間科学) 、96年同大学を退職。「身体の文学史」「バカの壁」「死の壁」「超バカの壁」「養老訓」「ほんとうの環境問題」など著書多数。 -
松尾 豊氏
東京大学教授。大学院工学系研究科 人工物工学研究センター/技術経営戦略学専攻所属。
専門分野は、人工知能、ウェブマイニング、ビッグデータ分析。
1997年東京大学工学部電子情報工学科卒業。2002年同大学院博士課程修了。博士(工学)。スタンフォード大学客員研究員、東京大学大学院工学系研究科総合研究機構/知の構造化センター/技術経営戦略学専攻准教授等を経て、19年より現職。 -
横山 広美氏
東京大学教授、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構所属、東京大学学際情報学府・大学院兼担
専門は科学技術社会論。科学と科学者の信頼問題、SNSと科学、ジェンダーと科学、巨大科学の在り方、大学論、科学技術政策、学術広報などに関心がある。
特別フォーラム 関連イベント
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『AI(人工知能)』研究 最前線
AI研究の現状について、理論・技術の概要を解説。またビジネスの現場では、どのように実装されているか実例を挙げて紹介しました。
各種イベント
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小学生から始める経営学+お仕事パネル
(東大校友会サポーター企画)小学生向けのプログラムです。教室の学習とはひと味違う視点で”お金と仕事”について学びました。 -
和太鼓演奏
和太鼓彩は、卒業生メンバーを中止としたプロ集団。安田講堂音楽祭のオープニングで圧巻のパフォーマンスを披露。 -
懐徳館庭園一般公開
普段は非公開の懐徳館庭園ですが、ホームカミングデイ当日のみ一般公開しています。 -
13蔵元による利き酒会
東大に縁のある13蔵元が一堂に参加するのはホームカミングデイならでは。個性豊かな日本酒を飲めるとあって毎回人気のコーナーです。 -
安田講堂ステージ
音楽系サークルの7団体が参加。昨年は文京区内小学校の合唱団も参加し、安田講堂には子ども達の爽やかなハーモニーが響きました。 -
タイ古式マッサージ施術体験
駒場キャンパスで開講した自主ゼミの受講生たちが企画。来場者にとっては束の間、癒やしの時間でした。 -
華道展
花を活かして華と為す~昭和、平成、そして令和へ~2019年のホームカミングデイに初参加。皆さん、学生時代からの趣味を続けています。 -
東京大学とスポーツ
東京大学は創立以来、さまざまなかたちでスポーツの導入、普及、支援に関わってきました。 -
総合図書館見学ツアー
人気の図書館見学ツアー。整理券は瞬く間に配布終了となりました。 -
IR(Integrated Report)×IR(Institutional Research)~第5回東京大学定期株主総会~
総勢220名の前で繰り広げられたのは、「大学」VS. 「企業・投資家」によるパネルディスカッション。「投資」を軸に
「大学の学術に対する適正な価値付け」をテーマに90分にわたる議論を展開しました。 -
ことばの危機ー入試改革・教育政策を問うー
今回は教科としての「国語」に焦点を当て、新テストの問題例(記述問題)、新指導要領等が公示される中で、文章を読み解く「人文知」の根幹、あるいは「読解」という概念が大きな危機を迎えていることに警鐘を鳴らしたいと考えています。 -
東大農学部マルシェ
とれたてきのこをふんだんに使った「きのこ鍋」は無料で提供。山形県鯉川村特産のなめこつかみ取りもありました。