自宅での勉強に集中するための工夫はありますか?|『Stay Home, but our Heart is on Campus!』第1回

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第1回『自宅での勉強に集中するための工夫はありますか? 』

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、東京大学でもキャンパス内での授業や課外活動が制限されています。4月からの新生活を迎える中での非常事態に、不安や戸惑いを抱える方も多いと思います。

Campus Voiceでは、東大生のコロナ禍での過ごし方について、アンケート結果やインタビューを紹介し、
少しでも皆様の不安を解消できればと、緊急企画『Stay Home, but our Heart is on Campus!』を始動しました。

第1回目となる今回は、東大生のみなさんに「自宅での勉強に集中する工夫」について聞いてみました!
学校や図書館だと集中できるのに、家だとなかなか集中できない!という人は多いのではないでしょうか。
学生のみなさんはもちろん、休校中の小中学生・高校生や、社会人の皆様にも活用できる様々な工夫を紹介します。

『勉強は時間を決めて』

 自宅だとついのんびりだらだら過ごしてしまいがちだが、時間を決めて勉強に取り組み、その後休む、というのを繰り返すことでメリハリのある生活を心掛けている。(農学部・3年)

時間を細切れにして休憩をこまめに入れたり、邪魔にならないBGMをかけたり(ジャズが良い気分になれるのでおすすめです)しています。もともと自宅ではあまり集中できないタイプなのですが、このような状況になってしまったので、なんとか集中しようと頑張っています。(教育学研究科修士課程・1年)

“時間や範囲を決めて勉強する”ことかなと思います。やはり家にいるとダラダラと続けてしまいがちなので、「この論文のこの部分まで読む」「一時間勉強する」などと決めて取り組むようにしています。​(文学部・4年)

『集中できる環境を整える』

私は集中するために勉強道具は目に見える場所に並べています。反対に、漫画やゲームなど関係ないものは見えない場所に置きます。スマホもつい手に取りたくなってしまうので、視界に入らない場所にわざと置きます。勉強道具を並べておくことで、やる気が出たときにすぐに勉強に取り組めることができます。他の物が視界に入らないので、その集中を維持することができると思います。(工学系研究科修士課程・2年)

一人暮らしで非常に狭い部屋ですが、授業を受けるときはベッドに上がらないという基本的なことを崩さないようにしています。椅子と机とノートでできるだけ大学の講義に近い状況をつくると集中しやすくなることがわかりました。(教養学部・1年)

勉強を始める前や授業が始まる前に机の上に必要なパソコンやイヤホン、筆記用具などを用意して、置く場所を整える。授業中はスマホは手の届かないところに置いておく。目が疲れてきたり、座り疲れたらパソコンの画面以外を見たり、立ち上がって体をほぐしたりして切り替える。​(教養学部・2年)

『長時間座っていても疲れないように』

長時間座っていても疲れないよう、私はパソコンの位置を少し高くして、下を向きすぎないようにしています。使っていないテキストや書籍を重ねたものの上にパソコンを置いています。もともと、長時間勉強したり机に向かっていたりする時間が長いと、背中から肩が凝り固まってしまいます。大学の宿舎で一人暮らしをしているので、これまでと違って人と直接話す時間(顔を上げている時間)が激減しました。そのため、スマホやパソコンを使う時間がほとんどで、気付いたら肩が凝っていました。目線を少し高くしたことで肩こりも改善しています。パソコンでドラマ視聴するなどキーボードを使わない時は、さらに高くしています。(医学系研究科修士課程・2年)

『周りの友人が勉強しているのを意識する』

自分の部屋を持っているので環境面での問題はないのですが、どうしても自宅だと大学より集中できません。そんなときは、自分が家でだらだら過ごしている間にも同級生たちは勉強しているんだと思って頑張ることにしています。また、聞き逃しても質問できる友達が近くにいないので、集中しなければと思えます。​(教養学部・2年)

あえて何人かの友人とZoomを繋いで、各自黙々と勉強や作業をすることがあります。「Zoom自習室」ですね(笑)。見られているという意識から、自然と姿勢も正しますし、勉強中に携帯をいじることも減ります。​(法学部・4年)
  • 現在はキャンパス内への立ち入りが制限されていますが、例年授業期間中は図書館や食堂などで多くの学生が勉強しています。周りが勉強しているという意識も、勉強に集中するために重要な役割を担っているのかもしれませんね。

『一日の目標を決める、やるべきことを可視化する』

”目標を決める“という工夫もしています。ずっと家にいると、勉強した日であっても「今日は何もしなかったな」と思ってしまうことが多々あります。そのため私は「今日は論文を2本読む」などと1日の目標を決めて取り組むようにしています。そうすると毎日にメリハリもつくし、1日何もしなかった感覚による罪悪感を持ちにくくなり、心の健康にも良いと思います。​(文学部・4年)

今自分が抱えている課題やしたいと思っている勉強を一度紙に書き出して整理し、可視化するようにしています。いつまでに何をどれくらいすればいいのかを頭の中で把握しようとすると、私はパンクしてしまって見落としたり、次にすることを考えているうちにどんどん時間が経ってしまったりと集中ができません。また、一日にどれくらいの時間がどこにあるかも把握していないと、焦って何も手がつかなくなってしまうので、すべきことを全て書き出し、タイムスケジュールを作ることでようやく、抱えていることに優先順位がつけられ、落ち着いて集中して物事に取り組めています。(教養学部・2年)

自宅でのオンライン授業や勉強に集中するために、東大生のみなさんも様々な工夫をしていますね。
その一方で、「授業が始まるまでは自宅で勉強できるか不安でしたが、いざ始まってみたらなんとかなりました。笑​(教養学部・1年)」という方も!同じような感想を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ぜひみなさんも、勉強に集中できないとき、今回紹介した方法を活用してみてくださいね。
 

『Stay Home, but our Heart is on Campus!』いかがでしたか?
次回は、コロナ禍で頑張る受験生(中高生)へのアドバイスや勉強のコツなど、東大生からのメッセージを紹介します。お楽しみに!