東京大学が生みだす
人類はいま、気候変動や異常気象、感染症パンデミック、情報技術や人工知能の急激なる発達、地政学的な不安定さの増大、自然資本やコモンズの持続可能性など、地球規模で生命史の深さを有する多くの課題に直面しています。これらの課題解決には、既存の学問分野をこえた総合知の醸成、未知や不思議にねばり強くいどむ精神の養成、共存をめざすダイバーシティとインクルージョンの実現が不可欠です。2004年の国立大学法人化に際し、自らを律する「東京大学憲章」を制定し、国内にとどまらず「世界の公共に奉仕する」ことを強調したのは、その原点のひとつでもあります。自由で自律的な探究が生みだす多様な成果を、積極的に発信してゆきたい。