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第35回

教養教育の現場からリベラル・アーツの風

創立以来、東京大学が全学をあげて推進してきたリベラル・アーツ教育。その実践を担う現場では、いま、次々に新しい取り組みが始まっています。この隔月連載のコラムでは、本学のすべての構成員がぜひ知っておくべき教養教育の最前線の姿を、現場にいる推進者の皆さんへの取材でお届けします。

リベラル・アーツ教育の学内連携を推進

/KOMEX新機構長に聞く

松尾基之
機構長
松尾基之

――2度目の機構長就任ですね。

前に機構長を2期4年務め、この2年は財務委員長として機構に携わりましたが、今回機構長として再登板となりました

――では第3期松尾時代の指針などを。

機構の運営方針は研究科長が議長を務める戦略会議で定めますが、リベラル・アーツ教育を行っている他部局との連携を強化することを指針の1つにしたいと思います。2015年に機構内の重複感を調整するために8つあった部門を7つに再編しましたが、今度は全学に目を向け、リベラル・アーツ教育に関する学内部局間連携を高めようというわけです

新しい連携研究機構にも参画

10月1日に発足するEdTech連携研究機構には総合文化研究科も加わります。参加教員は開一夫先生、坂口菊恵先生、椿本弥生先生、私。つまり機構に所属する3人が参加します。連携研究機構への参加は、リベラル・アーツ教育の学内連携の第一歩となります。EducationとTechnologyを掛け合わせるEdTechは、教育工学に縁が深く、教養教育の高度化を担う機構と重なる部分も大きいのです

――教育工学だとアクティブラーニング部門の吉田塁先生が専門家でしたね。

実は吉田先生は大学総合教育研究センターに移りました。機構とは活動の分野が近く、もともと交流が盛んなんです。学問の入口にいる1・2年生が学問領域の全体像をつかむための学術俯瞰講義を、これまでも両者で協力して実施してきましたが、吉田先生の縁も活かしてより連携を深めるつもりです。たとえば、蓄積した講義映像をもっと活用するなど、知恵を出し合っていきたいですね

もう一つ進めたいのは機構内連携です。各々の取組みは総じて評価が高いのに、機構としての活動と認知されないのはもったいないと常々感じていました。そこで目をつけたのがSDGsです。実は一部局でSDGs全体をカバーできるのは総合文化研究科だけ。機構でも複数部門でSDGsに関わる活動を行ってきました

SDGs 教育のプラットフォームに

3年半の時限プロジェクトとして、9月1日に「SDGs教育推進プラットフォーム」を立ち上げました。環境エネルギーについて長く研究してきた瀬川浩司先生(環境エネルギー科学特別部門)、国連と連携した取組みを行ってきた井筒節先生(国際連携部門)、国際研修を通して学生に軍縮を考えさせてきた岡田晃枝先生(初年次教育部門)……。7部門が個々に進めてきたSDGs関連の取組みに横串を通して可視化します。プラットフォームに特任の教員を配置し、関連する授業などの取組みを発信していきます。11月15日には、瀬川先生が中心となって教養学部70周年記念事業の一環でSDGs関連のシンポジウムを行います

専任と特任で25人、兼任を入れると50人を数える機構の所属教員がアクティブに活動できるようにするのが機構長の役目だと思っています。能力を発揮できる環境を整え、東大全体の教養教育のレベルアップにつなげたいですね

――前身の教養教育開発機構から数えると14年。手応えはいかがですか。

昔の学生は少し引っ込み思案なところがありましたが、近頃はアクティブラーニング一つとっても慣れていると思いますね。機構だけの影響とはもちろん言えませんが、学生が概してオープンになってきているようには感じています

今年度新任教員の顔ぶれ
定松 淳(社会学)
❶科学技術インタープリター養成部門 特任准教授「2012年度から2017年度まで現在と同じ部門に所属していました。また駒場で頑張ります!」
髙橋史子(社会学)
❷社会連携部門 特任講師「およそ20年前の入学当時と同様、少し緊張しつつも、楽しみにしています」
中村長史(政治学)
❸アクティブラーニング部門 特任助教「「模擬国連会議」というアクティブラーニングの手法を用いた授業を実施していきます」
原 裕太(地理学)
❹SDGs教育推進プラットフォーム特任助教「職責を果たし、よりよい社会に向けた一助となれるよう、精一杯頑張ります」
教養教育高度化機構奨励賞
2014 年度 岡田晃枝、山邉昭則
2015 年度 岡田晃枝、坂口菊恵、白佐立
2016 年度 岡田晃枝、坂口菊恵、中村優希
2017 年度 坂口菊恵、井筒節、江間有沙、吉田塁
2018 年度 椿本弥生、吉田塁
2019 年度 岡本佳子、中村優希、堀まゆみ

「機構では、各教員が前年度の実績を書いて提出した自己申告シートを執行委員会が採点し、表彰しています。賞金はありませんが、CVに書ける正式なものです」

教養教育高度化機構(内線:44247)KOMEX

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総長室だより~思いを伝える生声コラム~第24回

東京大学第30代総長五神 真 五神真

歓喜の北米出張

8月、北米に出張しました。第一の目的は、全学協定を結んでいるブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)への訪問でした。昨年、国際総合力認定(GoGlobal Gateway)事業の一環として両大学の学生交流を行いました。横浜スタジアムでの両大学の野球部員による交流試合がメインイベントでした。今回は、慶應義塾大、カリフォルニア州立大サクラメント校を加え、4大学の国際リーグ戦を行うことになりました。東大は3位決定戦でUBCを3-2で下して3位になりました。安打数は東大4本に対してUBCが9本。失策数も東大のほうが多かったのですが、小林大雅投手が無四球で投げ抜き、勝つことが出来ました。小学校時代に従兄弟に連れられて東大野球部が大敗するのを神宮球場で見て以来、勝ち試合には縁がなかったのですが、バンクーバーの地で味わう勝利の歓喜は格別でした。

その前日に、UBCキャンパス内の学長公邸で夕食会がありました。学長公邸はかつてAPEC首脳会議の晩餐会場にもなったところで、クリントン、エリツィン両大統領が首脳会談で座った椅子に座ってサンタ・オノ学長と記念写真を撮りました。晩餐会では、オノ学長からe President’s Medal of Excellenceが授与されました。UBCの目的や理想に顕著に貢献した者のみに与えられるものとのことです。総長就任以前から、長年東大とUBCとの研究交流などを進めてきたことを評価して頂きました。思いもかけない栄誉に、改めてオノ学長に感謝した次第です。また、キャンパスにはNitobe Memorial Gardenという日本庭園があり、日本人庭師が丹念に手入れをしていました。「太平洋の架け橋」となり、カナダで客死した新渡戸稲造博士を記念した素晴らしい庭園でした。まさに架け橋としてUBCとの交流をいっそう深めたいと感じた数日間でした。

その後に訪れた米国では、「東京大学グローバル・インターンシップ・プログラム」を通して、ダイキン工業のベンチャー支援施設でインターンシップ中の東大生たちに会いました。さらに、ヒューストンに所在する同社の巨大な工場に立ち寄りました。建物面積は本郷キャンパスの敷地面積とほぼ同じ37万平米。全米第3位の面積を誇る広大な規模に圧倒されました。

また、スタンフォード大学アジア米国技術経営研究センター所長のリチャード・ダッシャー教授との会談では、「東大の改革はdestructive innovation(破壊的イノベーション)だ」と言われました。社会の変革を駆動するという本学の改革は、アメリカの大学から見ても非常に先進的に見えるようです。アメリカで改めて背中を押してもらった気持ちになりました。

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シリーズ 連携研究機構第21回芸術創造連携研究機構の巻

河合祥一郎
話/機構長
河合祥一郎 先生

アートで知性を拡張し未来をひらく

ACUTと書かれたロゴマーク

―― Art Center, The University of Tokyoの頭文字をつなげた東大カラーのロゴ。これは何と読めばいいですか?

「アキュート」です。AcuteやActの意味のほか、あえて崩した文字の並びに「既成概念に囚われず前例のないことに挑戦しよう」との意味もこめました。現美新幹線を手がけた鈴木直之さんによるデザインです

発端は教育学研究科の岡田猛先生でした。認知科学の観点で芸術創造とは何かを研究してきた岡田先生から、芸術創造を軸に新しい大学教育を始めようとの提案があったんです。実は駒場では芸術家を招いて行う授業を1980年代から続けてきました。メディアアートの山口勝弘さん、狂言の野村萬斎さん、映画監督のデビッド・ブレアさんや青山真治さん……。そうした経緯を踏まえて、現代美術史の加治屋健司先生が窓口となり、2017年から準備を重ねてきました。そして、総合文化、教育学、工学系、数理科学、医学系、情報学環、人文社会系の7部局が参加してこの5月に発足。岡田先生と加治屋先生が副機構長を務めています

――芸術の研究は従来も各部局にありましたよね。

ただ、所属が違う教員間の交流はあまりありませんでした。私たちは、学内の情報を共有し、学内外の研究者や芸術家との共同研究のプラットフォームとなります。一方で重点活動と捉えるのが、芸術実技の授業です。近年では美術家のO JUNさん、写真家の長島有里枝さん、デザイナーの野老朝雄さんなど一線の芸術家による授業を実施しており、今年度も計18コマを開講します。将来は、学生が作品創作に必要な機材を使えるアートラボや、学内の芸術資源を集積して活用するクリエイティブアーカイブ、芸術家が滞在して創作するアーティストインレジデンスも行いたいですね

――東大がなぜ芸術に力を入れるのでしょうか。

日本ではまだ少ないですが、海外の総合大学の多くは芸術を活用しています。たとえば中国の主要総合大学の約8割に芸術系の学部があり、アメリカではリベラルアーツの一環で芸術実技を行う大学も多い。芸術は知的なコミュニティに不可欠な要素なんです。芸術には決まった答がありません。芸術と取り組むなかで、現代社会が直面する答のない問題にアプローチするやり方を学べるはずです。また、意外なものや突飛なものにあえて着目する芸術と触れることは、多様な価値観を学ぶ契機にもなる。学術でもビジネスでも何かをゼロから創り出す際にこそ芸術が力になると思います

www.art.c.u-tokyo.ac.jp

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東大アラムナイ通信 卒業生と大学をつなげるプラットフォーム第3回

社会連携本部副本部長
副学長、大気海洋研究所教授
津田 敦 津田敦

卒業生が持つ潜在的なチカラ

東京大学は、土地建物、研究成果、貴重な資料など、多くの資産を有する大学ですが、最も価値のある資産は卒業生です。卒業生とそのネットワークは大学にとって貴重な財産であるとともに卒業生にとっても価値ある資産です。しかし、卒業生も大学も、この資産をうまく活用してきたとは言えません。これまで東京大学は多くの人材を世に送り出してきましたが、1877年の開学以来、学部学科別及び部活動の同窓会などはあるものの、全学同窓会は存在しませんでした。1973年、卒業生による全学同窓会結成の活動が始まり、学部学科を超え、居住地・勤務地をベースにした地域同窓会が順次結成されていき、2014年には全都道府県に地域同窓会が出揃いました。

これまでにいくつかの地域同窓会にお邪魔させていただきましたが、その規模や活動は地域によって様々です。規模の大きい東京銀杏会は、東京大学の様々な活動にご支援いただくとともに、現役世代の情報交換、生涯教育の場を提供しています。鎌倉淡青会は、会員の平均年齢が80歳を超える組織ですが、最もアクティブな同窓会組織の一つであり、公開セミナーや「街道を歩く会」など20以上の活動を展開しています。余談にはなりますが、70名を超える鎌倉淡青会会員の前で挨拶させていただいた時は、初めて学会発表をした時よりも緊張しました。また、新潟銀杏会、山形赤門会は30人程度の規模の集まりではありますが、幅広い世代、業種の卒業生が集まり、活発な情報交換が行われ、地域の将来が語られているのが印象的でした。

来月10月19日のホームカミングデイには、多くの卒業生がキャンパスを訪れます。一人でも多くの卒業生と話し、現在の東京大学に対する率直な意見が聞きたいと思っています。

ホームカミングデイで毎年人気を集める東大蔵元会のブース

大学として、また同窓会組織として卒業生ネットワークに関してやるべきことは山積みですが、国内を網羅する地域同窓会組織は、教育・研究における大学と地域との連携の橋渡しや、地域の優秀な高校生の入学誘致などには大きな潜在力を持っていると考えています。

東大アラムナイ www.u-tokyo.ac.jp/ja/alumni/

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デジタル万華鏡 東大の多様な「学術資産」を再確認しよう

第5回
法学部研究室図書室三谷芽生子
明治新聞雑誌文庫雨宮純子

中世裁判資料と獄中随筆!?

東京大学法学部には、法学・政治学の専門図書館としての法学部研究室図書室の他に、法学部研究室図書室法制史資料室、大学院法学政治学研究科附属近代日本法政史料センター(明治新聞雑誌文庫・原資料部)があります。今回は、法制史資料室と明治新聞雑誌文庫(以下「明治文庫」)からデジタル化した資料をご紹介します。

ビューア「Mirador」で翻刻テキストを表示(「御前落居記録」)

法制史資料室は、歴代の法制史講座担当教授が収集した古代から近代にわたる法制史に関する資料数千点を所蔵しています。古典籍の他、十手等の捕物用具や高札等も所蔵しており、これら所蔵資料の中から、「御前落居記録」「御前落居奉書」等をデジタル化しました。この2点は、中期室町幕府の裁判を研究する上での最重要の史料と言われており、室町幕府第6代将軍足利義教時代の裁判の実態に触れることができます。「記録」には72件、「奉書」には118件の裁判記録があり、足利義教の花押も見ることができます。翻刻テキストも合わせて公開しましたので、古文書解読のセルフラーニングにもご活用ください。

明治文庫からは、「宮武外骨蒐集資料」(当文庫初代主任宮武外骨が蒐集、執筆した資料群)をご紹介します。外骨は、生涯で筆禍による入獄4回、罰金・発禁を繰り返しながらも「過激にして愛嬌あり」の精神で出版活動を行った反骨のジャーナリストです。

「宮武外骨蒐集資料」から「獄中随筆」

大正12年、関東大震災により明治期の出版印刷物が多数焼失しました。吉野作造や外骨たちは明治研究に不可欠な資料として新聞・雑誌などの蒐集に尽力、様々な支援のもとに昭和2年法学部へ明治文庫が設置されました。

外骨の資料蒐集への熱意が感じられる蒐集旅行の日記(「東北旅行日記」)や、入獄中に書かれた随筆など、「筆記せざれば全く忘却し了ること多し」と書き残した外骨の博覧強記と、ユニークな発想メモの数々にぜひ触れてみてください。

学術資産アーカイブ化推進室
digital-archive@lib.u-tokyo.ac.jp

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インタープリターズ・バイブル第146回

総合文化研究科准教授
科学技術インタープリター養成部門
豊田太郎

ScienceとFictionの協奏

講義でも学会・研究会でも、スクリーンに映し出された図や記号を指しながら「このヒトがこう動いて……」と話される教授や講師をよく見かける。顧みると私もそうだ。学生に「この分子の気持ちを考えて……」と話すことさえある。これは擬人法と呼ばれる修辞法である。私の知る限り、国際学会でも言語を問わず、講演中に擬人法を交えて話す情熱に溢れた講演者がおり、その内容に引き込まれることがしばしばある。講演抄録にはそのような表現は見当たらないにも関わらず、である。

擬人法は、本来、科学的事実や実験データの学術的な説明には用いられない。当然、話し手と聞き手のジェンダー、地域、民族、宗教などの背景に左右される伝達リスクも高い。しかし、短時間の講義や講演で、新たな法則や現象の「生き生きとした」面を伝えたい―そう考えれば、擬人法は科学コミュニケーションにおける独特な修辞法の一つといえるだろう。日本生物物理学会が企画・監修した文部科学省ポスター「一家に1枚 動く!タンパク質」[1]では、タンパク質分子の可愛らしいキャラクターたちが細胞内で所狭しとはたらく様子が描かれている。

一方、擬人化のアニメやゲームが最近ブームになるのを見聞きする。動物のみならず、微生物、細胞、日本刀、戦艦、国、惑星など、それらの創意工夫には脱帽せざるを得ない。アニメやゲームといったエンターテインメントは、極端な擬人化を含むフィクションであり、対象の「生き生きとした」面を伝える高度技術の集大成である。これらに明に暗に影響を受けて自らの進路を考えた学生や若い世代も少なくないのではないか。そして、「生命らしさ」を考え続けている私には、対象の「生き生きとした」面を伝達する擬人化は、「人間とは何か」というテーマに通じる寓喩にも感じられ興味深い。

最後になるが、この7月に、国内有数のアニメ会社のスタジオで、凄惨な放火事件が起きた。創作活動に携わる世界中の人々が、この悲愴と喪失を共有し、亡くなられた方々や被害に遭われた方々、ご遺族と会社関係者の心に寄り添っていると聞く。私も、この困難を乗り越えたクリエイターの方々が再び世界を席巻してくれることを期待し、祈ってやまない一人である。

[1]文部科学省website: https://stw.mext.go.jp/common/pdf/series/protein/protein.pdf

科学技術インタープリター養成プログラム
science-interpreter.c.u-tokyo.ac.jp

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専門知と地域をつなぐ架け橋に FSレポート!

第2回
理学部3年廣木颯太朗
人文社会系研究科修士課程1年平岩 渉
公共政策学教育部専門職学位課程2年二川慎之介

第1回現地活動を終えて

私達が担当している福井県南越前町では、近年町民が減り続け、町の活気が失われつつあります。この町で今「流動創生」という事業が進行中です。人口減少社会の中、従来のように生活の場を都市部だけに固定せず、地方にも拠点を持つことで、町に関わる人の量(関係人口)を増やして地域全体を活性化させたい!そんな理念のもとに2015年から本事業はスタートしました。

汗をかきながらの農作業

具体的には、空き家を活用したリモートワーク環境の提供のみならず、地方に興味のある人が南越前町を舞台に地域の暮らしを体験したり、同様の取り組みがある自治体を訪れたり、都市部でもシンポジウムを開催する等、多拠点生活について考えを深められるようなイベントが定期的に行われています。FSとして取り組む課題は、今年で5年目になる本事業の現状評価と将来性を考えること。町の発展に本当に寄与するのか、採算はとれるのか、行政か民間どちらが主導すべきか等々多くの難題に挑むためにも、8月の1回目の現地活動では、まずは流動創生を存分に体験することから始めました。一日の始まりは農作業から。地元の農家さんのハウスや畑で、蕎麦の種まきや野菜の収穫を体験しました。とある日は、地域の盆踊り大会のスタッフとしても活動することに。古くからその地に残る歴史を生歌で語る独特な踊りにも挑戦。この踊り、なんと30分間も踊り続けなくてはいけないんです。このような普段とは全く違った日々を送る中で、私達は多くの刺激を受けました。都市部の人が地方での生活から知見を得る……これは、流動創生が目指す目標の1つなのかもしれません。

地物野菜で作った料理を囲んで

では、受け入れ側にはどんなメリットがあるのでしょうか。9月に予定している次回の現地活動では、事業を運営する方や行政の方等、主に受け入れ側に焦点を当ててインタビューを行ない、流動創生が果たすべき役割だけでなく、今後の地方と都市部がどう関わっていくべきなのか、真剣に考えていきたいと思います。

フィールドスタディ型政策協働プログラム
www.u-tokyo.ac.jp/ja/students/special-activities/h002.html