column corner
第56回

教養教育の現場から リベラル・アーツの風

創立以来、東京大学が全学をあげて推進してきたリベラル・アーツ教育。その実践を担う現場では、いま、次々に新しい取組みが始まっています。この隔月連載のコラムでは、本学の構成員に知っておいてほしい教養教育の最前線の姿を、現場にいる推進者の皆さんへの取材でお届けします。

環境ビジネスの実践者と具体的に学ぶ

/全学自由研究ゼミナール「Road to 2050 :グリーンビジネスの方法論」

環境エネルギー科学特別部門
客員教授
吉高まり
吉高まり

――吉高先生は、気候変動分野を中心とする環境金融コンサルティング業務に長年従事してこられたんですね。

はい。2009年に慶應義塾大学の環境系の講義に呼ばれ、30か国以上で関わった排出権ビジネスの話をしたのを機に、大学院の授業を受け持ちました。そこで知り合った小林光先生にお声がけいただき、今年度から駒場で授業を始めました。環境ビジネスの第一線で活躍するゲストの話を題材に議論を進め、最後に学生たちが自分の環境ビジネスを提案するという内容です。環境への関心が強く、環境分野で起業を志す受講生ばかりでした

「SDGsネイティブ」を対象に

東大では1年生が相手で、そこに魅力を感じました。いまの若い人は、幼い頃から環境や社会の問題に関心が高いSDGsネイティブ&デジタルネイティブ。彼らが環境ビジネスを進めれば可能性は大きく広がるはずです。旧世代があまり手がけていない環境ビジネスは若者にとってやりがいがあるもの。環境問題がコストでなく収益を生むこと、金融の世界が変化しつつあることを教えています

――ゲスト講師はどんな人でしたか?

一人は、CO2の見える化サービスを展「SDGsネイティブ」を対象に開するスタートアップ企業ゼロボードの渡慶次とけいじ道隆さん(東大工学部出身)。近年は情報開示が不十分だと金融機関の融資を受けにくく、企業は事業に関わるCO2排出量を示す必要に迫られます。生産量や電力消費量といった企業の活動量をクラウドに入力することでサプライチェーン全体の排出量を算定して提供するゼロボードは、2021年の創業ですが、従業員数は100人を超え、導入社数は2,200以上。20億円もの資金調達に成功したことに学生たちは驚いていました

生物多様性保全の情報開示も

もう一人はキリンホールディングスCSV戦略部の小此木陽子さん。キリンは2010年に生物多様性保全宣言を発表しました。気候変動の情報開示ではTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の枠組みが使われますが、自然資本の件でも同様の枠組み作りが進んでいます。たとえば「午後の紅茶」を作るのに自然環境や生物多様性にどの程度依存しているかを示すわけです。定量化が難しい生物多様性の問題をビジネスに結びつけて考えるのは、まだ少し難しかったようです

――学生のプレゼンではどんな案が?

スタートアップのピッチを模し、収益性を考慮することも求めました。企業、市民、自治体を巻き込む生分解性プラスチック循環ビジネス、カーボンニュートラルを目指す中小企業対象のマッチングサービス、 環境を守る事業が評価されるプラットフォーム、繁殖力が強くて生態系バランスを崩しがちな竹を粉にして肥料や素材に使うという竹資源地域循環など、どれも練られていて驚きました

今回、ゲスト講師以外にも、田中良先生がオブザーバー参加したほか、COP27の会場で知り合った環境NGO(Climate Youth Japan)の学生にも話してもらいました。ゲストの皆さんや受講生のネットワークが広がるといいなと思います

私は、途上国を中心に30か国以上を訪問してグリーンビジネスの組成に携わった経験を活かし、三菱UFJリサーチ&コンサルティングのフェローとして活動する一方、 金融庁サステナブルファイナンス有識者会議のメンバーを務め、自ら設立した一般社団法人バーチュデザインで地域創生の仕事もしています。サステナビリティの視点は教育にも政治にも地域にも活きます。具体的な事例を示せると共感を生みます。日本を変えたいと思う若者をエンカレッジする授業を続けます

◉授業の内訳
1 最近のエコビジネス情勢について
2-3 『GREEN BUSINESS』講義(工学的側面、法的側面、経済的側面)
4 『GREEN BUSINESS』講義(企業の側、金融の側)
5 スタートアップ企業の講義&討論
6 エネルギー系エコビジネスの講義
7 エネルギー系エコビジネスの討論、COP27からの帰国報告
8 グループワークの中間報告など
9-10 リサイクル系ビジネスの講義&討論
11-12 生物資源系ビジネスの講義&討論
13 学生によるプレゼンと講評

授業は、吉高先生と小林光先生(環境エネルギー科学特別部門客員教授/1554号本欄に登場)の二人によって行われました

自己紹介が映っている教壇中央のスクリーン手前に座る渡慶次さんと向かい合う参加者
11月3日に行われた渡慶次さんのゲスト講義。当日の様子紹介が https://www.wantedly.com/companies/company_6329689/post_articles/451700
教壇に集合した参加者
↑参加者一同(左端は小林先生で右端は田中先生)
「GREEN BUSINESS」と書かれた書籍の表紙
↑教科書となった書籍『GREEN BUSINESS』(木楽舎、2021年)

教養教育高度化機構(内線:44247)KOMEX

column corner

いちょうの部屋 学内マスコット放談第13回

ことだま〜ず
今回のゲスト ことだま〜ず バリアフリー支援室マスコット
黄色さんは車椅子ウイリーが得意。青さんは口を四角に開いて笑うのが特技

いちょうくん 黄、ピンク、オレンジ、緑、青とカラフルな5人組だね。スーパー戦隊シリーズを意識?

ことだま〜ず 2004年に発足したバリアフリー支援室の広報主任を2013年から務めています。そろそろゆるキャラが欲しいという声が学生サポートスタッフから出たので、公募を行い、複数の候補から投票で選ばれたのが私たちでした。原画を描いたのは支援室の中津真美先生で、ピンクさんは手話、緑さんは白杖、黄色さんは車椅子と、障害のタイプにゆるやかに対応しています。支援の基本はコミュニケーションであるとの思いから、ことだまくんという名前がつきました。

 そういえば、昔は4人組じゃなかったっけ?

 名前を見た学生スタッフから「女の子いないの?」という声が上がりまして、2019年にリボンが好きなオレンジさんが仲間に加わり、名前も「ことだま~ず」に改めたんです。特に性別はないんですけど。

 学生スタッフの声を大事にしてるんだね!

 毎年約150人の学生が登録し、聴覚障害のある学生が受講する講義をリアルタイムで文字化したり、視覚障害のある学生が読む本や資料を電子データ化したりと、障害のある構成員の支援を日々行なっています。東大のバリアフリーを推進する主役たちです。

 じゃ、ことだま~ずはどんな活動をしてるの?

 支援室のリーフレット、オープンキャンパスで高校生に配るクリアファイルやシール、月に2回の「手話でしゃべランチ」(オンライン)にも登場して広報活動に勤しんでいます。あと、障害の状況によっては、先生の声が聞きやすい席や移動しやすい席を教室に確保して優先席シールを貼ることもあって、そのシールにも大きく登場して目印になっているんですよ。

 へー! バリアフリー支援室の特徴というと?

 他大だと障害学生の支援を謳うことが多いんですが、東大では学生だけでなく障害のある構成員全員を支援の対象にしています。室員の中に障害のある当事者が常に複数いること、障害は個人の側ではなく社会の側にあるという考え方(障害の社会モデル)を発足当初から採用していることも大きな特徴ですね。

 だから「障がい」や「障碍」じゃなく「障害」なんだね! 最後に、ことだま~ずのライバルは?

 ズバリ、同じ建物にいる運動会のイチ公です!体の線のように細くなが~~~くがんばります!

column corner

専門知と地域をつなぐ架け橋に FSレポート!

第23回
工学系研究科修士1年德山 想

地に足をつけ、着実に

羽田空港を朝7時に発ち、宮崎空港へ。JR日豊本線で日向市駅まで北上し、そこから車で90分。正午頃、ようやくたどり着くのが宮崎県東臼杵郡諸塚村ひがしうすきぐんもろつかそんです。

広葉樹と針葉樹が広がる山と青空
晴れの日のモザイク林は本当にきれいです!

林業と椎茸が有名な人口1,400人の山村では、広葉樹と針葉樹で構成されるモザイク林が広がり、世界農業遺産に認定された小規模多品種型の農業が営まれています。

6月上旬のオンラインミーティング初回。諸塚村企画課の方が発した「学生には地に足のついた『使える政策』を提案してほしい」という言葉から私たちのFSは始まりました。「地域の最優先課題は、人口増加策ではなく人づくり」「学生のスケールでできることは大抵諸塚村でもできる」といった言葉に多少面食らいながらも、理念先行ではない着実な実践を念頭に一年間活動してきました。

11月の現地活動を経て、私たちは「村での暮らし/日常」「素材/プロセスが見える」「パワフルな人との交流」といった諸塚の魅力を同世代に広めることを目標に定め、「観光しない旅」というキャッチコピーのもと、ツアーを企画しました。暮らしがテーマのAコースでは、ほぼ自給自足の農家の方の民宿に泊まり、農作業や料理の体験を、木材がテーマのBコースでは木材加工場見学のほか、村の工芸品「めんぱ」の制作を、それぞれ行いました。

カセットコンロを置いた作業台で「めんぱ」作りをするメンバー
曲げわっぱのような「めんぱ」の制作風景

ツアー実施後参加者の方からは「モザイク林やそれを維持する村民の誇りなど生で感じることができた」「そこにある暮らしに入っていくような体験だった」といった言葉を、諸塚村観光協会の方からは「今後『観光しない旅』という切り口を取り入れていきたい」という言葉をいただくことができました。一方でツアー翌日に開催された現地報告会では「人口減少に伴う課題にも取り組んで欲しかった」との指摘もいただき、自分たちの力不足を感じる瞬間もありました。

3月に開催される最終報告会をもって、私たちの諸塚での活動は一旦終了となります。地域内で自己完結せず、点から線、面へと進化する「地方創生」を。企画課の方の言葉が実践できるよう、今後の進路にかかわらず、各々なりの「点」となり「線」となって、諸塚とつながる人材へ育っていければと思います。

※メンバーはほかに内谷太亮(文一2年)、鈴木月乃(文三2年)、矢野菜々絵(農学生命科学研究科修士1年)

column corner

ワタシのオシゴト RELAY COLUMN第202回

本部産学連携法務課
管理企画チーム
中野まさき

公正・透明・信頼で産学をサポート

中野まさき
本郷キャンパスの南端にいます

3年間の学振出向を経て、昨年4月から利益相反管理と安全保障輸出管理支援室の庶務を担当しています。利益相反マネジメント委員会の運営、産学連携活動に関する情報収集や問い合わせ対応、安全保障輸出管理支援室の定例会や研修会の運営、システム登録等です。良いチームワークで取り組めていて、チームの中井さんに感謝です。

留学生や外国人研究者の選考や受入業務が続いたので、利益相反管理の業務は新鮮ではあったものの、当初はわからないことだらけ、冷や汗の連続でした。利益相反の概念、状況、関係性を理解するのが時にとても難しく感じ、相関図を書いたり、規則を読み返したり、周りの方に助けて頂きながら日々勉強です。

業務にはだいぶ慣れてきましたが、知れば知るほど、利益相反の管理(マネジメント)は、安心して産学連携活動を推進するために重要な業務だと実感します。面白さも発見しつつ、やるべきことが沢山あることに気付きはじめたこの頃です。

山に敷かれた木道を歩く中野さん
箱根や長野辺りでのんびり山さんぽ
得意ワザ:
休日は、か細く続くホットヨガとバイオリン
自分の性格:
決めるのが苦手。でも最後はやってみるかも
次回執筆者のご指名:
柴崎亜弥さん
次回執筆者との関係:
教養勤務からの友人。ヌン活仲間
次回執筆者の紹介:
前向きで頑張り屋。笑顔が素敵♪
column corner

ぶらり構内ショップの旅第13回

焙煎所カフェ@本郷キャンパスの巻

珈琲とティラミスのマリアージュ

昨年3月に東大病院の南研究棟1階にオープンした「焙煎所カフェ」。店名が示すように、カウンターの奥にある機械で毎朝コーヒー豆を焙煎しています。コーヒーの味わいは、深めとフルーティーの2種類。一杯ずつ丁寧にハンドドリップされたこれらのコーヒーとスイーツ、

山田優果さん
店長の山田優果さん

そしてサンドイッチやカレーなどを楽しむことができるカフェです。お店の一押しが、コーヒーとのペアリングを考えて作られたという「ティラミスタルト」(440円)。深めの味わいのコーヒーとの相性をより良くするため、今年1月にリニューアルしたそうです。「コーヒーを浸したスポンジとマスカルポーネの層に、チョコレートガナッシュの層を加えました。ぜひ一度試してみてください」 と話すのは店長の山田優果さんです。

和菓子も充実していて、上野の有名和菓子処「あんみつみはし」のあんみつや、あんバターを使った「あんバターきな粉トーストサンド」、GINZA芭蕉堂のわらび餅などを食べることができます。

食事系で人気なのが、チキン、レタス、トマトとアボカドを挟んだクラブハウスサンド(693円)。また辛みを抑えた3種類のカレー(豚の角煮、レモンクリームチキン、ガーリックシュリンプ)もあらゆる年齢層に好評だそうです。

ゆったりと静かに過ごしたい時は、廊下を隔てた奥の部屋へ。電源コンセントがあり、窓からは中庭の景色を眺めることができます。東大病院の会計待ち番号が表示されるモニターもあるので、診察後に一息つくのもいいかもしれません。 目指すお店の雰囲気は「アットホーム」だと話す山田さん。「気軽に来ていただけると嬉しいです。この場所が人と人がつながる地域交流の場になるといいなと思っています」

タルト生地の上にコーヒーの粉がかかったティラミス
営業時間

8時~20時
定休:祝日
←一番細かい粗さで挽いたコーヒー豆がたっぷりとかかったティラミスタルト
→アイスコーヒーやクラブハウスサンドも人気です
アイスコーヒーとサンドイッチ
column corner

インタープリターズ・バイブル第187回

総合文化研究科客員教授
科学技術インタープリター養成部門
青野由利

論文じゃないんだから

「論文書いてるんじゃないんだから」

今から40数年前、新聞社に入社し、研修を終えて配属された支局のデスクに言われた一言だ。

大学での専攻は薬学だった。それでなぜ新聞社へ?という疑問は置いておくとして、最初は警察回りや地域の街ダネを書くところからのスタート。いったい何がニュースなのか、何が記事になるのか、さっぱりわからず、警察官がせっかくウィスパーしてくれたネタも、「?」と思ったまま、数日後、他紙に抜かれていた。

そんな中で言われたデスクの一言が、どんな原稿への苦言だったかはすっかり忘れてしまった。ただ、その時、少しムッとした記憶がある。「論文のように正確に書くことの何が悪いの?」という気分だったはずだ。

以来、一般記事、解説記事、インタビュー記事、連載、社説、コラムなどさまざまな記事を書き続けてきた。入社5年目からは科学担当として、論文を読み、学会をカバーし、研究者や官僚に取材する日々。

その中で、「科学コミュニケーションとは何か」を立ち止まって考えたことは、たぶん(申し訳ないけれど)一度もない。それより、限られた時間で、締め切りに間に合うように、過不足なく記事を書く、ということが至上命令だった。

気が付けば「論文じゃないんだから」は、当たり前になっていた。それどころか、取材先に「新聞は論文じゃないので」と言いかけたことさえある。

何が違うのか。いろいろあるが、当然のことながら読者が違う。論文の主たる読者は同じ分野の研究者で、専門用語も、書き方の作法も、知識も考え方も共有している。「この話が通じるか」と悩むことは少ないだろう。

新聞はそうはいかない。読者は科学に馴染みのある人ばかりではない。論文と同様の正確さにこだわっていては、まったく通じない。「読者に伝わらなければ書かなかったことと同じなんです」と取材先を説得したこともある。

かといって、正確さは二の次というわけではない。誰が読者なのかを念頭に、正確さとわかりやすさのバランスをいかに保つか。鍛錬は今も続いている。

実は、研究者の中にもそのバランスが優れている人たちがいる。私の経験上、そういう人は、研究者としても優れていることが多い。それは何故? については、また別の機会に。

column corner

ききんの「き」 寄附でつくる東大の未来第41回

本部渉外課
会計チーム
松田恵理菜
リコさん

リコさんと学ぶ古本募金

もうすぐ迎える新年度。リコさんと一緒に古本募金について紹介します。東京大学基金公認の非公式twitterアカウント(@riko_todaikikin)のリコさんは日々東大や寄付に関する情報を発信しています。特技は本郷の銀杏並木に擬態すること。趣味は冒険。

リコさん UTokyo Portalで古本募金のお知らせを見たんですけれど、詳しく教えてくれないかしら?

松田 興味を持っていただきありがとうございます。古本募金には、これまで1,195,774冊の本をご寄付いただきました。本は、運営会社のバリューブックスに買い取られ、社会に還元されるとともに、買い取り金額が東京大学の寄付となり教育・研究に役立てられています。

 私ちょうど冒険小説を読み終えたところよ。どうやって寄付したらいいの?

「『古本募金』ステーション」と書かれた回収BOX

 charibon(チャリボン)のWebページ(https://www.charibon.jp/partner/u-tokyo/)で集荷依頼するほか、学内の古本募金ステーション(写真)で直接投函もできます。各図書館(総合、柏、駒場、農学生命科学)、本部棟7階にありますよ。ステーションには、年間に約500冊のご寄付があります。寄付者の皆様と図書館職員の方々に改めて御礼申し上げます。

 実家にある古い本も寄付できるのかしら?

 はい、charibonからお申込み下さい。原則、ISBNがあり、出版が2010年以降の本はすべて対象です。

 退職する先生から「研究室の本を寄付したい」という相談を受けたわ。大量だからもっと簡単に寄付できないかしら?

 本の仕分けが面倒!Webでの申込が面倒!という声にお応えし、昨年から本部にて学内回収キャンペーンを行っています。キャンペーン時は、ISBNがあれば出版年が古い本も受付可能です。実は、大学で活用されていた本は、古くなっても価値が色褪せず、高く買取りされるものが多いのです(charibonの平均買取額89円、東大で回収された本の平均買取額302円)。キャンペーンは大変好評で、昨年は約1,200冊のご寄付がありました。異動や退職、居室整理で大量の本があるときは、ぜひご活用いただきたいです。

 本部が回収してくれるのね。とっても便利だわ~! 次のキャンペーンはいつかしら?

 毎年3月と11月頃に実施しています。詳細はUTokyo Portalをご覧ください!

 みなさんも、自宅、研究室、事務室に眠っている本を、社会に還元してみてはいかが?