ご挨拶

東京大学総長

  • 東京大学総長 藤井 輝夫

 新型コロナウイルス感染症の世界的流行や気候変動など、人類はいま、複雑かつ地球規模の共通課題に直面しており、これまでの常識や前提条件が大きく変わりつつあります。そうした中で私たちは、学術が果たすべき役割を自覚し、長期的な視野に立って新しい大学像の構築に取り組む必要があります。また、未知の課題に積極的に貢献する人材を育てることは、東京大学が社会から負託された使命でもあります。

 大学の活力の源泉は、多様な個性と背景、多彩な才能を持つ人が活気溢れるキャンパスに集まることにあります。「Diversity&Inclusion」の理念は、知の創出だけでなく人材育成においても基本であり、男女共同参画の実現は東京大学における最も重要な課題の一つです。総長直轄の男女共同参画室 を中心に、ジェンダーバランスの改善や、性別や出自にかかわらず多様な構成員一人ひとりが活躍できるための支援体制の整備を進め、広く「Diversity&Inclusion」の考え方に基づく取り組みを実行していく所存です。

東京大学理事・副学長

  • 理事・副学長 林 香里

 東京大学には、約7千人の女性学生と約4千3百人の女性教職員が所属しています。
 一人ひとりが、その個性と能力を発揮して、それぞれの夢や目標に向かってさまざまな活動に励んでいます。しかしながら、女性教員、女性学生の比率は、全構成員の割合からすると、期待する水準にはまだまだ達していません。これには、ロールモデルの少なさや性別役割分業の固定化、女性のリーダシップ育成など複合的な要因があるように思いますが、社会の意識や東京大学のイメージによる部分もあるように思います。

 国籍・人種・性別・年齢等を超えた社会の多様なグループの才能を結集し、一人ひとりが活躍できるようなインクルーシブなキャンパスをつくりたいと思っています。これまで男女共同参画室が行ってきた様々な取り組みを加速させることに加え、東京大学の多様な構成員を包摂するには、一人一人の意識を変えていくことも重要です。そのために、多角的な取り組みに注力していきたいと思います。

 ダイバーシティ&インクルージョンは、東大のみならず、日本社会の大きな課題でもあります。インクルーシブなキャンパス、そして社会をどう構築していくか、大きな社会課題に向かって皆さまと一緒に考え、取り組んでまいります。
 ご支援・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

東京大学男女共同参画室長

  • 男女共同参画室長 吉江 尚子

 東京大学にはおおぜいの輝く女性がいます。一方で、その輝きの裏に、ワークライフバランスや社会通念に由来する多くの悩みや苦労があることも事実です。男女共同参画室は引き続き、このような問題解決のきっかけを提供し、さらなる活躍を後押しする場でありたいと考えています。

 世界に先んじて少子高齢化社会を迎える日本にとって、性別や人種、年齢を超えて誰もが活躍できる社会となることは必要不可欠です。にもかかわらず、男女格差指数(Gender Gap Index : GGI)などの男女共同参画の現状を表す国際的な指標から明らかなように、我が国はこの分野において、世界から大きく後れを取っています。日本を代表する高等教育機関として、また世界をリードする研究機関として、東京大学ができることは種々あるはずです。皆さまからご意見をいただきながら、男女共同参画の推進に向けて取り組んでいく所存です。ご支援・ご協力のほど、よろしくお願いします。