理系女子学生支援のジョンソン・エンド・ジョンソン社に「東京大学稷門賞」を授与

五神真東京大学総長(写真左) 濱田いずみ様(ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ ヤンセンファーマ株式会社 免疫感染症事業本部 事業本部長(受賞者代理))

 東京大学男女共同参画室では、Johnson & Johnson Services,Inc(以下、J&J社)様より毎年寄付をいただき、理系女子学生等への支援活動を進めています。これらの取り組みが評価され、東京大学稷門賞の令和2年度受賞者としてJ&J社様及びジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社様が選ばれ、2020年10月6日(火)に授賞式が執り行われました。 
 J&J社は、2015年にWiSTEM2D(Women in Science, Technology, Engineering, Math, Manufacturing and Design)initiativeを立ち上げ、世界規模で当該分野の女性活躍の支援を行っています。アジアの大学では、東京大学を唯一のパートナー大学として、2016年より5年にわたり、理系分野の女子学生および東京大学への進学を考えている女子中高生の進路・進学支援に貢献していただいています。 
 
 J&J社からのご寄付により、「在学女子学生への短期研修への支援」として、4年間で延べ66人の女子学生が海外または国内の研修に参加しました。また「女子中高生対象のアウトリーチ活動への支援」として、4年間で計33回の女子中高生向けイベントを実施し、延べ4,000人強の全国の女子中高生およびその保護者にご参加いただきました。 
 プログラムの実施は、日本のジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社との共同で行い、短期研修やアウトリーチ活動の女子中高生向けイベントではジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループの女性社員による講演等を実施し、本学の女子学生のみならず、全国の女子中高生にとって進路・進学を考える貴重な機会となっています。 特に、故 海老原育子様(前ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社ビジョンケアカンパニー 代表取締役プレジデント。2020年4月24日逝去)におかれては、本学の卒業生でもあり(1988年理学部卒・1990年理学系研究科修士課程修了)、短期研修やイベントでの講演を通じ、女子学生に向けて理系への進学や進路を後押しされるなど多大な貢献をいただきました。 

 J&J社のご支援により、近年、本学の理系学部における若い世代へのアウトリーチ活動はより活発になり、イベントなどを通じて理系を志望する女子中高生も増えてきていることを実感しています。 
 
 J&J社様の継続的なご支援に改めてお礼申し上げます。

 なお、J&J社との理系女子学生等への支援活動は、ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループの医薬品部門であるヤンセンファーマ株式会社 免疫感染症事業本部 事業本部長濱田いずみ様に引き継がれました。今後も濱田いずみ様のもとにJ&J社と東京大学が協力して女子学生支援を行っていきたいと考えております。
 
2020年度開催の女子中高生のための進路選択支援イベント 詳細はこちら