東京大学稷門賞

東京大学稷門(しょくもん)賞

本学は、平成14年度から本学に私財の寄附、ボランティア活動及び援助、寄付講座、寄付研究部門等により、本学の活動の発展に大きく貢献した個人、法人又は団体に対し、感謝の意を表すため「東京大学功績者顕彰制度」を設け、その功績に対し「東京大学稷門賞」を贈呈しています。(現に在籍する本学の教職員及び学生を除きます。) なお「稷門」とは、中国の戦国時代の斉(現在の山東省)の首都の城門の名前です。斉の威王、宣王が学者を厚遇したので、斉の都に天下の賢者が集まり、学問が栄えたという故事をこの賞の名称は踏まえています。稷門付近は「稷下」と呼ばれ、多くの学者が集まったことから、「稷下の士」という言葉も生まれました。(出典『史記』)

東京大学稷門賞受賞者(過年度の受賞者はこちらからご覧になれます。東京大学稷門賞受賞者一覧 (PDFファイル: 588KB)

授賞年度 受賞者 授賞理由
令和8(2026)年度 松本 大 様 同氏はエンダウメント型寄附により「松本大基金」を設立した。本エンダウメントの運用益は応用資本市場研究センターの運営のために活用され、同センターによる日本の資本市場の抱える課題や将来の方向性に関する研究を可能にしている。本件寄附は本学が目指す「エンダウメント型経営への転換」に大きく資するものであり、また同センターが本学初のエンダウメント型研究組織の事例として後続のエンダウメント型寄附に好影響を与えたことが評価された。
横山 正 様 同氏はエンダウメント型の寄附により「LOVE ALL基金」を設立した。同基金への複数回の寄附によりエンダウメント元本を積み増して下さっていると共に運用益の使途は本学に一任して下さっており、このことは本学が目指す「エンダウメント型経営への転換」に大いに貢献するものである。また、その他の目的へもご寄付いただいており、長きにわたる本学への多大なる支援が評価された。
株式会社みずほフィナンシャルグループ 様 2007年から現在に至るまで、寄付講座「金融法」の設置という形で、法学政治学研究科に多額の寄附を継続的にいただいている。寄付講座の授業科目である「金融法」は、同社の実務家と金融法の研究者が協働して授業を実施することにより、法学政治学研究科における金融法及び金融法に関する法領域に関する研究教育を充実させた。また、法学政治学研究科における研究教育発展・充実に関する総合的な研究活動の支援の結果、法学政治学研究科が欧米及びアジア・オセアニア地域の会社法・証券規制の国際的な研究ネットワークの構築において重要な役割を果たすことが可能となっている。 これらの点が高く評価された。
DMG森精機株式会社 様 同社は、東京大学基金への多大な寄附により、本学大学院工学系研究科附属マシニング・トランスフォーメーション研究センター(MXセンター)の創設(2026年4月)と長期的運営基盤の形成に大きく貢献した。これにより、運営計画、専任教員を含む研究体制、数理モデル・データ駆動部門及びプロセス・マシン革新部門を核とする学内横断型研究体制の整備が可能となった。また、機械・材料・制御・数理科学等を融合し、国内外の大学・研究機関・産業界との共同研究及び製造現場人材の育成を促進する基盤を本学に形成した。本支援は、本学の産学協創及び製造DX・GX研究を具体的に推進する顕著な功績であると評価された。
一般財団法人 上田記念財団 様 同財団は、工学系研究科・社会基盤学専攻における教育・研究活動に対して包括的かつ継続的な支援を続けている。具体的には、1. 留学生受入プログラムにおける修士・博士課程留学生への奨学金給付、2. フランス国立土木大学校へ留学する本学社会基盤学専攻修士課程所属日本人学生への奨学金給付、3. 東大基金「東大土木・社会基盤研究教育環境整備基金」を通じた寄附、4. 「インフラ長寿命化の科学」寄付講座の設置、5. 若手研究者対象研究募集等を通じての多数の教員への研究助成、である。また、全学学生の海外留学促進に対しても、間接的ではあるが、長年に渡って寄附いただいている。これらの同財団の教育・研究活動に対する多大な支援が評価された。
トランスコスモス株式会社 様 東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻(TMI)が実施する「TMI海外研修」に対し、専攻設立の2006年度以降21年にわたり継続的に多額の寄附をいただいた。延べ464名の学生が経済的制約を超えて海外研修に参加し、世界最先端の企業・大学・研究機関との対話を通じて国際的視野と実践的マネジメント能力を培っている。本研修からは起業家、海外大学院進学者、グローバル企業で活躍する中核人材を多数輩出している。また、TMI専攻のアントレプレナー教育プログラムは、工学系研究科のみならず、全学へ展開・提供されており、この海外研修によって世界中の起業状況や教育内容を把握することに貢献していると言える。同社の長年にわたる支援が本学の人材育成と産学連携の発展に極めて大きく貢献している点が評価された。
福島県楢葉町 様 福島県楢葉町は、2020年の協定締結以降、東京大学総合研究博物館との連携に多大な貢献をいただいている。具体的には、町の商工会館を整備し地学系標本収蔵庫として提供、 その維持費も負担いただいている。2023年開館の連携ミュージアムでは、プランニングのための受託研究や開館経費を全額負担し、開館後も特別展や イベントへの継続的支援を行っている。東日本大震災復興事業から始まったこの協力は、地域文化遺産と大学知的資源を融合した新しいミュージアムモデルを創出し、学術 ・社会貢献において大きな成果を上げている。その篤志性と継続的貢献が評価された。
三菱商事株式会社 様 2025年、同社からの寄附によりスタートアップ支援プログラム「東京大学・三菱商事 Tech Incubation Palette」を設立.。全学横断で大学の有望技術を発掘し事業化まで一貫して支援する初の取り組みで、本学の掲げる年間300件のスタートアップ創出目標に大きく資するものと期待されている。2019年に遡って起業家教育プログラム「FoundX」への寄附など、全面的な支援をいただいてきた。その他、130周年記念事業募金への協力(2005年)や、PEAK奨学金への支援(2016年~2019年)、「バイオマス・ショア寄付講座」への支援(2021年)など同社からは多額の寄附をいただいており、長年に渡る本学の教育研究活動への幅広い支援が評価された。
    
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