概要ABOUT


第130回(2019年秋季)東京大学公開講座
「予測できる未来と、予測できない未来」

■開講にあたって

 人類は昔から天体観測により季節の巡りを予測し、今も気象衛星のデータなどから天候予測を行っています。「未来予測」はいつの時代においても人々の大きな関心事です。事象の観察からその中に潜む法則、因果律を見出す行為は、人々の幸福を満たすための欲求の現れでもあります。天候や災害のみならず、個人の健康や寿命、景気や産業技術の動向、社会情勢など、私たちは未来がどのようになるのかを何でも知りたいと思っています。そして、未来をできるだけ正確に予測し、不安を和らげることは、学問が社会に果たしてきた一つの側面でもあります。
 未来予測の確度の向上には、学問や科学技術の進歩が伴います。特に、昨今のコンピュータ技術の革新に支えられたビッグデータと人工知能(AI)による未来予測は大きな進展を見せています。一方、めまぐるしい技術革新を目の当たりにすると、ともすればなんでも予測可能になると錯覚しがちです。天気予報や地震などの身近な例をとっても、最先端科学で予測された未来と予測を告げられた人々の感覚にはまだまだ明らかな齟齬があります。また、ビッグデータに基づく予測が盛んになるにつれ、コンピュータからは理由(原因)を示されず、運命(結果)を告げられることが日常となりつつあります。
 第130回東京大学公開講座では、「予測への期待と難しさ」「予測技術と社会」「予測のためのデータと利用」というサブタイトルの元に、9名の研究者から、様々な分野での「予測できる未来と、予測できない未来」についてお話をいただきます。今後も進歩が期待される未来予測とその難しさ、およびそれを可能にする科学技術について、皆さんと一緒に考えていきたいと思いますので、ぜひお楽しみ下さい。
2019年11月
第130回東京大学公開講座企画委員会
委員長 大崎 博之
(東京大学新領域創成科学研究科長)


第130回(2019年秋季)東京大学公開講座「予測できる未来と、予測できない未来」

開催日時・プログラム


SCHEDULE/PROGRAM
DAY1 | 予測への期待と難しさ
11月9日(土)
時間講義題目講師所属・職名
12:50-13:00開講の挨拶大崎 博之企画委員長/新領域創成科学研究科長
13:00-13:50「地震の予測はなぜ難しいのか?」纐纈 一起地震研究所 教授
14:10-15:00「予測不可能な未来」藤原 帰一未来ビジョン研究センター 教授
15:20-16:10「データサイエンス教育の課題と展開」駒木 文保情報理工学系研究科 教授
16:30-17:20総括討議石井 和之生産技術研究所 教授
DAY2 | 予測技術と社会
11月16日(土)
時間講義題目講師所属・職名
13:00-13:50「経済予測の意義と限界:予測はあたるのか?」大森 裕浩経済学研究科 教授
14:10-15:00「自動運転と予測技術で交通渋滞は解消するか?」大口 敬生産技術研究所 教授
15:20-16:10「異常気象・極端気象と地球温暖化」木本 昌秀大気海洋研究所 教授
16:30-17:20総括討議江崎 浩情報理工学系研究科 教授
DAY3 | 予測のためのデータと利用
11月23日(土)
時間講義題目講師所属・職名
13:00-13:50「高齢社会における疾病・医療介護費の近未来予測」橋本 英樹医学系研究科 教授
14:10-15:00「著作権法の未来」田村 善之法学政治学研究科 教授
15:20-16:10「機械学習研究の現状とこれから」杉山 将新領域創成科学研究科 教授
16:30-17:20総括討議浅井 潔新領域創成科学研究科 教授
17:20-17:30閉講の挨拶藤井 輝夫理事・副学長

※やむを得ない事情により、プログラムを変更する場合があります。あらかじめご了承ください。

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