第8回東京大学ホームカミングデイのご報告

11月14日(土)本郷及び駒場の両キャンパスにおいて、年に一度は母校に集い、旧交を深めるイベントであるホームカミングデイを開催し、当日はあいにくの空模様ではありましたが、本学卒業生を中心に多くの方にご来場いただきました。

小宮山宏三菱総合研究所理事長をキーノートスピーカーに迎えての特別フォーラムをはじめとするさまざまなイベントが行われ、大いに盛り上がりました。

また、各部局や個別同窓会など多くの懇談会・懇親会等が行われ、多くの卒業生が懐かしの旧友と語らい、それぞれの秋の一日を楽しまれました。

ご多忙のところご来場いただきましたみなさまには、厚くお礼を申し上げます。

なお、来年のホームカミングデイは平成22年11月13日(土)の開催です。次回も多くのみなさまのご参加をお待ちしております。

ホームカミングデイ スペシャルイベント

特別フォーラム「新技術が切り拓く日本の未来」

安田講堂にて、前本学総長で現在、三菱総合研究所理事長 小宮山宏氏をキーノートスピーカーに迎えての基調講演と、新技術に取り組む我が国を代表する企業の経営者3名(東海旅客鉄道株式会社代表取締役会長 葛西敬之氏、シャープ株式会社代表取締役社長 片山幹雄氏、三菱自動車工業株式会社取締役社長 益子修氏)およびモデレーターの東大特任教授 村澤義久氏によるパネルディスカッションとからなる「新技術が切り拓く日本の未来」が開催されました。

世界に誇る日本の最先端技術、環境および省エネ技術などを積極的に取り組んでいる3企業のプレゼンテーションや将来への展望について熱く語っていただきました。最後に会場からは多くの質問が飛び出し、大いに盛り上がり、盛会裡に終わりました。

歓迎式典

はじめに、濱田純一東京大学総長の挨拶では、東京大学を取り巻く状況や大学が目指す方向性についてメッセージがあり、続いて、張富士夫赤門学友会長(トヨタ自動車株式会社会長)の卒業生とのコミュニケーションをより深めていくため、赤門学友会の趣旨や活動の説明がありました。
小島憲道卒業生室長からの近況報告・同窓会活動報告があり、最後はコールアカデミーのリードで「ただ一つ」を斉唱し締めくくられました。

卒業生自ら企画する様々なアトラクション

本郷いちょう藝術祭

安田講堂にて、今年も「本郷いちょう藝術祭」が開催され、音楽部管弦楽団、和太鼓グループ〜彩〜、柏葉会合唱団、音楽部コールアカデミー・アカデミカコール・コーロレティツィア、東大同窓会連合会主催による演奏等がありました。彩の和太鼓演奏では講堂内に迫力ある音が響き渡り、また、東京大学音楽部として初めて女性合唱団「コーロレティツィア」が発足し、この日に合唱を披露するなど、観客を楽しませていました。

東大落語会寄席

毎年恒例となった東大落語研究会寄席が法文1号館21番教室で行われました。OBの方々が円熟の技を披露し、教室中笑い声が響き渡り、今年も大盛況の催しでした。

レゴ展示(東大レゴ部)

東大レゴ部の協力で、赤門隣りのコミュニティーセンターの中に常設している安田講堂レゴの隣に、赤門レゴ、東大ロゴマークレゴを期間限定で展示しました。

サッカー対抗戦(御殿下グラウンド)

戦前全国高校サッカー選手権大会も開かれた“聖地御殿下グラウンド”において、東大LB会の主催でサッカーフェスティバルを開きました。サッカー教室は、朝からの冷たい雨のため参加者がなく開店休業でした。雨も上がった12時前から、年齢別に3つの招待試合を行いました。第1試合で、昭和33年の天皇杯で東大LBが3位を競った志太クラブの流れをくむ藤枝FCとLB50-60(数字は年齢層)が対戦しました。藤枝FCとは7年前から定期戦を行っています。第2試合は、東大職員のチームでサッカー部と長い付き合いのある東大ダックス対LB40-50でした。第3試合は、慶応大学の若手OB対LB20-30でした。いずれの試合も双方合わせて約40人ずつの参加がありました。

本郷キャンパス散策

本郷キャンパスツアー

毎年、大好評の本郷キャンパスの各所を巡るキャンパスツアーが今年も行われました。
現役学生がガイドとなり、赤門、三四郎池などの各名所のみならず、あまり知られていない東大の見所なども案内していました。

懐徳館一般公開/現役茶道部お茶会

加賀藩前田家縁の建物・懐徳館がホームカミングデイ当日に一般公開され、また現役茶道部員によるお茶会も開催され、紅葉し始めた庭園の木々を眺めながら、お茶を楽しむ姿がありました。

同窓会自主企画イベント

電気系同窓会

総会に先立って開催された「未来のクルマは電気で走っているか?」と題したパネルディスカッションと特別講演が行われ、イベントの会場には約180名の聴衆が集まりました。
また、夕方には、2号館3階電気系会議室1で懇親会が盛大に開催されました。昨年と違い今年は暖かい室内での集いとなり、100名を超える同窓生が久しぶりに会う友人との旧交を温めていました。

ワンダーフォーゲル部講演会・OB懇親会

ワンダーフォーゲル部OB会が主催して、会場はいずれも生協第二食堂で、一部部外者を含めて計43名が参加しました。
トークの講師は会社定年後、福島県喜多方市郊外の農地と家屋を購入して移住しアスパラガスなど野菜の栽培に取り組んでいるOB会員です。自然豊かな田園地帯での農業体験に基づく田舎暮らしの提唱と、現代日本が抱える農業問題にも言及しました。
OB懇親会は、特別参加の喜多方市役所職員(2名)も同席して、一同和やかなひと時を過ごしました。

さつき会

藤原智子監督の『シロタ家の20世紀』上映と、中村倫子さんの司会で監督の講演を行いました。「天からの贈り物」と監督自身が言うように、この映画は多くの人智を越えた出会いの下に製作されました。何より制作費をどうしようかという折に、レオ・シロタの愛弟子藤田晴子さんの遺産の役立て方を考えていた富田玲子さんに遭遇したことには藤田さんの深い思いを感じます。東京大学初の女子学生である彼女が青春時代をすごしたキャンパスで『シロタ家の20世紀』を上映できたこともその出会いのひとつでした。
天賦の才能を与えられたと言うにふさわしい藤原智子監督の『シロタ家の20世紀』を見て、なぜ神がこの作品の作り手として藤原さんを選んだのかよく分かりました。一人でも多くの人にこの作品を見て欲しい、いや見てもらわなければならないと思います。お集まりくださった200人の方も、その思いは同じでしょう。そして、藤原監督、素晴しい作品をありがとうございました。

都市工塾

今年の「都市工塾」は、「美しい都市づくりに向けた取り組みと最新技術動向」というテーマで、森ビル都市開発事業本部の矢部俊男氏を講師に迎えて公開自主講座を開催しました。大勢の参加者を迎えて、都市模型とCG技術を併用した街並み再現を活用した都市づくりの可能性等について、最新の技術情報や興味深いトピックを交えた講義が、有意義かつ和やかな雰囲気の中で行われました。
会場には、東京駅八重洲口周辺街並みをリアルに再現した模型が持ち込まれ、講義の中で紹介されたリアルタイム3次元CGによる仮想空間の街並みの映像と併せて、参加者の大きな関心を誘っていました。講義終了後は、本イベントを共催していただいたアーバンシュミレーションラボの関係者も加わり、精密な模型を前に参加者との間で熱心な質疑が交わされました。

科哲の会

科哲の会は「科学史・科学哲学研究室」の半世紀を越える卒業生・教員の同窓団体で、毎年、定期的に会誌の発行や総会講演会、談話会を行って会員相互の知識・経験の交流・協力と親睦を図っております。今年のHCDにも協賛して第10回談話会を駒場キャンパスで開催しました。今回は、ドキュメンタリー「よみがえる京大サイクロトロン」(第50回科学技術映像祭優秀賞)を上映し、その制作者である中尾麻伊香氏を招いて「戦時期の科学研究とその<遺産>」について語ってもらいました。その後、フロアの科学ジャーナリストやドイツ戦時期の研究者など多角的な視点から意見交換があり大変有意義でした。

駒場キャンパス

駒場キャンパス

駒場キャンパスのホームカミングデイは、昨年建築協会賞(BCS賞)を受賞した駒場コミュニケーション・プラザでのオープンニングセレモニーで幕を開けました。山影 進教養学部長の挨拶に続いて行われた、第6教養学部選抜学生コンサートでは、スタインウェイフルコンサートピアノを奏でるピアノ三重奏曲など5曲が演奏され、圧倒的な曲の響きに会場の聴衆が魅了されました。
恒例となった「駒場の樹木を楽しむ会」では、梶 幹男北海道演習林長による「東京大学北海道演習林が目指す『理想の森』づくり」と題した講演会が行われた後、梶先生の引率によりキャンパス内を散策しながら樹木へのネームプレート取り付けが行われました。
また、木畑洋一名誉教授による講演会「『長い20世紀』の世界史像」や桂 利行名誉教授による講演会「デジタル信号の理論と代数幾何学」には、駒場の卒業生にとっても興味深い話に多くの聴衆が集まり、駒場博物館では特別展「観世家のアーカイブ−世阿弥直筆本と能楽テクストの世界−」、駒場図書館では企画展「造船秘伝書の世界」が終日催されました。
夕刻のレセプションはベテラン会と合同で行われ、大先輩方から最近卒業された方までが、駒場の過去・現在・未来を語り合いました。
当日は、この他にも各学科の同窓会が開催され、述べ参加者数455名という多数のご参加をいただき、盛況のうちに一日を終えました。

同窓会集まれ!

同窓会集まれ!

毎年恒例となった「同窓会集まれ!」を生協第二食堂にて、夕方から各同窓会の合同懇親会が開かれました。懐かしい顔や久しぶりに会う旧友など、若き日のことを振り返りながら、楽しい時間を過ごす懇親会になりました。

周年幹事のお願い

周年幹事のお願い

来年度は下記の方が周年幹事になります。
【卒業対象年】
学部卒業40周年 1970(昭和45)年卒業生
学部卒業30周年 1980(昭和55)年卒業生
学部卒業20周年 1990(平成2)年卒業生
学部卒業10周年 2000(平成12)年卒業生

周年幹事としてホームカミングデイのPRや、同窓会を企画していただくなど、お手伝いしていただく方を募集したします。
今後ともみなさまのご協力をお願いいたします。

来年のホームカミングデイは、
平成22年11月13日(土)
です。

【問い合わせ先】東京大学卒業生室
TEL : 03-5841-1216  FAX : 03-3814-5368  E-mail : tft@adm.u-tokyo.ac.jp