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坂村健 教授が国際電気通信連合(ITU)150周年賞受賞

掲載日:2015年5月26日

 本学大学院情報学環 ユビキタス情報社会基盤研究センター長 坂村 健 教授は2015年5月17日、ジュネーブの国際電気通信連合(ITU)本部で開催されるITU150周年記念式典において、「ITU150周年賞」を受賞されました。
 坂村教授は永年にわたって、計算機科学の研究・教育に努め、また、TRON(The Realtime Operating system Nucleus)と名付けたリアルタイム性に優れたオープンアーキテクチャの計算機システムの技術体系の研究開発を行い、その成果として基盤ソフトウェア(オペレーティングシステム)をオープンかつフリー(無償)で公開し世界に広めました。また、コンピュータを身の回りのあらゆる「モノ」に埋め込み、それらをネットワークで結び、互いに協調動作させることで、人間生活をあらゆる面から支援するコンピュータシステム、ユビキタス・コンピューテングやIoTの考え方を1980年代から提唱し、その実現に貢献しました。
 
(ITU150周年賞)
ITU創設150周年を記念して、過去から現在にわたりICTのイノベーション、促進、発展を通じて、世界中の人々の生活向上に多大な功績のあった個人を顕彰するために設けられた賞。世界で坂村を含め、6人が受賞。その他の受賞者は、ビル·ゲイツ氏、ロバート·E·カーン氏、トーマス·ウィーガンド氏、マーク·I·クリボシェフ氏、マーティン·クーパー氏。
http://www.itu.int/en/150/Pages/awards.aspx
 
(ITU:International Telecommunication Union、国際電気通信連合)
国際電気通信連合(ITU)は、国際電気通信連合憲章に基づき、無線通信と電気通信分野において、各国間の標準化と規制を確立することを目的としている、国際連合の専門機関の一つである。主な機能としては、無線周波数帯の割り当てや国際電話の相互接続のための調整であり、近年は携帯電話やコンピュータ・ネットワーク、マルチメディア通信、ケーブルテレビなどに関する技術や、IoT、ユビキタスコンピューティング技術も扱っている。1865年に創設され、世界最古の国際機関とみなされており、本部はスイスのジュネーブに設置されている。
 
 
■お問合せ先
 東京大学大学院情報学環 ユビキタス情報社会基盤研究センター
 TEL 03-5841-2385(坂村研究室)
 Email press@sakamura-lab.org

対象者: 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業



坂村健 教授
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