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前Fermilab副所長ヤンキー・キム博士来日 女子中高生理系進路選択支援イベント「宇宙ヲ覗クト?」

掲載日:2016年8月22日

実施日: 2016年08月20日

2016年8月20日 (土)、カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)による女子中高生理系進路選択支援イベント「宇宙ヲ覗クト?」をKavli IPMUレクチャーホール (東京大学柏キャンパス) で開催しました。当日はあいにくの悪天候でしたが、女子中高生とその保護者と教員、約70名の参加がありました。
 
まず、ヤンキー・キム シカゴ大学教授・前Fermilab副所長より「たのしき科学者ライフ! 科学者になる.」と題して、自身が科学者になるまでの道筋の解説がありました。リンゴ農園で過ごした幼少期を経て、大学で理系を選択し、物理、素粒子物理、なかでも素粒子実験物理を選んでいったこと、より大きな加速器を求めて世界の加速器実験を渡り歩いたことなど、をお話しいただきました。
 
次に「莫大なちからが働くとき ー加速器実験最前線」と題して、素粒子物理学の歩みを現在の加速器実験までたどりました。次々とそれよりも小さい粒子が出てくる素粒子の実態をむいてもむいて次の皮が出てくるタマネギに例え、また多層構造になっている加速器実験の検出器そのものもタマネギに例えました。より美しくシンプルに万物を説明する理論を求める、熱意溢れる講演を終えました。
 
2つの講演の後にはQ&Aセッションが行われました。会場から集まったホワイトボード一杯の付箋に書かれた質問の中から、「女性理系研究者としてやっていく苦労は?」「物理の魅力は?」「加速器実験装置が円形をしているのはなぜ?」等、質問を村山さんが選んでは、ヤンキーさんに投げかけていました。
 
その後レクチャーホール前のホワイエに場所を移し、茶菓子をつまみながらの和やかな雰囲気のなか、講師を囲んでの懇談会となりました。講師に直接質問をすることができる貴重な機会とあり、学生を含む来場者の方は記念撮影をしたり、質問をしたりと、講演会は盛況のうちに幕を閉じました。

関連URL:http://www.ipmu.jp/ja/2016-SchoolGirls



Q&Aセッションでにこやかに会場からの質問に答えるヤンキー・キム博士(左)、村山斉機構長(右)

世界中に女性物理学者は約3万人くらい、と話すキム博士

交流会で学生と話しをするキム博士
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