世界の卒業生紹介12/グーグル利用者を世界規模で支えるランドバーグ史枝さん|広報誌「淡青」34号より
実施日: 2017年03月07日
文系から理系、ビジネスから学究、芸術から政策と縦横無尽に地球規模で活躍する東大卒業生14名の姿から、世界と共にある東大を浮き彫りにします。
世界のグーグル利用者向けサポート業務を統括
検索エンジンに加え、Gmail、Googleマップ、Google Chrome、Android、Google Play、Pixelといった様々なサービスや製品を展開しているGoogle。世界各地のユーザーに対するサポート業務をシリコンバレーの本社で統括しているのが、ランドバーグさんのチームです。
東大時代のランドバーグさん
1993年の新歓演舞(女子護身)の様子。
「コールセンターを通じたカスタマーサービスを20ヶ国語以上で提供しています。電話やEmailに加え、チャットやTwitterも使います。その内容は、商品説明や使用方法、技術的問題の解決、販売予約まで多岐にわたります」
神奈川で生まれ、3歳頃までミャンマーで育った後、帰国。地元の高校が始めた交換留学制度の一期生に選ばれ、ニュージーランドで1年を過ごしたランドバーグさん。その後、MBAを取得したのも、国際結婚で移住したのも、投資銀行やeコマースの会社で働いたのもアメリカでした。現在の活躍ぶりが目に浮かぶ足跡ですが、「本郷キャンパスの雰囲気が気に入って」選んだ東大での4年間は、少し毛色が違ったようです。
「留学の反動で日本的なものがやりたくなり、合気道部に入りました。「合気道学部卒」と言っていいほど部活中心の生活でしたね」
シリコンバレーでは、ハッカソンの審査員やロッククライミングなど、新しいことに挑戦する機会が増える点が好きだという統括部長。反面、史跡が少なくて歴史好きとしては物足りないこともあるとか。Googleの優秀なお客様係なら「臍下丹田に気を集める合気道師範直伝の術で相対すれば史跡以外からも歴史が見えます」と教えてくれるでしょうか。
おまけQ&A
文学部社会学科で学んだことは?
「思考や社会の構造を考え抜くこと。レヴィストロースにハマりました」
学生時代にしたアルバイトは?
「家庭教師、生協のレジ、パン屋、神社の巫女さんなど」
休日には何をしていますか?
「息子のサッカーを応援したり、キャンプに行って充電したり」
東大に対して言いたいことは?
「全ての学生に多くのIT教育の機会を提供してほしい」
※本記事は広報誌「淡青」34号の記事から抜粋して掲載しています。PDF版は淡青ページをご覧ください。
Googleの東京オフィスにて。後ろにあるのはストリートビューの撮影に使う自転車です。