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SXSW Interactive Innovation Awardsを日本初受賞 – Todai To Texas参加のロボット義足開発チーム「BionicM」 (情報システム工学研究室)が快挙

掲載日:2017年3月17日

実施日: 2017年03月14日

 本学の大学院生や若手研究者で構成されるロボット義足開発チーム「BionicM」が、産学協創推進本部主催「Todai To Texas」プロジェクトの一員として参加した South by Southwest 2017(SXSW)において、SXSW Interactive Innovation AwardsのStudent Innovation部門でアワードを受賞しました。

 SXSWは米国テキサス州オースティンで1987年から毎年開催されているインタラクティブテクノロジー・音楽・映画の総合カンファレンスで、近年は7万人を越す参加者を集める一大イベントとして、世界的な注目を集めています。創設20年目を迎えるInteractive Innovation Awardsは、前年中に新規に立ち上げられたプロジェクトや製品を応募対象として13部門から構成されるアワードですが、2007年にTwitter社が、また2011年にはAirbnb社が、それぞれアワードを受賞した後に急成長したことでよく知られています。本学のBionicMチームは今回Student Innovation部門でアワードを受賞したものですが、部門を問わず日本からの応募者がアワードを受賞したのは、史上初のこととなります。

 BionicMは、本学大学院情報理工学系研究科情報システム工学研究室で30年に渡って研究されてきた2足歩行ヒューマノイドロボットの技術を活かしてロボット義足を開発するプロジェクトで、プロジェクト・チームは、孫小軍、菅井文仁、若田部亮(情報理工学系研究科)、佐藤翔一(生産技術研究所)の4名で構成されています。3月12日~15日の期間にSXSW の Trade Show(見本市)に展示したプロトタイプ「Suknee」は、(株)東京大学エッジキャピタルが事業プロモーターとなってJST(国立研究開発法人科学技術振興機構)のSTART事業(大学発新産業創出プログラム)の支援を受けて開発が進められたもので、独自に開発したモーター機構によりつま先で地面を蹴る機能などを実装することで、自然で負担の少ない歩行をアシストすることのできる義足です。

 今回の受賞のきっかけとなった「Todai To Texas(TTT)」プロジェクトは、本学の学生・卒業生の製品開発プロジェクトや本学関連ベンチャー企業を、デモデー形式で選抜してSXSW Trade Showに送り込む企画で、2014年より産学協創推進本部が実施しています。BionicMは、2016年11月23日に開催されたTodai To Texas秋のデモデーで優勝してSXSWへ出展することになり、同時に応募したInteractive Innovation AwardsのStudent Innovation部門で5チームのファイナリストの一つに勝ち残っていましたが、3月12日に開催された最終選考会で見事にStudent Innovation部門で最優秀と認められたものです。

 本学では産学協創推進本部を中心として、大学の研究成果を活用したベンチャー企業の創出・支援や学生への起業家教育を推進しており、その一環として学生プロジェクトの海外派遣にも積極的に取り組んでいます。Todai To Texasプロジェクトを始めとするこれらの活動は、学内のみならず学外の様々な企業やサポーターの方々のご支援に支えられています。産学協創推進本部では今後も引き続きこのような活動に力を入れていきますので、皆様のご支援を宜しくお願い致します。


(関連リンク)
【SXSW Interactive Innovation Awards】
 https://www.sxsw.com/interactive/2017/sxsw-interactive-innovation-awards-winners-2017/
【BionicM】
 https://www.bionicm.com/
【Todai To Texas】
 http://todaitotexas.com/
 



受賞スピーチをするリーダーの孫さん

SXSW Trade Show ブースでのBionicMチーム
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