2025年度業務改革総長賞表彰式を開催 生成AIの効果的な利活用が業務改善の鍵に
実施日: 2025年12月19日
東京大学業務改革総長賞表彰式が、去る12月19日に大講堂(安田講堂)で開催されました。
今年度は例年に引き続き、対面開催と並行しZoomによるウェビナー配信を行い、本郷地区キャンパス以外の教職員も参加しやすいよう配慮した表彰式を挙行いたしました。
表彰式では、全教職員を対象に募集した業務改革課題の中から選出された7課題(総長賞1課題、理事賞2課題、特別賞4課題)に対し、藤井総長ならびに角田理事(業務改革担当)から表彰状と副賞が授与されました。
表彰に引き続き、藤井総長による講話、受賞者による取組内容のプレゼンテーションが行われ、会場・ウェビナー参加を合わせて延べ800名以上の教職員が参加し、受賞を祝うとともに優れた業務改革のアイディアを共有されました。
| [1] | 受賞課題 | UTokyo e決裁アプリの開発による、電子決裁の簡易化と促進 |
| 受賞者 | DX推進のための地盤醸成チーム | |
| 取組内容 | PowerAppsを用いた電子決裁アプリを構築。既存のTeams承認アプリの機能を活用しつつ起案画面をPowerAppsで整備することで、起案時の柔軟な承認ルート設定や決裁者指定が可能。承認者側はTeams上で通知を受けて決裁を確認し、承認/拒否ボタンで応答するだけで決裁が完了。追加コストなく既存の決裁手段をアップグレードできる点が大きく評価された。 |
| [1] | 受賞課題 | 「秒」で振替!振替伝票自動仕訳ツール |
| 受賞者 | 教養学部等経理課財務チーム 係長 松峯 正典 | |
| 取組内容 | 主に年度末に集中する、残額調整や財源修正等の振替伝票の仕訳を自動化するツールを作成。1件あたり数分を要した振替伝票作成時間が約1秒に短縮され、年度末における超過勤務時間を約45%削減した。生成AIを駆使することで、構想から実装まで1ヶ月で実現した点が業務改善のモデルケースとしても高い評価を得た。 | |
| [2] | 受賞課題 | 経理AIアシスタント powered by Google × ChatGPT 連携RAG |
| 受賞者 | 農学部・農学生命科学研究科経理課経費執行チーム 係長 有田 竜三 | |
| 取組内容 | 経理業務の質問に答えてくれるAIアシスタントを作成。経理業務の各種規則や事例の確認時間を大幅に短縮するだけでなく、よく尋ねられるワードを解析し、どの業務でつまづきが発生しやすいか数値化することで、制度改善の優先順位を客観的に定め計画的な業務改善を可能にした。 |
安田講堂における総長賞授与の様子

お祝いの言葉を述べる藤井総長

プレゼンテーションの様子(総長賞 DX推進のための地盤醸成チーム 藤森氏)

プレゼンテーションに耳を傾ける壇上列席者
(右から藤井総長、角田理事)



