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WINGS-LST/GPLLI Joint Colloquium 2019 開催報告 生命科学のミステリーに挑戦 医工薬理の大学院学生が知を結集

掲載日:2019年12月18日

東京大学生命科学技術国際卓越大学院(WINGS-LST)のコロキウムが令和元年(2019年)10月26日(土)12時30分~27日(日)13時30分に、神奈川県中郡大磯町大磯プリンスホテルにて開催されました。
東京大学では、高度な専門性を備え、大学や研究機関、民間企業、公的機関等のそれぞれのセクターをけん引する卓越した博士人材、知のプロフェッショナル」の輩出を目的とした5年一貫の教育プログラムとして卓越大学院制度が設けられており、WINGS-LSTはその一つです。
 
WINGS-LSTは本学の医学系、工学系、薬学系、理学系それぞれの研究科から選抜された大学院学生が150名程度所属し、講義、実習を通して生命科学研究の国際的なリーダーを養成するプログラムであり、特に研究科の枠を超えた学際的な知の結集を図る機会として、所属学生がコロキウムを企画、運営しています。
所属学生は将来国際的に生命科学を先導することが期待されており、本イベントの司会進行、一連の講演は原則英語で行われました。
本年度のコロキウムでは3名の先生が講演をされました。WINGS-LST連携企業より、国内外アカデミアと製薬企業で研究をされてきた、現アステラス製薬研究本部、Astellas Venture Management LLCの木村博道氏、産学連携を主導されてきた経営者として、ミラバイオロジクス株式会社社長で前東京大学TR機構特任教授であった加藤益弘氏、学術系で国際的に輝かしい業績を納められている研究者として、シンガポールがん科学研究所、シンガポール国立大学医学部教授の伊藤嘉明氏です。これらのご講演を通して、学生は普段の研究とは異なる視点で国際的、学術的課題を学ぶことができ、将来のキャリアパスを考える絶好の機会となりました。また、医、工、薬、理それぞれの研究科に属する異分野の学生が交流し、将来の融合研究の可能性を見いだすために、グループワークが行われました。
本年度のテーマは”Be a challenger -Challenge and Disseminate-“ であり、生命科学分野における「未解決」課題に、4-5人を1グループとした26チームが取り組みました。生命科学の未知課題について、アイデアを出し合い、取り扱うテーマについて話し合いました。そして、決まったテーマについて、どこまで現段階で分かっていて、どこからが未解決なのかという背景調査を行い、どのような技術を用いて解決を図ることができるかについてを議論しました。最終的に背景から解決策までを論理的にホワイトボードにまとめ、2日目に発表を行いました。すべての参加者が20分間の発表を行い、審査され、活発に議論が行われました。これらを通じ、研究科を超えたネットワークを形成する機会になりました。

 
 
 
 
 
 
 
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