モイ教授がIAEAの要請を受け『オマーン』へ派遣
国際保健学専攻 国際生物医科学講座・発達医科学教室のモイ メンリン教授が、国際原子力機関(以下、IAEA)オーストリア本部から要請を受けて、2024年6月2日から6月6日までの日程で『人獣共通感染症対策事業支援』のために、IAEA感染症専門家としてオマーンへ派遣されました。
なおオマーン訪日団御一行は、IAEAの支援により2023年11月20日から来日。モイ教授らとの意見交換や、国立感染症研究所、国立国際医療研究センターなどへの視察等を実施しています。
IAEAの原子力の平和的利用は、世界の人々にクリーンエネルギーを届け、生産性向上などの持続可能な開発目標(SDGs)達成に貢献する重要な柱です。しかしCOVID-19の世界的流行においては、世界の人々が一体となり問題を解決する、グローバルレベルでの対応が人類に課せられました。グロッシーIAEA事務局長が推進するZODIAC(統合的人畜共通感染症行動)、マリー・キュリー奨学金などは、IAEAが国際社会で新たな価値を高めるものであり、日本政府も関心を持って支持している取り組みです。
今回のミッションは、国際保健学(グローバルヘルス)の立場から、感染症専門家のモイ教授が、オマーンの保健省や農水省などの政府機関、主要な医療・研究機関に対し、人獣共通感染症対策を円滑に推進するにあたり必要となる医学・公衆衛生学などの専門的・技術的な事項についてタスクの構築、提言等をおこないました。
ミッションと成果:
なおオマーン訪日団御一行は、IAEAの支援により2023年11月20日から来日。モイ教授らとの意見交換や、国立感染症研究所、国立国際医療研究センターなどへの視察等を実施しています。
IAEAの原子力の平和的利用は、世界の人々にクリーンエネルギーを届け、生産性向上などの持続可能な開発目標(SDGs)達成に貢献する重要な柱です。しかしCOVID-19の世界的流行においては、世界の人々が一体となり問題を解決する、グローバルレベルでの対応が人類に課せられました。グロッシーIAEA事務局長が推進するZODIAC(統合的人畜共通感染症行動)、マリー・キュリー奨学金などは、IAEAが国際社会で新たな価値を高めるものであり、日本政府も関心を持って支持している取り組みです。
今回のミッションは、国際保健学(グローバルヘルス)の立場から、感染症専門家のモイ教授が、オマーンの保健省や農水省などの政府機関、主要な医療・研究機関に対し、人獣共通感染症対策を円滑に推進するにあたり必要となる医学・公衆衛生学などの専門的・技術的な事項についてタスクの構築、提言等をおこないました。
ミッションと成果:
- オマーンの保健省、農水省、主要な医療・研究機関などを視察し、保健省長官、農水省副大臣、政府職員、オマーンを代表する各専門家等との意見交換をもとに感染症対策の政策における課題抽出をおこなった。
- 今後の実施にむけて、関係する国・地方の行政機関等の横断的に取り組んでいくためのフレームワーク、人獣共通感染症対策ステアリングコミッティ、タスクフォースの導入をまとめた。
- オマーン関係各所が、それぞれの課題およびタスクを明示的に認識し、課題抽出や対策を導き出すため、専門家からノウハウ取得など重要な機会となった。
- オマーンの保健省を中心に人獣共通感染症サーベイランスと対策強化のための新たな多機関連携の取り組みを考案し、オマーン閣僚評議会をあげて取り組むことになった。
- 今回のサーベイランスと連携強化の枠組みは、オマーン国内での国際保健のありかた、感染症の危機管理への対応能力の強化に結びついていくことが期待される。