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駒場キャンパスに数学の国際研究拠点を設立 東京大学数理科学研究科とフランス国立科学研究センター(CNRS)

大学院数理科学研究科とフランス国立科学研究センター(CNRS)は、新たに締結された国際交流協定に基づき、2023年9月1日に「数学およびその関連分野」での交流を促進するための日仏数学連携拠点(French-Japanese Laboratory of Mathematics and its Interactions, 略称FJ-LMI)を駒場キャンパスの数理科学研究科内に設置しました。設立を記念して初の国際会議が2024年4月4日と5日に開催されました。

日本とフランスの数学者は、長年にわたって高いレベルで相互にインスピレーションを与え合い、数学を深化させてきました。この新しい拠点は、日仏の数学研究交流のこれまでの活発な実績を踏まえて設立されたものです。FJ-LMIで行われる共同研究には、(1)整数論と代数幾何、(2)リー群論・幾何学的群論・表現論、(3)偏微分方程式・逆問題、(4)生物学や生命科学への数学の応用などの、極めて活発で多様な研究領域が含まれています。

設立記念コンファレンスには、フランスから純粋数学および応用数学の著名な研究者8名が来日し、数理科学研究科の大講義室で基調講演を行いました。本学の藤井輝夫総長・CNRSのJ.S.デルサン教授・フランス大使館のD.マルティデシュ科学技術参事官から、新たな研究拠点の設立に歓迎と期待のスピーチがありました。参加者は約200名で盛況でした。
日仏数学連携拠点は、フランスからの数学者および学生が中長期で滞在し、さらに深い学問的交流を行う場となります。すでに2024年12月までに、20名以上の研究者・学生がフランスから来訪しました。今後も、この新しい国際拠点が共同研究や研究者・学生の交流をさらに活発化させることが期待されています。

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4月5日・6日に開催された日仏数学連携拠点 設立記念コンファレンス
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祝辞のスピーチをする本学藤井輝夫総長
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講演時のJ.-P.ブルギニョン教授(欧州研究会議元議長)
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講演時のC.ヴォアザン教授(CNRS, コレージュ・ド・フランス)
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国際拠点の代表:M.ペブズネル東京大学客員教授 と小林俊行教授

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