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「走行中給電の公道実証実験出発式」を開催

掲載日:2023年10月13日

2023年10月3日、東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライトおよび三井ガーデンホテル前の広場にて「走行中給電の公道実証実験出発式」を開催いたしました。
新領域創成科学研究科の藤本・清水研究室では、2018年より複数の企業・大学等(※)と共同で走行中の電気自動車(EV)にワイヤレスで充電をする技術開発を行ってきました。そしてこのたび、柏市の協力により、日本で初めて、公道での実証実験を開始しました。
出発式には、柏市市長の太田和美氏、国土交通省関東地方整備局千葉国道事務所所長の藤井和久氏らが参列し、約40名のメディア関係者が集まりました。

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実験車両とともに
左から大崎教授、藤本教授、太田市長、藤井所長

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出発式では新領域創成科学研究科の藤本博志教授より開会挨拶として、本実証実験の概要と開始にあたり意気込みを述べました。続いて、柏市市長の太田和美氏、
国土交通省関東地方整備局千葉国道事務所所長の藤井和久氏から、この取り組みの意義と期待が述べられました。
最後に、JST未来創造事業 研究開発運営会議委員の大崎博之氏(新領域創成科学研究科 教授)のご挨拶がありました。

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記者発表では、柏市役所土木部交通政策課の藤田直広氏より、柏の葉スマートシティ周辺の沿革や柏の葉国際キャンパスタウン構想、本実証実験の概要について説明がなされました。続いて、新領域創成科学研究科の藤本教授、清水准教授より、走行中給電システムについての概要と、本プロジェクトの特徴、国際的な開発動向においての本研究の優位性、安全性の検証結果についての説明を行い、今後の社会実装に向けてのロードマップが示されました。

参加するメディア関係者からは多くの質問が飛び交い、盛況のうちに終了しました。

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記者発表
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柏市役所 藤田直広氏
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藤本教授
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清水准教授
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質疑応答の様子
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実験車両の説明をする藤本教授

この実証実験は、東京大学、柏市、その他関係機関と「柏ITS推進協議会」の枠組みによる「電気自動車への走行中給電技術開発の取り組み」で、2023年10月から2025年3月まで実施される予定です。

※共同研究グループ
東京大学、株式会社ブリヂストン、日本精工株式会社、ローム株式会社、東洋電機製造株式会社、株式会社小野測器、株式会社デンソー、三井不動産株式会社、SWCC株式会社、株式会社カーメイト、千葉大学宮城研究室

藤本 博志
東京大学大学院新領域創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻 教授
<略歴>
2001年東京大学大学院工学系研究科電気工学専攻博士課程修了。 博士(工学)
長岡技術科学大学助手、米国Purdue大学客員研究員、横浜国立大学准教授を経て、
2010年東京大学大学院新領域創成科学研究科准教授、2021年同教授。
制御工学、ナノスケールサーボ、電気自動車の制御、ワイヤレス給電に関する研究に従事。

清水 修
東京大学大学院新領域創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻 准教授
<略歴>
2009年慶応義塾大学大学院前期博士課程修了。
同年トヨタ自動車入社,以降3機関で自動車の研究・開発に従事。
2015年慶応義塾大学大学院にて博士号取得。
2018年より東京大学新領域創成科学研究科にて電気自動車の動力システムの研究とワイヤレス電力電送の研究に従事。

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