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メタバース上でサークル新歓オリエンテーションを実施 ~Webブラウザから誰でも気軽にメタバース空間で参加~

掲載日:2022年5月24日

東京大学バーチャルリアリティ教育研究センター(略称VRセンター:センター長 相澤清晴)ではデジタル環境下の仮想空間であるメタバースを本学の活動に利用する取り組みを進めています。
今春、その一環として、2022年度の本学学生サークルの新入生歓迎(新歓)オリエンテーションをメタバース空間で実施するプロジェクトを実施しました。

2018年の設立以来、VRセンターではバーチャルリアリティ(VR)の研究、教育への活用に取り組んでいますが、2020年以降のコロナ禍で人の移動や接触が制限されたことで、離れた場所から同じ空間を体験できるメタバース上での交流により一層期待が寄せられ、センターではVRによる講義やシンポジウムの実施など、メタバースでの活動を積極的に支援してきました。
今回、雨宮智浩准教授、伊藤研一郎特任助教をはじめとしたVRセンターのメンバーは、本学社会連携本部から提供を受けたバーチャル東大のデータに安田講堂モデルの軽量化などの改良を実施した上で、VRセンターでホストするHubs Cloud内に東京大学をメタバース空間として再現し、正門から安田講堂へ向かう銀杏並木沿いに東京大学教養学部オリエンテーション委員会を通じて募った18の学生サークル団体の立て看板を設置しました(画像1)。サークルの立て看板をクリックすると詳しい情報を見ることができます。

メタバースのプラットフォームには事前の登録やアプリケーションのダウンロードが必要な物もありますが、今回VRセンターが提供したHubs Cloud内のメタバース新歓オリエンテーションは特別なアプリケーションを使用せず、誰でも自分のスマートフォンやパソコンのWebブラウザからアクセスし、好みのアバターを選んで入場できるため、いつでも気軽に参加できます。この新歓オリエンテーションを利用した学生サークルの一つUT-Virtualでは、立て看板から自分たちのVR部室へ誘導し、4回のオリエンテーションを実施しました。参加した40名の新入生は思い思いのアバター姿で安田講堂前広場に集ったそうです(画像2)。

相澤VRセンター長は「メタバースを使用した、より自由に交流ができる環境を構築することで、ポストコロナでも役立つような新しい学生活動の環境づくりにしていきたい。特に、関心を持つ学生が参加し、自ら手を加えて、育てていけるような仕組みを目指したい」と話します。VRセンターでは今回のメタバースの新歓オリエンテーション以外にも、学内外の多くの教育、研究、また学生の活動にメタバースを活用できるような実践的な取り組みを進めていく予定です。

メタバース新歓オリエンテーションは現在もアクセスできます(2022年8月末頃まで公開予定)。たいへん簡単に体験ができますので皆様も是非好みのアバターを選んで、メタバース空間を体験してください。

画像1:並木沿いに各サークルの立て看板が並んでいる
画像1:並木沿いに各サークルの立て看板が並んでいる
画像2:安田講堂前に集まったアバター参加者
画像2:安田講堂前に集まったアバター参加者
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