第二回 東京大学データサイエンティスト養成講座シンポジウムを開催
東京大学データサイエンティスト養成講座(UTokyo Data Science School、以下DSS)は2023年7月7日に「次世代AI技術とデータサイエンス」をテーマとして第2回DSSシンポジウムを開催しました。シンポジウムは、情報理工学系研究科の宮尾祐介教授(コンピュータ科学専攻)による基調講演でChatGPTの動向とデータサイエンスの展開を端緒として幕を開けました。
ChatGPTをはじめとする大規模自然言語モデルに関して基調講演を行う宮尾祐介教授
基調講演に続いては、DSSに参加しデータを提供している協賛企業4社(株式会社みずほ銀行、GMOペイメントゲートウェイ株式会社、楽天カード株式会社、コマツ:株式会社小松製作所)による講演が行われました。
参加企業の講演では、協賛企業とDSSとの産学連携によって生まれたビジネス価値の高い成果の紹介に加え、企業におけるデータサイエンティストの業務や求められる役割、学生時代からビジネスドメインに触れることの重要性について、ビジネスの第一線の視点から説明があり、データサイエンティストを目指す学生のみならずアカデミアにとっても非常に有益な刺激となりました。
またシンポジウムの後半では、産学・国内外で目覚ましく活躍するDSS出身者による招待講演も行われました。
シンポジウム終了後には招待講演者やDSS関連学生によるポスターセッションやデータサイエンス教育に関する懇談会も開かれ活発に議論が交わされました。
懇親会では参加者が積極的に意見を交わす様子が見られた
協賛事業では、DSP(DSSプラクティカム教育)を掲げ、従来から行っていた産学連携をより拡充し、企業との直接の交渉を通じて課題設計など"What"から考える実践的データサイエンス教育プログラムを展開してきました。
第2回を迎える今回のシンポジウムには、情報理工学を志す学生・研究者と産業界にとって互いに実りある交流の場として東京大学本郷キャンパス武田ホールで対面開催し、152名の参加がありました。会場では純粋数学、機械学習の理論からビジネス応用まで幅広い話題が展開され、幅広い参加者にとって有意義なシンポジウムとなりました。
DSSは2016年からスタートした情報理工学系研究科が主導する教育研究プログラムで、2023年に8年目を迎え、去年からは協賛事業として情報理工学が切り拓く産学連携の価値創造という新たなステージへと歩み始めました。DSSでは先端的な情報理工学によって解決が望まれるビジネス課題を持った協賛企業を募集しています。
プログラムへの企業の参加方法は協賛企業募集ページでご確認ください