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次世代への継承を目指し、被爆者の証言や全国の生協が取り組む平和活動を公開する「コープ ピースマップ」開設 ~市民からの平和へのメッセージや被爆者の証言を可視化~

掲載日:2020年7月22日

 国立大学法人東京大学(総長:五神 真)大学院情報学環の渡邉英徳研究室は、日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連、代表理事会長:本田英一)および東大発ベンチャーのダーウィンエデュケーション株式会社(代表取締役社長:田村賢哉)と共同で、ヒロシマ・ナガサキの被爆者の証言・全国の生活協同組合(以下、生協)が取り組む平和活動を、インターネット上のデジタルアースに表示する「COOP PEACE MAP(コープ ピースマップ)」を開発、公開しました。
 原爆投下から75年が経ち、被爆者の体験をどのように伝えていくかが課題となっています。生協では「平和とよりよい生活のために」をスローガンに掲げ、くらしの中から平和への想いを考え語り合う活動や戦争・被爆体験者の証言を聞く集まりなど、多岐にわたる平和活動に取り組んでいます。また、東京大学大学院 情報学環 渡邉英徳研究室はこれまで、ヒロシマ・ナガサキの被爆者の体験と想いを未来に継承するため、被爆証言と写真をデジタルアースに表示し、俯瞰的に閲覧できる「ヒロシマ・アーカイブ」「ナガサキ・アーカイブ」を構築してきました。
 このたび開設した「コープ ピースマップ」は、日本生協連主体で、渡邉英徳研究室の監修のもと、ダーウィンエデュケーションがシステムを構築した特設サイトです。
 全国各地で生協が行なう平和活動、特定非営利活動法人「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」による「未来につなぐ被爆の記憶プロジェクト」の被爆体験記をデジタルアースに表示します。さらに、平和を願うメッセージを投稿することもできます。

【ウェブサイト名称】
 CO・OP PEACE MAP (コープ ピースマップ)
 
【ウェブサイトURL】
 特設サイト:https://coop.archiving.jp/  
【開発チーム】
 日本生活協同組合連合会(開発主体)
  •  東京大学大学院情報学環 渡邉英徳研究室(監修)
  •  ダーウィンエデュケーション株式会社(システム構築)
 
「CO・OP PEACE MAP(コープ ピースマップ)」でできること 添付資料
 
【制作者紹介】
 渡邉英徳(東京大学大学院情報学環 教授)
 1974年、大分県生まれ。東京大学大学院情報学環教授。首都大学東京システムデザイン学部准教授、ハーバード大学ライシャワー日本研究所客員研究員などを経て現職。情報デザインとデジタルアーカイブによる記憶の継承のあり方について研究を進める。これまでに「ヒロシマ・アーカイブ」「ナガサキ・アーカイブ」などを制作。岩手日報社との共同研究成果「忘れない:震災犠牲者の行動記録」は日本新聞協会賞(2016年)を受賞。
 
 日本生活協同組合連合会
 「平和とよりよい生活のために」という理念のもと、平和活動「ピースアクション」に取り組んでいます。ピースアクションとは、戦争・被爆体験の継承や、世界のさまざまな戦争や紛争、基地問題、憲法など、多角的なテーマで平和を考える取り組みです。戦跡や記念館・資料館、美術館など、地元にある戦争に関する施設や遺構を見学し、身近なところから戦争の実相を考える活動を行っています。
※詳細はHPをご覧ください:https://jccu.coop/activity/future/ 
 
 ダーウィンエデュケーション株式会社
 ダーウィンエデュケーション株式会社は、デジタルアーカイブや知的活動の支援を主とする会社(チーム)です。我々はアナログ・デジタルを超えたデータの整理・活用を推進し、知的創造の溢れる豊かな世界を目指します。
デジタルアーカイブの面では、丈夫でやわらかいデータベース「APLLO」や、連携するビジュアリゼーションツールである「Re:Earth」を開発し、また、知的活動支援では、教師による教師のための教育支援動画プラットフォーム「Mapup」や、その土台となる教育システム「Nostrum」などの開発・運用を行っています。
 
【問い合わせ先】
 東京大学大学院情報学環 教授 渡邉英徳
 E-mail: hwtnv<アットマーク>iii.u-tokyo.ac.jp
 
 日本生協連 広報部 鈴木・近藤       
 TEL:03-5778-8106 E-mail:pr<アットマーク>jccu.coop
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