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総合研究博物館で「研究のモノ語りにふれるハンズオン・ギャラリー」が開催される。

掲載日:2019年8月19日

 2019年8月7日(水)、8日(木)の2日間、総合研究博物館本郷本館において『研究のモノ語りにふれるハンズオン・ギャラリー』が開催されました。

 ハンズオンは、普段触れることのできない展示物に実際に触れることで探究心を刺激し、理解力を深め、実用的知識を蓄積し、楽しむことで学習内容の定着度を上げるといった教育的な付加価値をつけることを目的とするもので、本館マクロ先端研究発信グループの共同活動として2010年から実施し、今回で通算10回目となります。

 ハンズオン・ギャラリーは一般向けのイベントですが、本郷キャンパスで開催している『高校生のための東京大学オープンキャンパス』の実施企画としても位置づけられ、今年で3回目となります。今回は本館の企画講演室において、各分野の研究者による解説のほか学術標本を間近で見たり手に取って触れてもらう「トーク&ギャラリー」を、時間ごとに入れ替えで行いました。そして「AMSラボ公開」では、本館の展示スペースに設置されている小型の加速器質量分析装置(放射性同位体炭素14を測る装置)を見せながら解説しました。また、今回より本郷地区浅野キャンパスにある「タンデム加速器研究棟」の見学ツアーも行い、5階建てビルを貫くように設置された縦型のタンデム加速器を見せながら、高精度の加速器質量分析(AMS)や応用研究について解説しました。

なお、本館では常設展示『UMUTオープンラボ―太陽系から人類へ』、特別併設展示『人類先史、曙―東京大学所蔵の明治期人類学標本』を同時に開催しており、オープンキャンパスに参加している高校生だけでなく、様々な年代の方たちが多数来館されました。


猛暑の日が続くなか、開催当日はオープンキャンパス参加学生のほか、多くの方々が来館されました。


トーク&ギャラリー「文明の起源を探る―メソポタミア先史考古学の今昔」小髙敬寛(総合研究博物館/近東考古学)


トーク&ギャラリー「海研究の軌跡―ウナギをめぐる大航海」黒木真理(農学生命科学研究科/水圏生態学)


トーク&ギャラリー「隕石・月の石が語る太陽系の姿」新原隆史(工学系研究科/隕石学・鉱物学)


トーク&ギャラリー「ワニ―進化のモノ語り」久保 泰(総合研究博物館/古脊椎動物学)


トーク&ギャラリー「幸せの国に潜む幻のチョウを追う」矢後勝也(総合研究博物館/昆虫自然史学・保全生物学)


AMSラボ公開「炭素14を測る小型加速器質量分析装置」尾嵜大真(総合研究博物館/年代学)


AMSラボ公開「500万ボルトタンデム加速器研究棟ツアー」楠野葉瑠香(総合研究博物館/加速器質量分析・宇宙地球化学)
 

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