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東京大学URA(UTRA)ネットワークシンポジウムを開催 UTokyo Compassが示すURAとの協働

掲載日:2022年3月25日

開催日時:2022年2月28日(月)13:00-15:00 オンライン開催
主催:東京大学URAネットワーク(UTRA)

研究者が研究に専念できる環境を実現し学術研究の質的強化・活性化を図ることを目的として、リサーチ・アドミニストレーター(URA)という専門人材が大学に配置されています。本学においては、昨年9月に公表された基本方針 UTokyo Compassの3つのPerspective、「知をきわめる」「人をはぐくむ」「場をつくる」の中に、URAの役割などが記載されています。URAは協働者と共に、UTokyo Compassが示す方向にどのように進んでいけばよいでしょうか。本シンポジウムでは、本学の研究現場におけるURAの具体的な役割が何であるかを、実際にURAと協働する研究者に事例や要望をうかがいながら、野上識プリンシパルURAの司会進行のもと、議論を深めました。

【司会】野上 識 プリンシパルURA

冒頭の「「世界の誰もが来たくなる大学」というUTokyo Compassの目標に向けてURAがどのように活躍していけばよいのかの議論を期待する」と述べたリサーチ・アドミニストレーター推進室(URA室)室長である齊藤延人理事・副学長(研究担当)のご挨拶に続き、藤井輝夫総長より「協働するためには対話を重ね、相互に十分な理解と信頼関係を醸成していくことが重要である」とUTokyo Compass策定時の想いを交えて本学URAに対する期待をお話しいただきました。

【挨拶】齊藤延人 理事・副学長


【URAへの期待】藤井輝夫 総長>

その後、新澤裕子URAより「UTRAの多様性とネットワーク」と題し、主として研究現場の部局に分散配置されている本学URAのネットワークの特徴を活かした情報共有の取り組みなどを紹介しました。

【URAの多様性とネットワーク】 新澤裕子 URA

後半、史料編纂所本郷恵子教授、農学生命科学研究科高橋伸一郎教授、合原一幸特別教授、岸利治副学長にご登壇いただき、古宇田光プリンシパルURAがモデレーターを務めて「URAと協働するには」という課題で総合討論を行いました。本郷教授からは「教員は自身の実施している仕事を分析し、URAと連携した方がよいことは何かを考えることが大切である。本学は所帯が大きすぎて大胆な連携が少ないので、その連携構築をURAネットワークに期待する」というURAへの期待をお伝えいただきました。高橋教授からは「URAは教員の意志を汲みつつ教員だけでは広げられないネットワークを構築する人材。本学構成員のフラットな関係構築と相互理解を深め、互いに褒め合う雰囲気をURAが創出して欲しい」との要望をいただきました。合原特別教授からは「教員や職員といった複数のネットワーク間をさらにつなぎ、シナジー効果をもたらすのがURA。URAのキャリアパスの確立とURAに適した人材発見の機会を創出することも必要である」とのご指摘をいただきました。岸副学長からは「事務職員、技術職員含めて職種に限らない本学構成員との協働を促進する役割がURA。自分の専門以外にもう一つ必要とされる何かを目指し、それに取り組む姿勢をURAに求める」とのご意見をいただきました。

【総合討論~URAと協働するには~】上段左より、古宇田 光 プリンシパルURA、本郷恵子 教授、合原一幸 特別教授、岸 利治 副学長、高橋伸一郎 教授

最後に、 URA推進室副室長である佐藤岩夫執行役・副学長より「URAは高い専門性を持つ研究者のパートナーであること。UTRAネットワークは“弱い紐帯(ちゅうたい)の強み”であること。研究力強化にとってURAの役割が今後さらに高まり人材育成やキャリアパス形成の重要度も上がること。この3つを認識しました」との総評をいただき、シンポジウムを締めくくりました。

【おわりに】佐藤岩夫 執行役・副学長

本シンポジウムでお伝えいただいた期待に応えるよう、UTRAネットワークのシナジー効果を今後より一層高めてまいります。

<UTRAシンポジウム企画メンバー>
鎌田久美子(生研)、木本早苗(生研)、古宇田光(URA室)、近藤恒(生研)、佐藤立子(宇宙線研)、新澤裕子(URA室)、鈴木博之(URA室)、東野陽子(地震研)、中井紗織(生研)、中西もも(農学)、野上識(URA室)、平澤加奈子(史料)、村山育子(先端研)
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