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東京大学URAネットワークシンポジウムを開催 多彩なURAがつなぐネットワークによる研究力強化の未来

掲載日:2023年3月30日

2月27日、東京大学URAネットワークシンポジウム「多彩なURAがつなぐネットワークによる研究力強化の未来」を開催しました。昨年度の学内限定版での議論を発展させる内容として開催したもので、研究力強化に関連するURA(University Research Administrator)の専門知をどうつなぎ組織で活かせばよいか、異なる組織体制を持つ大学の事例に加え、社会科学の視点もうかがいながら議論を深めました。

開会挨拶
冒頭、リサーチ・アドミニストレーター推進室(URA推進室)室長である齊藤延人理事・副学長より、「URAと研究力強化の未来を考える機会になるように」とシンポジウムの趣旨を伝えました。
基調講演 「URA活躍の場の新展開」
続く基調講演では、文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課長 橋爪淳様より、文部科学省におけるURA政策の展開についてお話しいただきました。「URAの政策的意義は現在も変わらず重要」「URAチームの多様性が、その活動手法の高度化や幅の拡がりに貢献するのではないか」といった言及もありました。
総合討論「多彩なURAがつなぐネットワークによる研究力強化の未来」
総合討論の前半では、2つの事例と1つの特別講演を扱いました。
■事例1 東京大学URAネットワークの伸展
まず、URA推進室・古宇田プリンシパルURAより、東京大学のURA制度やその制度で認定されたURAが築いてきたネットワークについて紹介しました。
■事例2 京都大学における研究力強化のハブ組織を目指すKURAの取り組み
続いて、京都大学学術研究展開センター(KURA)副センター長・伊藤健雄様より、KURAのこれまでの取組と今後の展望をうかがいました。
■特別講演 「社会ネットワーク論を通して考えるURAネットワークの意義」
社会科学研究所・石田賢示先生による特別講演では、社会科学のネットワーク論から見たときに、東京大学を構成する多様な部局を主体とした運営が今のURA体制を導いたのではないかという考察とともに、ローカルなコンテクストをふまえ、ネットワーク組織と階層型組織の両方の良さを取り込んでURA体制を強化することが重要だとお話しいただきました。
■討論
後半には、すべての講演者と齊藤理事が登壇し、URA推進室・新澤裕子URAがモデレーターとなって総合討論を行いました。URAという職種の安定や人材育成といった継続的な論点を扱いつつも、テーマにある「URAがつなぐネットワーク」に向けて信頼関係を構築するための重要な点にも言及がありました。
<総合討論全体の様子は、グラフィックレコーディングをご覧ください。>
UTRA symposium 2022 graphic recording
グラフィックレコーディング: 中島 佑佳(Nakajima Science Graphics/大学院工学系研究科修士課程2年)

閉会挨拶
シンポジウムの締めくくりにあたり、URA推進室副室長 岸利治執行役・副学長から、「組織間での大きな違いも感じた。京都大学の本部集約型の事例など参考にしながら、本学が強化すべきところを検討したい」という思いが寄せられました。

本シンポジウムには、学内外から280名を超える方々にご参加いただきました。アンケートでは「2大学の事例を聞けてよかった」「社会科学的視点からURAを見た講演は示唆に富んでいた」等の声が寄せられました。
<各講演資料は、UTRA Commonsのページよりご覧ください。>
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