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共助資本主義の実現に向けた大学連合(SOLVE!)に参画

掲載日:2025年2月19日

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(C) 2025 SOLVE! 社会課題解決を目指すための大学連合 (https://solve-alliance.org)

東京大学は、2025年2月17日に設立された「共助資本主義の実現に向けた大学連合(SOLVE!)」(「大学連合」)に参画します。

共助資本主義とは?
2023年4月に公益社団法人経済同友会が提唱した「共助資本主義」は、民間主導による成長と共助が両立したwell beingの実現を目的とし、成長だけではなく、ソーシャルセクターと連携し社会課題を解決する共助により、包摂ある社会をつくることを目指しています。

社会課題の解決に向けたセクターを超えた連携
2023年7月には、インパクトスタートアップ協会、新公益連盟及び経済同友会が連携協定を締結し、こどもの体験格差是正のためのプラットフォームの構築や能登半島地震被災地への支援等を実施してきました。この企業とNPO、ベンチャーの3者によるプラットフォームに、4番目の主体として今回設立された大学連合が加わることになります。

大学連合の果たす役割
大学連合は、経済同友会の共助資本主義の実現委員会と連携し、産学官民の垣根を超え、社会課題の解決を実現する共助の新たな担い手としての交流・学修・創発・実践の機会を、大学・研究機関で学問を追究する学生と研究者に対し提供するべく設立されました。

東京大学総長藤井からのメッセージ

いま、私たちが生きている世界には、気候変動、自然災害、生物多様性の損失、国際紛争、飢餓、貧困、格差など、様々な課題が山積しています。いままで人類は、物質的・経済的発展を追求して活動してきましたが、これだけでは人類のさらなる繁栄や幸福が実現できないことに気付かざるを得ない状況となりました。

一方で、最近は、自分たちの手で社会をより良い場所にしたい、と考える学生が増えてきていると感じます。目の前にある地球規模の課題に対し、見てみぬふりをして背を向けるのではなく、それに果敢に取り組みたいと考える学生たちを応援するため、東京大学では様々なプログラムや機会を提供しています。一方で、このような取組は東京大学に限らず様々な大学で行われているはずで、志を同じくする大学同士でともに活動することで、学生や研究者たちがより幅広い体験や交流機会を得ることができると考えました。「共助資本主義の実現に向けた大学連合」は、このような発想から始まりました。

「大学連合」は、国公立・私立の枠組みを超えて、多様な機会を提供することを通じて共助人材を育成し、産業界やNPOなど様々な業界と積極的に連携しながら、社会課題解決に向けた具体的なプロジェクトを進めていくことを目指します。さらに、研究機関として社会的インパクトの評価研究を実施するなど、様々なアプローチを通じて、共助資本主義の実現に向けて取り組んでいきたいと考えています。大学連合の取組みによって、誰もが生きやすい、より良い社会が実現することを願ってやみません。


記者発表の様子(2025年2月17日実施)


記者発表で説明する藤井東京大学総長(2025年2月17日実施)

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