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伝統の東京大学・京都大学対校競漕大会で本学漕艇部が完全優勝!

掲載日:2018年7月10日

7月1日に滋賀県瀬田川で東京大学と京都大学の対校競漕大会(ボート双青戦)が開催されました。昭和25年からすでに69回目を数える本競漕大会ですが、その起源は大正13年の旧制第一高等学校・第三高等学校対校戦にまで遡ることができます。旧制一高が教養学部のルーツの一つであることから、出場できる選手は今もなお2年生以下(教養学部の学生)に制限され、旧制高等学校同士の対抗戦という伝統を引き継いでいます。
また、本競漕大会は大正9年に行われた第一回の東大・京大対校競漕大会にも関連があります。この大会は、世界的に有名なケンブリッジ大学とオックスフォード大学の対校戦(The Boat Race)に倣って、日本ではじめてのエイト(8人の漕ぎ手と1人の舵取り役でボートを進めるボート競技の花形種目)の対校レースとして開催されたものです。その際、抽選によって定められた東大の淡青色、京大の濃青色が、その後漕艇部のみならず、両校のスクールカラーとして定着したと言われています。
東大、東大運動会、日本ボート界の歴史を語る上で欠かせない存在である本競漕大会が、形を変えつつも今もなお継続して行われていることは、日本のスポーツ界にとっても大変意義深いことではないでしょうか。
 
さて、肝心のレースは、伝統の2マイル(3200m)レースにおいて、本学漕艇部は持ち前の技術を活かした安定の漕ぎにより、フォア種目では25秒、メインイベントのエイト種目では32秒もの大差を付け完全勝利を収めました。さらに、同時に行われた医学部対校戦(1000m)においても11秒差で15年ぶりの勝利を収め、本学漕艇部にとっては記録的大勝利の一日となりました。今後、本学漕艇部は中国・南昌で7/7-8に行われるWorld Leading University & Master Rowing Regattaに参加し、ケンブリッジ大学、オックスフォード大学など海外有力大学とのレースに挑むと同時に、最大の目標である全日本大学選手権(9/6-9/9)での優勝・メダル獲得に向けて、さらに厳しいトレーニングを積み重ねていきます。本学漕艇部の今後の活躍にご期待ください。

◆本学では運動部の活躍を支援するために「東大スポーツ振興基金」を立ち上げており、皆様から多大なご支援を頂戴しております。今後とも本学運動部へのご支援・ご声援をよろしくお願いいたします。



 レース中盤リードを広げる、東大エイトクルー(左から堀江森、岩井雅裕、山﨑諒太、野村周平、高橋凌史、西村武謙、太田隆介、三浦隆哲、志賀航介)


東大フォアクルー(左から笹野蒔人、高岡恭兵、山田彪人、伏木 天志、向井一晃)
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