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MIT Disaster and Resilience Trekが開催されました

掲載日:2019年3月29日

マサチューセッツ工科大学が主催するMIT Trek(「MIT Disaster and Resilience Trek」)が、3月20日(水)から3月22日(金)にかけて開催され、本学の協力のもと実施されました。MIT Trekには、アメリカやブラジル、インドなど世界各国からの参加者、宮川繁教授(大学総合教育研究センター元特任教授)らMIT関係者、藤井大学執行役・副学長をはじめとする本学関係者合わせて22名が参加しました。

本Trekでは、東日本大震災が日本と東北地方にどのような影響をおよぼしたかについて理解を深めるとともに、日本の歴史、文化、自然の美しさを参加者の方に体験していただきました。

1日目は、昨年の7月に再建された大気海洋研究所国際沿岸海洋研究センターにおいて峰岸有紀助教より、震災当時の様子や震災前後で大槌周辺地域にどのような変化があったか等についてご説明いただきました。その日の夜は、津波により壊滅的な被害を受けた鵜住居地区にある宝来館に宿泊し、女将より実際に津波に巻き込まれた経験や鵜住居地区の現状などについて講話いただきました。

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国際沿岸海洋研究センターにて
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宝来館で講話を聞く様子
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参加者に語りかける宝来館の女将さん

2日目は、世界遺産に登録されている「平泉の文化遺産」を構成する文化資産の1つである中尊寺の「金色堂」の見学や「日本三景」として有名な松島で日本の原風景の見学等を行いました。その日の夜には、宮川教授による奥州藤原氏や松尾芭蕉等に関する講義が行われました。

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文化資産 中尊寺「金色堂」の見学
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自然の美しさを体験
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日本三景「松島」の見学

3日目は、福島第一発電所の廃止措置や災害対策等のための遠隔操作機器(ロボット等)の開発・実証試験を行っている施設であるJAEAの楢葉遠隔技術開発センターを訪問し、概要説明を受けた後、VRシステムの体験や試験棟の視察を行いました。その後、このTrekのハイライトである、福島第一発電所の構内視察を行いました。東京電力の施設である廃炉資料館にて入構案内等の説明を受けた後に、東京電力のバスにより、震災の爪痕が未だに残っているゴーストタウン化した立ち入り制限地域内を移動し、福島第一発電所事故の現場および福島第一発電所の構内を視察しました。

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説明に聞き入る参加者達
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JAEAの楢葉遠隔技術開発センター試験棟の視察
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東京電力の施設である廃炉資料館にて

参加者から「宝来館の女将の話にとても感動した」、「他では見られないもの(福島第一発電所)を見せてもらい、Trekに参加してよかった」との感想が寄せられ、大変充実したTrekとなりました。

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