日立東大ラボがインペリアルカレッジロンドンとの合同ワークショップを実施

2023年11月2日（木）、日立東大ラボにて日立製作所・Imperial College London共同研究センターとの合同ワークショップを実施しました。本ワークショップでは、日立東大ラボおよびImperial College London（以下ICL）の代表者がエネルギーシステムの将来および国際的協力の在り方について議論いたしました。
 
東京大学とICL は、2023年5月に日立製作所立会いの下で脱炭素技術やクリーンテック技術の創出に関する戦略的関係の構築に合意する趣意書（LOI）を締結いたしました。本ワークショップは、こうした連携強化に関する具体的な取組の第一歩に位置づけられています。
 
パネルディスカッション第1部では、”Future challenges in energy system”と題し、今後の再生可能エネルギーの導入に対する日英それぞれの立場を基に、制度面や技術面での喫緊の課題について議論しました。とりわけ再生可能エネルギーの統合に関する喫緊の課題として、分散エネルギーマネジメント、配電網最適化、技術イノベーションと制度面での連携、サプライチェーンと技術開発、電力供給の安全保障とバランシングが挙げられました。
 
パネルディスカッション第2部では、”Social transition and international cooperation along with energy transition”と題して、カーボンニュートラルへの移行に関する国際的な課題や協力の在り方について議論しました。日英のカーボンニュートラルへの移行については方向性は適切であるもののスピードが遅いという共通点が指摘されたほか、行政や企業に対する意思決定のための科学に基づく情報提供の重要性が議論されました。
 
 今後も三者間で継続的なディスカッションの機会を設けていくほか、ワークショップの成果を産学協創フォーラム等で一般へと還元していきます。