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「関東大震災100年」関連イベント等のご案内 ※本ページは2023年12月末をもって更新を終了しました。

掲載日:2023年7月25日

1 はじめに

1923年9月1日に発生した大正関東地震は、「関東大震災」と呼ばれる未曽有の大災害を引き起こし、東京大学も壊滅的な被害を受けました。一方、この震災が地震研究や近代的な防災研究の契機となったことも事実です。

震災から100年にあたる今年、東京大学では様々な関連イベント等を開催しています。このページではその情報を発信していきますので、ぜひご参加いただき、自然災害と防災を考える機会としていただければ幸いです。

2 特集ページ

大正関東地震から100年《特集ページ》

  • 運営:地震研究所(地震研究所は、1923 年の大正関東地震を契機として 1925 年に設立されました)
  • 期間:2023年3月17日(金) 地震研究所ウェブサイト上で公開。終期未定。
  • 概要:大正関東地震に関連する行事、所蔵する波形記録の紹介、論文、UTCCでご購入いただける関東地震関連商品を紹介しているサイトです。また、現在準備中ですが、オーストリアの気象庁で記録されていた大正関東地震の記録の紹介ページも近日公開予定です。(8月10日追記 「世界で記録された大正関東地震」のページが追加されました)
  • 特集ページはこちら別ウィンドウで開く
  • 随時更新されます。

3 展示

【終了しました】理学図書館ミニ展示『大震災と地震学』

  • 主催・運営:理学図書館
  • 期間:2023年7月18日~10月30日
  • 場所:理学図書館(理学部1号館東棟)3階カウンター横
  • 概要:1923年に発生した関東大震災から100年の節目にあたり、当館で所蔵する明治後期以降の震災学に関する資料を展示しています。
  • 展示ページはこちら別ウィンドウで開く
  • 事前申し込みは不要です。資料は貸出不可のため、展示スペースでご覧ください。閲覧席での利用を希望する場合はカウンターにお声がけください。他部局ならびに学外の方は17時までにご退館をお願いします。

【終了しました】大震災と地震学(第I期)

  • 期間:2023年7月18日(火)~8月30日(水) ※閉館日を除く
  • 内容:横浜地震(1880年)、濃尾地震(1891年)を中心とした報告書や論文など

【終了しました】大震災と地震学(第II期)

  • 期間:2023年9月1日(金)~10月30日(月) ※閉館日を除く
  • 内容:関東大震災(1923年)以降の研究論文など

【終了しました】関東大震災100年企画展
「震災からのあゆみ―未来へつなげる科学技術―」

  • 主催:国立科学博物館
  • 監修協力:東京大学
  • 開催日時:2023年9月1日(金)~11月26日(日)
  • 場所:国立科学博物館(東京・上野公園)
  • 概要:東京大学が監修協力し、国立科学博物館で開催される展示です。
    (以下、展示webサイトから引用)関東に甚大な被害を及ぼした1923(大正12)年関東大震災が発生してから、今年で100年を迎えます。本展は、関東大震災とその復興、この100年間での地震防災研究、現在の災害対策やその課題について紹介します。人と自然、科学技術の関係や、過去から学び未来へ継承していくことの重要性を考える展覧会です。
  • 展示ページはこちら別ウィンドウで開く
  • 本展示のオンラインコンテンツとして、東京大学大学院情報学環の渡邉英徳研究室の制作、国立科学博物館の写真提供による「Tokyo 1923-2023 デジタルツインでたどる関東大震災直後の航空写真」別ウィンドウで開く、同研究室・渋沢栄一記念財団・国立科学博物館の共同制作による 「企業資料から読み解く関東大震災 経済を支えていた企業はそのとき」別ウィンドウで開くが公開されています。

【Web展示】東京大学工学・情報理工学図書館所蔵の関東大震災関連資料紹介 /
Introduction to materials related to the Great Kanto Earthquake held by the Libraries for Engineering and Information Science & Technology, the University of Tokyo.

【終了しました】附属図書館特別展示「図書館に眠る震災の記憶」

  • 主催・運営:附属図書館
  • 開催日時:【終了しました】2023年8月25日~10月25日
  • 場所:東京大学総合図書館 1階 展示スペース、オープンエリア
    ※東京大学に所属されていない方(入館証をお持ちの方をのぞく)は、上記以外のエリアへの立ち入りはご遠慮ください。
  • 概要:1923(大正12)年9月1日に発生した大正関東地震は、「関東大震災」と呼ばれる未曽有の大災害を引き起こし、東京大学も壊滅的な被害を受けました。特に図書館は、地震によって発生した火災により全焼し、ほとんどすべての蔵書が焼失しました。 2023(令和5)年は、その関東大震災から100年の節目の年にあたります。本展では、震災によって失われた蔵書の記録や奇跡的に救われた資料などから、東京大学附属図書館にもたらされた甚大な被害をあらためて振り返ります。​
  • 展示ページはこちら別ウィンドウで開く
  • 事前申し込みは不要です。
  • 「電子展示 図書館に眠る震災の記憶」では、展示資料全点と関連情報をウェブ上でご覧いただけます。電子展示はこちら別ウィンドウで開く

4 シンポジウム・講演会等

【NEW・動画公開】シンポジウム「関東大震災の朝鮮人虐殺から100年 
レイシズムと歴史否定を考える:国連特別報告者を迎えて」

  • 主催:大学院総合文化研究科 グローバル地域研究機構 韓国学研究センター
  • 開催日時:【終了しました】2023年8月11日(金)
  • 概要:1923年に起きた関東大震災では、朝鮮人への流言蜚語により、軍と警察、そして民間人によって作られた自警団の手で多くの朝鮮人が虐殺されました。朝鮮人のみならず、中国人、障害者、被差別部落出身者などの犠牲者も少なくありませんでした。 にもかかわらず、日本政府および東京都は本事件の調査を行っていません。
    2022年に起きた東京都総務局人権部による飯山由貴《In-Mates》の検閲・上映禁止事件は、今年9月1日に100年の節目を迎える関東大震災の虐殺について、東京都の歴史否定を明らかにしました。また、本事件に関する東京都人権部による東京都議会での答弁は、日本社会に深く根を下ろす人権と差別への軽視をもあらわにしました。
    これを受け、本シンポジウムでは、2002年から2008年まで、現代的形態の人種主義、人種差別、排外主義および関連する不寛容に関する国連特別報告者ドゥドゥ・ディエンさんに基調報告をいただきます。ドゥドゥ・ディエンさんの報告を基軸として、専門家と表現者による歴史認識・教育・世代間トラウマ・ヘイトスピーチ・ヘイトクライム・表現の自由・検閲などの現代的な考察や報告を行います。
    歴史の否定は現在に生きる人々の尊厳を傷つけるとともに、偏見を煽動します。犠牲者への追悼を不可能にし、私たちが負の歴史から学び、正義と共生を実現することをも妨げるものです。100年前の出来事は現在を生きる私たちにとって、決して他人事ではありません。これから100年後の人々にとっても重要な史実であり続けるでしょう。本シンポジウムでは、日本におけるレイシズムと歴史否定を国境を超えた人権の問題へと接続するとともに、これに抗うために、表現活動、教育、学術研究が何を行うべきか、その可能性を論じる場を作り出します。
  • イベントページはこちら別ウィンドウで開く
  • 2023年8月31日にシンポジウムの記録動画を公開しました。動画視聴はこちら別ウィンドウで開く

【終了しました】関東地震100年国際シンポジウム
International Symposium on the Centennial of 1923 Kanto Earthquake    

  • 主催:地震研究所 地震・火山噴火予知研究協議会
  • 開催日時:【終了しました】2023年10月23日(月)~24日(火)
  • 概要:1923年の関東地震から100年の間、関東地震の発生機構、震源断層および周辺の構造、長期的な地震の発生確率、断層面上の固着の分布および関東地震震源域への応力の再蓄積等を明らかにするために多くの努力がなされてきました。また、過去に発生した同様の都市周辺の地震に関する研究や、将来の地震についての評価も、世界のいくつかの場所で行われています。本シンポジウムでは、こうした取り組みを概観するとともに、関東およびその他の都市部における地震に関する研究の今後の方向性について議論します。
  • イベントページはこちら別ウィンドウで開く
  • 参加費無料、ただし事前登録が必要です。登録方法は後ほどご案内します。
  • 発表言語は英語です。専門家向けのシンポジウムで、日本語訳はありません。

【終了しました】大正関東地震100年シンポジウム
「関東大震災と東京大学ー教訓を首都直下地震対策に活かすー」

  • 主催: 大学院情報学環、地震研究所、生産技術研究所、災害・復興知連携研究機構
  • 開催日時:【終了しました】2023年7月23日(日)・30日(日)
  • 概要:1923年の関東大震災から今年で100年の節目に当たります。そこで、大正関東地震の全体像を改めて知るために、14の講演を行い、その内容をふまえた、首都直下地震対策について多角的に議論いたします。2週にわたる講演では、東京大学の研究分野を超えた多様な研究者によって関東大震災について、さらに現代の首都直下地震対策について多角的に説明いただきます。30日のパネルディスカッションでは、大学院情報学環客員研究員、フリージャーナリストの有働由美子氏を招き、関東大震災の教訓をふまえ、いかに東京都の首都直下地震対策に活用するかを議論します。    
  • イベントページはこちら別ウィンドウで開く
  • 【受付終了】要事前申し込み(イベント当日10時まで)。

5 デジタル・アーカイブ、オンラインコンテンツ

関東大震災後の復興橋梁写真/関東大震災後の復興橋梁図面

  • 運営:工学・情報理工学図書館
  • 概要:工学・情報理工学図書館では、「工学史料キュレーション事業」の一環として、工学部・工学系研究科、情報理工学系研究科の学術資産となる資料や物品の調査・収集を行い、「工学史料キュレーションデータベース」別ウィンドウで開くとして画像を公開しています。このうち、「関東大震災後の復興橋梁写真」と「関東大震災後の復興橋梁図面」は、大正12(1923)年の関東大震災後に復興事業の一環として建設された橋の写真と青焼図面です。
  • 写真データはこちら別ウィンドウで開く図面データはこちら別ウィンドウで開く

東京大学総合図書館所蔵 館史資料コレクション

  • 運営:総合図書館
  • 概要:総合図書館の館史資料室には、東京大学創設(1877(明治10)年)以降の図書館関係資料を収蔵しています。2022年度から、東京大学デジタルアーカイブズ構築事業別ウィンドウで開くによりこれらの資料のデジタル化を行い、2023年7月に「館史資料コレクション」として画像の公開を開始しました。その中には、関東大震災の被害を伝える写真や文物、震災復興の過程が見える資料などが含まれます。なお、今後も順次、画像を増やしていく予定です。
  • 画像データはこちら別ウィンドウで開く
  • 原資料の一般公開は行っていません。

Tokyo 1923-2023 デジタルツインでたどる関東大震災直後の航空写真

企業資料から読み解く関東大震災 経済を支えていた企業はそのとき

  • 制作:大学院情報学環 渡邉英徳研究室、渋沢栄一記念財団、国立科学博物館(共同制作)
  • 概要:関東大震災は、死者10万人・被災者200万人を超える巨大災害でした。なかでも首都・東京は壊滅的な被害を受け、その経済への影響は甚大なものでした。このコンテンツでは、当時の経済を支えていた人々と企業の被災状況を、現在の東京に重ね合わせつつ解説していきます。
  • オンラインコンテンツはこちら別ウィンドウで開く
  • このコンテンツは、国立科学博物館の関東大震災100年企画展「震災からのあゆみ―未来へつなげる科学技術―」別ウィンドウで開くのオンラインコンテンツとして公開されました。

6 関連動画

佐竹健治 ― 過去の地震の研究方法

地震研究所公式YouTubeチャンネル

  • YouTubeチャンネルのトップページはこちら別ウィンドウで開く
  • 地震研究所の研究・教育活動を紹介する動画を多数掲載しています。

7 その他

デジタル資料を活用した防災教材・学習コンクール -未来へつなげる-

  • 主催:大学院情報学環 渡邉英徳研究室 / S×UKILAM(スキラム)連携
  • 応募期間:2023年9月1日(金)~12月 1 日(金)
  • 概要:2023年は関東大震災から100年の経過を迎える年です。様々な災害が繰り返し深刻な被害をもたらす日本では、日々風化してしまう災害の記憶・記録をいかに継承し、日常の中で防災意識を喚起すべきかが問われています。一方、各地の災害記録を伝える資料はデジタルアーカイブ化されつつあり、防災教育への活用が期待されています。しかしながら、その存在は周知されておらず、利活用が進展していません。このような環境の中、各地のデジタル地域資料や電子書籍コンテンツなどを組み合わせた、新しい防災学習のあり方への検討が、今求められています。本コンクールは、災害に関するデジタル資料やその教育活用事例の周知を図り、防災教育・学習におけるデジタル資料の活用を促進することを目的として開催します。(コンクールwebサイトから引用)
  • コンクールの詳細はこちら別ウィンドウで開く

旧制一高生による手記『大震の日』の現代語訳の刊行

  • 旧制第一高等学校(通称・一高。東京大学教養学部前期課程の前身)の学生125人と教授5人による関東大震災当時の手記を集めた本です。震災から1年後の1924(大正13)年8月に発行されましたが、絶版となっていました。この度、現代語訳として復刻されました。
  • 読売新聞に掲載された紹介記事はこちら別ウィンドウで開く

8 お問い合わせ先

ぞれぞれの詳細URLにある連絡先へお問い合わせください。
 

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