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第65回GSDMプラットフォームセミナー「グローバルなエネルギー需給の展望と日本及びASEANの課題」

掲載日:2015年7月24日

基本情報

区分 講演会等
対象者 社会人・一般 / 在学生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 大学生
開催日(開催期間) 2015年9月16日 15時 — 17時20分
開催場所 本郷地区
会場 伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール
定員 400名
参加費 無料
申込方法 要事前申込
https://park-ssl.itc.u-tokyo.ac.jp/pari/app/passy4.cgi?eventid=ev150916
お問い合わせ先 gsdm-ppoffice@pp.u-tokyo.ac.jp

昨年11月、国際エネルギー機関(IEA)によりWorld Energy Outlook (WEO) 2014」が発表された。原子力やサブサハラアフリカのエネルギー見通し等を主たるテーマとしたこのWEOは、世界経済の先行きや中東諸国の地政学などに 関する不透明性等もあり例年にも増して注目を浴びた。WEOでは従来2030年までの展望を示してきたが、今回初めて2040年までの展望を試算している だけでなく、ウクライナにおける紛争や中東における混乱などを踏まえてエネルギー市場に対する強い危機感も同時に示されたという特徴がある。さらに、原子 力を大きな柱としていることに加え、天然ガス市場や再生可能エネルギーの状況にもしっかりした分析を行うなど日本に対するメッセージも多い。 WEO2015は現在執筆の最終段階にあり、例年によれば11月上旬発表されることになるが、この次期WEOでは、ASEANに再び焦点を当て、これを special report として通常よりも2ヶ月早く9月にも公表することが予定されている。

一方で、世界経済の先行きが依然不透明な現在、世界の原油市場は大きな変動を見せており、このことがまた経済に大きな影響を与えつつある。アジアに おいても、中国経済の減速が明らかになってきており、インドやインドネシアなど従来順調に成長を遂げてきた経済では新政権が誕生し、早速大きな試練に直面 している。このような中、ASEANにおいてはミャンマーで民主化後はじめての総選挙が予定され、いよいよASEANの経済統合(AEC)がスタートする など、アジアにおいてもエネルギーを巡る環境は大きな転換点にある。日本においては、昨年4月の「エネルギー基本計画」を踏まえ、年末のパリにおける COP21も踏まえつつ「長期エネルギー需給見通し」の議論が進んでいるところである。

本講演会では、WEOの責任者で、本年9月に新しい国際エネルギー機関(IEA)の新しい事務局長に就任予定のファティ・ビロール博士と資源エネル ギー庁上田長官をkeynote speakerとしてお招きし、直近のエネルギー動向等も踏まえ、日本の政策動向やASEANをはじめとするアジアのエネルギー面の課題について議論する ことを企図したものである。
同時に城山英明公共政策大学院院長、坂田一郎政策ビジョン研究センター長、田中伸男公共政策大学院客員教授(笹川平和財団理事長、前IEA事務局長)等 (以上予定)本学の専門家を交えて、パネルディスカッションやフロアとの質疑応答などを通じて、日本等アジアを中心とするグローバルなエネルギー状況や政 策的な含意などに関する理解を深める機会としたい。

※同時通訳(英⇔日)あり


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