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梶田教授ノーベル賞受賞記念 連続講演会「私たちはどこから来たのか?ーニュートリノのノーベル賞の先」

掲載日:2016年2月29日

基本情報

区分 講演会等
対象者 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 中学生 / 高校生 / 大学生
開催日(開催期間) 2016年3月27日 13時 — 15時30分
開催場所 本郷地区
会場 安田講堂
定員 700名
参加費 無料
申込方法 要事前申込
申込受付期間 — 2016年3月9日
お問い合わせ先 カブリ数物連携宇宙研究機構 広報担当:Koukai-kouza_@_ipmu.jp (_@_を@に変えてご連絡ください)

プログラム


13:00-14:05

講演1:

母なる超新星は私たちの素になる元素を産んでくれた?

講師:マーク・ベイギンズ (Kavli IPMU 教授)

「超新星爆発」はすごくドラマチックでエキサイティングな現象です。爆発した星は、生命に絶対必要な、ヘリウムよりも重いすべての元素を生み出し、 さらにそれを宇宙の中にまき散らして私たちの住むこの地球を形成します。「ニュートリノ」と呼ばれる幽霊のような素粒子は、この超新星爆発についての鍵で す。星が死滅するときに、莫大な量のニュートリノが作られますが、ニュートリノはほとんど何とも反応しませんから、爆発の火の玉からも逃れて情報を運び出 すことができるのです。この講演ではニュートリノと超新星研究のこれまでを振り返ってから、これからどうやって研究していくのか、新しい爆発と発見につい てお話しします。


14:25~15:30

講演2:

父なるニュートリノは私たちを完全消滅から救ってくれた?

講師:村山 斉 (Kavli IPMU 機構長)

ニュートリノはほとんど反応しない「シャイ」な粒子なので、その性質を調べるのは大変でした。そのため発見後三十年以上も、質量があるのかどうかす らはっきりしていませんでした。特に素粒子物理学の基礎理論「標準模型」は、ニュートリノには質量がないことを前提に組み立てられていました。ところが、 1998年にニュートリノに質量があることが実験ではっきりし、世界を驚かせました。これが去年梶田さんに授与されたノーベル賞に輝く業績です。標準模型 では宇宙を全て説明できないことがわかったのです。しかもニュートリノに質量があると、粒子と反粒子が入れ替わる可能性があります。実はそもそもビッグバ ンで始まった宇宙では、粒子と反粒子が同じ数あったはずですが、そのうち約10億分の2個が入れ替わり、バランスが崩れたため、我々物質が生き残ったので す。もしかすると、ニュートリノが物質と反物質を入れ替え、私たちを完全消滅から救ってくれたのではないか。この可能性が俄然注目されるようになりまし た。





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