Big IDEAS - 厄介な伴侶たち:原発事故後の海からコモンズを再考する
基本情報
| 区分 | 講演会等 |
|---|---|
| 対象者 | 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 高専生 / 大学生 / 教職員 |
| 開催日(開催期間) | 2026年4月24日 18時 — 19時 |
| 開催場所 | オンライン |
| 会場 | オンライン(Zoomウェビナー)開催 |
| 参加費 |
無料
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| 申込方法 | 要事前申込
以下の申し込みページよりフォーム入力にて登録をお願いします。 https://glif.ga.a.u-tokyo.ac.jp/events/604/ |
| 申込受付期間 | 2026年3月24日 — 2026年4月24日 |
| お問い合わせ先 | 農学国際専攻 包摂型グローカル未来社会寄付講座 |
現代の環境問題は、単に共有資源の枯渇に関わるものではなく、生態系や社会で循環する「害」と人々がどのように共生するかという課題に関わります。例えば、大気中の炭素、海洋中のプラスチック、河川の工業汚染物質は、配分すべき資源ではなく、容易に浄化や管理ができない共有の負担となっております。本発表では、こうした共有負担を「コモン・バッド(common bads)」と呼び、コモンズ論を再考いたします。ガレット・ハーディンによる「コモンズの悲劇」以降、研究は主に牧草地、森林、漁業資源などの共有財産の管理に焦点を当ててきました。しかし本発表では、2011年の福島原発事故後の沿岸漁業を対象としたエスノグラフィー研究をもとに、被曝や汚染といった負の共有資源に関する困難を明らかにしつつ、それらと共に生きる方策を探ります。廃炉作業の長期化や処理水の海洋排出の継続が見込まれる現在、未来を悲観するのではなく、共生の可能性をどう見出すかが問われています。ミシェル・セールのパラジット(寄生)論や、ドナ・ハラウェイの「トラブルと共に生きる」ことの議論を参照しながら、共有される攪乱(disturbance)を考察することで、コモンズ論の拡張とより住みやすい未来の共生のあり方を検討していきます。


