総合研究博物館本郷本館:対談行事「東大・特撮」

基本情報
「東大・特撮」
第一回 いつまでもあの怪獣の名を
対談:遠藤秀紀 対 小川健司
司会:喜多村 武
特撮映画映像作品を語ります。現実には見ることができない光景を創造し、表現するのが特撮の本質。
ゆえにそこに強烈な物語が盛られ、映像作品が生み出されます。日本での歩みをたどると、戦時、敗戦、復興、高度成長、バブル、デフレ、超高齢と、日本特異の心と社会を背景に、特撮は愛すべき歴史を歩んできました。そこには、SF 文壇の開闢、表現リアリティの追求、技術文明の深化、戦争の惨劇、核兵器の恐怖、大衆伝達の変容、合理主義経済の台頭、宇宙探査の夢、といった不可避な情勢が作品を取り巻いていきます。私のような身体を命を見つめる解剖学者は、異形を生みつつ人と社会の業に迫る特撮と、表現を分かち合ってきたといえるでしょう。
第一回企画は、対談「遠藤秀紀 対 小川健司」。東京大学総合研究博物館の遠藤秀紀(解剖学)と理化学研究所の小川健司(ウイルス学)が、特撮を正面から論じ合います。
第一回 いつまでもあの怪獣の名を
対談:遠藤秀紀 対 小川健司
司会:喜多村 武
特撮映画映像作品を語ります。現実には見ることができない光景を創造し、表現するのが特撮の本質。
ゆえにそこに強烈な物語が盛られ、映像作品が生み出されます。日本での歩みをたどると、戦時、敗戦、復興、高度成長、バブル、デフレ、超高齢と、日本特異の心と社会を背景に、特撮は愛すべき歴史を歩んできました。そこには、SF 文壇の開闢、表現リアリティの追求、技術文明の深化、戦争の惨劇、核兵器の恐怖、大衆伝達の変容、合理主義経済の台頭、宇宙探査の夢、といった不可避な情勢が作品を取り巻いていきます。私のような身体を命を見つめる解剖学者は、異形を生みつつ人と社会の業に迫る特撮と、表現を分かち合ってきたといえるでしょう。
第一回企画は、対談「遠藤秀紀 対 小川健司」。東京大学総合研究博物館の遠藤秀紀(解剖学)と理化学研究所の小川健司(ウイルス学)が、特撮を正面から論じ合います。