特別展示『FORMOSA-異端の植物学者 早田文藏』

基本情報
区分 | 展示 |
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対象者 | 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 大学生 / 教職員 |
開催日(開催期間) | 2025年4月24日 — 2025年9月5日 |
開催場所 | 本郷地区 |
会場 | 東京大学総合研究博物館 本郷本館 企画展示室 場所:東京都文京区本郷7-3-1 東京大学本郷キャンパス内 交通:地下鉄丸ノ内線「本郷三丁目」駅より徒歩6分、地下鉄大江戸線「本郷三丁目」駅より徒歩3分 開館時間・休館日・関連イベントはホームページをご覧ください |
参加費 |
無料
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申込方法 | 事前申込不要 |
お問い合わせ先 | 東京大学総合研究博物館 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
早田文藏(1874-1934)は、新潟県出身の植物学者です。1904年から亡くなるまで東京帝国大学(現 東京大学)に奉職し、附属植物園(通称 小石川植物園)の第3代園長を務めるとともに、富士山や台湾、東南アジアの植物に関する研究を進めました。特に台湾の植物に関しては、1600種を超える植物に命名し、「台湾植物学の父」とも称せられます。早田はオーソドックスな分類学的研究だけではなく、植物の群落遷移や分類体系、あるいは内部形態などに関する独自の学説を提唱しました。しかし、早田の学説は当時の日本の学者や学会から好意的な評価を得ることはありませんでした。
本特別展では、異端の植物学者とされる早田文藏が残した資料を提示しながら、早田の生涯と業績を紹介するとともに、早田の思想が現代の生物学に示唆する意義について考察したいと思います。タイトルの「FORMOSA」は、「台湾」を指すと同時に、ポルトガル語で「美しい」という意味です。早田文藏の紹介をするのに良い言葉と考えました。
講演会
- 5月25日[日]15:00-16:00
「早田文藏の生涯と業績」池田 博(東京大学総合研究博物館・准教授) - 6月15日[日]15:00-16:00
「ゲーテ[植物変態論]と早田文藏」山中慎太郎(東京大学大学院人文社会系研究科・博士課程) - 6月29日[日]15:00-16:00
「早田文藏の[動的文類学説]と[華厳思想]」中村陽一(秋草学園短期大学・名誉教授) - 7月13日[日]15:00-16:00
「早田文藏の生命論と法華経」中尾 暁(広島大学大学院人間社会科学研究科・研究員) - 7月27日[日]15:00-16:00
「早田文藏による台湾と富士山の植生と遷移」支倉千賀子(東京農業大学農学部・非常勤講師) - 8月10日[日]15:00-16:30
「富士山亜高山帯の森林遷移と早田文藏の[動的分類学説]」中村俊彦(東京大学大学院・農学特定支援員) - 8月24日[日]15:00-16:30
「早田植物学と台湾」大場秀章(東京大学・名誉教授)
会場:東京大学総合研究博物館7階ミューズホール(集合場所は1階展示会場内)/定員:50名(先着順、事前申込み不要)
展示制作・協力
主催:東京大学総合研究博物館
協力:東京大学大学院理学系研究科附属植物園、台湾農業部林業試験所、国立台湾大学生態学・演化生物学研究所
企画・総指揮:池田 博/展示デザイン:洪 恒夫・吉田真司/グラフィックデザイン:関岡裕之