特別展示『奄美 役勝サイト ほか』
基本情報
| 区分 | 展示 |
|---|---|
| 対象者 | 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 大学生 / 教職員 |
| 開催日(開催期間) | 2025年10月27日 — 2026年4月3日 |
| 開催場所 | 本郷地区 |
| 会場 | 開館時間:10:00 - 17:00 休館日:土曜・日曜・祝日 ※臨時休館することがあります。事前に開館カレンダーをご確認下さい 会場:東京大学総合研究博物館 本郷本館企画展示室(東京大学本郷キャンパス内)東京都文京区本郷7-3-1 丸ノ内線「本郷三丁目」駅より徒歩6分、大江戸線「本郷三丁目」駅より徒歩3分 |
| 参加費 |
無料
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| 申込方法 | 事前申込不要 |
| お問い合わせ先 | 東京大学総合研究博物館 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
[概要]
作曲家でありアーティストである、ビル・フォンタナが1993年に行ったサウンド•インスタレーションでは、京都とケルンの間で、音がリアルタイムで交換された。
<<音の再配置 »と題された、このインスタレーションは、ある地域に特有の音を、発生している場所から別のところへ転送する。音が持っているコンテキストをそれ自身から切り離し、改めて体験されるようにする。 (10+1 No.24フィールドワーク/特集歩行と視線[INAX出版200I年]より)
日頃、人々は視覚とともに音を聴いている。音を聴いているふうにみえて、見ているものから推論される記憶の中の音を聴いている。音を再配置することによって、視覚/コンテキストから切り離された音そのものを体験するようになる。一方、本来ある場所から切り離されることによって、その音の本来の性質を失うことにもなる。電子技術の発達により、音は録音・蓄積・転送できるようになったのだが、パラドキシカルな側面を生み出しているのである。
この展示では、ここ数年蓄積してきた総合研究博物館音のアーカイブとそれを取り巻く電子技術との関係について、音の再配置という観点から考え直してみる。
録
とる
・マイクによって音をひろうこと。なにかにマイクを向けることで、環境から音を切り 出そうとする意図が込められる。すでにそ こから音の編集が始まる。奄美の住用役勝 のとある工場跡地(役勝サイト)にマイクを24本ならべ、24時間365日録り続けることを始めた。マルチトラック録音は、あ る広がりを持った時空間を機械的に録ることによって、アーカイブされた音に込められる人の意図を薄められるのではないか。
展
のべる
• 90本のスピーカーを会場に配し、マルチトラック録音された音をさまざまな配置で展 示する。リアルタイムの役勝サイトの音を中心に、奄美南部に位置する砂利浜、ホノホシ海岸の音や、噸戸内町の雷の音、また、奄美以外の音もいくつか、長時間マルチトラック録音の数々を展示・紹介する。
製
つくる
・アーカイブが展示場にひろげられるとき、そこに展開される音には、作曲のような創 造性が生まれてしまうのだろうか。わたしたちはあえて、「創」でも「造」でもなく、「製」へ眼差しをむける。マルチトラック録音の活動の、音を記録し、転送する方法について紹介する。
主催:東京大学総合研究博物館
協力:株式会社平良建設
アンテナ技研 株式会社


