特別展示 『被覆のアナロジー —組む衣服/編む建築』
基本情報
区分 | 展示 |
---|---|
対象者 | 社会人・一般 / 在学生 / 受験生 / 留学生 / 卒業生 / 企業 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 大学生 / 教職員 |
開催日(開催期間) | 2022年11月5日 — 2023年4月2日 |
開催場所 | その他学内・学外 |
会場 | インターメディアテク [GREY CUBE] 東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE2・3F アクセス:JR東京駅丸の内南口徒歩約1分、東京メトロ丸ノ内線東京駅地下道より直結、千代田線二重橋前駅(4番出口)より徒歩約2分 時 間:11時-18時(金・土は20時まで開館) *時間は変更する場合があります 休館日:月曜日(月曜日祝日の場合は翌日休館)、年末年始、その他館が定める |
参加費 |
無料
|
申込方法 | 事前申込不要 |
お問い合わせ先 | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
衣服と建築、異なる分野であっても人間の活動においてはいずれも「まとう」ことを定義する創作物である。衣服であれば身体を包み、建物であれば人々の営みを包む。両者は広く人間の活動を取り巻く「被覆環境」と位置づけることができる。
近代以降、工業化による生産プロセスの効率化と分業化によって、両者は均質化した交換可能な商品として生産され、流通し、消費されてきた。その結果、人間を取り囲む「被覆環境」から身体感覚や多様性は大きく失われることとなった。一方、近年ではモノ中心の消費よりも体験や共感に価値が置かれるようになり、「被覆環境」においても住む・着るという素朴な体験の中にある魅力、即ち身体感覚を中心に据えた価値観に立ち戻る動きが見られる。このような社会の変化の中で従来のデザイン手法を見直し、新しく再構成することに意義があるのではないか。ブラックボックス化した複雑なデザイン・生産のプロセスを、編む・組むといったプリミティブな手法によって透明化し開放すること。そして、透明性の確保による副産物として、生産から流通、消費、廃棄、再生産といった循環型プロセスによる持続可能性の担保が可能となると考える。
「被覆環境」を取り巻く今日的な課題は共通しており、領域を超えたデザインによる提案が求められている。「組む衣服/編む建築」は衣服と建築に類似する構造的・組織的な成り立ちに着目し、生産技術の発展による自由度の向上、環境負荷に配慮した自然素材の利用、再生繊維や材料のリユースなど、有機的に統合された新しいデザイン手法を提示しようとする試みである。
本展は、ファッションデザイナーの江角泰俊氏と建築家の隈研吾氏およびインターメディアテクとの企画による世界初公開展示となる。
主催 東京大学総合研究博物館
共催 株式会社Ri Design|隈研吾建築都市設計事務所
協力 スタイレム瀧定大阪株式会社|株式会社ユニコ|モリリン株式会社|株式会社ワークスタジオ|株式会社七彩
近代以降、工業化による生産プロセスの効率化と分業化によって、両者は均質化した交換可能な商品として生産され、流通し、消費されてきた。その結果、人間を取り囲む「被覆環境」から身体感覚や多様性は大きく失われることとなった。一方、近年ではモノ中心の消費よりも体験や共感に価値が置かれるようになり、「被覆環境」においても住む・着るという素朴な体験の中にある魅力、即ち身体感覚を中心に据えた価値観に立ち戻る動きが見られる。このような社会の変化の中で従来のデザイン手法を見直し、新しく再構成することに意義があるのではないか。ブラックボックス化した複雑なデザイン・生産のプロセスを、編む・組むといったプリミティブな手法によって透明化し開放すること。そして、透明性の確保による副産物として、生産から流通、消費、廃棄、再生産といった循環型プロセスによる持続可能性の担保が可能となると考える。
「被覆環境」を取り巻く今日的な課題は共通しており、領域を超えたデザインによる提案が求められている。「組む衣服/編む建築」は衣服と建築に類似する構造的・組織的な成り立ちに着目し、生産技術の発展による自由度の向上、環境負荷に配慮した自然素材の利用、再生繊維や材料のリユースなど、有機的に統合された新しいデザイン手法を提示しようとする試みである。
本展は、ファッションデザイナーの江角泰俊氏と建築家の隈研吾氏およびインターメディアテクとの企画による世界初公開展示となる。
主催 東京大学総合研究博物館
共催 株式会社Ri Design|隈研吾建築都市設計事務所
協力 スタイレム瀧定大阪株式会社|株式会社ユニコ|モリリン株式会社|株式会社ワークスタジオ|株式会社七彩